人物評価に新境地~匿名レーティングのGorb
Michael Arrington
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オンラインの評価サービスはホットな分野だが、ここまで注目を集める一因としては、まだeBayのフィードバック評価スコアぐらいしか評価を数値化したサービスがないこともある。 RapleafやiKarmaのような新企業も立ち上がったばかりで苦戦中のようだ。
たぶん彼らの間違いは理想が高すぎることで、身元のはっきり証明できないユーザーからのフィードバックを締め出すことに懸命になるあまり肝心のフィードバックがとれていない。
新規スタートアップのGorbという会社があることはDavid Berlindのブログを読むまで知らなかったが、Gorbは高邁な理想を掲げる会社とは正反対のサービスで、コメントや評価付けは匿名でできる。むしろ匿名でやるよう奨励しているのである。「気に入っている人がいる」、「虫の好かないやつがいる」など言いたいことはGorbに洗いざらい話せて、Ajaxスライダーでプライベート と仕事に分けて人物を10段階評価したりコメントしたりできる。
「非匿名のシステムにも“ノイズ”はあるね。持ちつ持たれつお互い様なので心にもないポジティブなレスをつけてしまったり」、GorbファウンダーLeonard Boord(彼の悪口と絶賛はこちら)はそう語る。彼にとっては匿名のフィードバックこそが評価サイトを成功させる唯一の道である。
もちろん人物評価を無闇やたらに貶める誹謗中傷の大量生産については彼らも目を光らせている。書き込んだ各コメントについては他のユーザーも投票が可能 で、Diggのようなスタイルで「アゲ」たり「サゲ」たりできる。自分の意見に同調する人が多ければ評価も上がるし、反対の人が多ければ下がるというわけだ。さらに、みんなでああでもないこうでもない言っている脇から当の本人が出てきてコメントにレスをつけることもできる。
Boordの意見は確かにその通りで、LinkedInのようなサービスでは人に良いフィードバックを残せば相手も同じフィードバックを自分に返してくれるんじゃないかという期待がアリアリで茶番になってしまいがち。ユーザーが承認するまでフィードバックはサイトに出ないので、感情的なフィードバックが日 の目を見ることはまずない。
バランス良くフィードバックを吸い上げるという点ではRapleafの方がLinkedInよりはるかにうまく対応しているが、それでもまだネガティ ブな書き込みは代償を伴う。Rapleafは匿名サービスではないのでコメントからユーザーネームがどうしても分かってしまうのだ。
その点、Gorbはネガティブなことを書いても失うものがまるでない。あいつは臭いとか、耳障りな声だとか、言いたい放題言える。
まあ、Gorbは行き過ぎだけどね。悪口言いたくてたまらない人ばかり寄ってくることは目に見えているし、言った言葉に責任を負う恐怖がないなら、みんなちょっとタガが外れたように本当の姿を人に“教えてあげる”ことに夢中になってしまうんじゃないか。
ところがこのGorbが案外勝ち組になりそうな臭いもするんだよね。ちょうどハイウェイで事故の現場を通りかかると我知らずノロノロ運転になってしまうのと全く同じ理屈でみんなこのサイトに居つきそうな気がする。そういう意味では人間の本能的サイコロジーをうまく掬い上げたサービスと言えそう。きっと人様の面目を丸潰しにするたび影で1ドルか2ドル、儲けを出していくんだろう。
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