GrandCentralは電話の人気を取り戻せるか
by Marshall Kirkpatrick on 2006年9月26日

Webベースの電話管理サービスGrandCentralは、ここDEMOにてサービスを開始する。これは僕が知っている中でいちばん面白いVOIPの使い方だ。GrandCentralにサインアップしてVOIPの電話番号をもらうと、かかってくる電話や、音声メールの数多くの機能をウェブ上で使えるようになる。これが、その一部のリスト。

  • 電話の着信音は相手の番号を登録してあるグループ別に鳴り分けさせられる。
  • 音声メールの応答メッセージを友人、家族、仕事によって変えられる。
  • 音声メールは永久保存。
  • 音声メールはを聞いたり、返事したりするには数回クリックするだけ。
  • 音声メールのメッセージは、リアルタイムで聞くことができて、ワンクリックで直接話し始められる。
  • テレアポ等の迷惑電話はスパムフォルダー行きで2度目以降かけてきてもベルは鳴らない。
  • GrandCentralのシステムから、メッセージの発信元と、自分の両方を呼び出させられる。
  • 通話の一部を電話のボタンひとつで録音できる。
  • 電話は通話中いつでも切り換えられる。

何度もかかってくる相手にしか使えない機能もあるが、そうでないものもある。かなり魅力的な機能が揃っていると思う。

今アカウントを作ると60日間は無料(クレジットカード不要)で、その後の料金は1000分で$25、または、月額$15で使用無制限。さらに、「月に100分間無料オプション」というものもあるけれど、これが使えるのはGrandCentralを気に入らなくて他の番号にかけてもらう時くらいだろう。データのポータビリティーについて詳しくは後ほど。

GrandCentralは、Craig WalkerとVincent Paquetによって設立された。ふたりとも、去年Yahoo!に買収されたVOIPサービスDialpad Communicationsの元役員。Minor Venturesから$4M(400万ドル)の出資を受けている。自分たちは「アンチ電話会社になりたい」と言っているが、人と仲良くなるにはこれが一番。似たようなサービスを提供する会社は以前からあるが、GrandCentralはVOIPでの過去の成功と比較的最近のブロードバンドの普及とがあいまって、いい位置につけていると考えている。

それはそれとして
、ファウンダーたちに読者が知りたそうなことをいくつか聞いてみた。解約した時に自分のデータを持っていけるのかということと、将来の方向性について。

データのポータビリティー 「生涯1ナンバー」というのはスローガンとしては結構だけれども、GrandCentralの自分のアカウントに重要な情報がたまっていくとなると、それを取り出すことができるのかどうかを知りたい。携帯電話の番号は会社(キャリア)を変えても持っていけるようになったが、VOIPの番号はサービスを解約すると今のところ他社のサービスに持っていくことはできないそうだ。現在OutlookやCSV形式の電話帳データをインポートできるが、同社によるとシステム使用中に取り込んだ電話番号をエクスポートする機能を開発中とのこと。音声メールのMP3データと添付したメタデータの一括エクスポートも、期待してよいだろう。

GrandCentralが電話管理サービスでウェブを最大限に活用しようと考えているのなら、できる限りのオープン化と、ユーザーのデータの所有権を尊重することは、要望リストに当然入っているベきだ。こうした期待に答えるつもりでいると同社は言っていた。

今後の方向性。近いうちに、通話の他にFAXの受信もGrandCentralでできるようになる。さらに、サイト上でソーシャル・ネットワークのような機能を付加することも視野に入れている。GrandCentralの中で写真やビデオや音声を共有する人たちを見るようになるのかもしれない。ちなみに、このサービスの音声録音機能では録音されることについての警告は会話している両方の話者に対しては行わない。同社によると、米国のほとんどの州では一方の話者が同意すればよいとのことで、地域の法に従う責任はGrandCentralのユーザーにあることになる。「GrandCentralでの通話でいちばん面白かった録音メッセージ」のDigg方式のレーティングを見るのは面白そうだが、それなりの反発が来る可能性もある。どんな電話でも盗聴する方法はいくらでもあるとはいうものの、これは特に簡単すぎる。ちょっとお茶目な楽しみが少し減ったとしても、録音の警告は通話者全員に対して必須にするべきだと思う。

全体的にみてGrandCentralはすばらしいサービスだ。僕もアカウントを取ったので使うのが楽しみ。他の音声メールをウェブで管理するサービスでは、まだまだ電話機の操作が面倒すぎるけれども、VOIPを間に入れたのは実にうまいやり方だ。

原文へ

  • http://jp.techcrunch.com/archives/whats-hot-at-demo/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Demo、これが目玉!

    [...] 僕のお気に入り: Grand CentralはVOIPとwebインターフェースを使って、1つの電話番号にかかってくる電話を好きな電話に転送することができる。音声メールをウェブで管理したり、通話を録音するなど他にも多くの機能がある。Yahoo!に買収されたDialPadの元役員たちにより作成され、GrandCentralは魅力的で多岐にわたる機能を一式備えている。それについてはぼくのレビューを見てほしい。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/grandcentral-a-little-too-beta-for-some/ TechCrunch Japanese アーカイブ » GrandCentral、一部から「まだちょっとベータ過ぎ」の声

    [...] 新しい電話管理サービスのスタートアップGrandCentralは順調な滑り出しをみせている。去年のDEMOでサービスのプレビューが紹介されたとき、われわれはGrandCentralを評価するレビュー記事を掲載した。Rafe Needleman他も同様の記事を載せた。コンセプトはシンプルで、かつ日常多くの電話番号を利用しているユーザーには魅力的なものだ。GrandCentralはユーザーにその地域で利用できる電話番号を無料で提供する。ユーザーはアカウントに自分の従来の電話番号を登録してから、GrandCentralの番号を、電話をかけて来る連絡相手に周知する。相手がGrandCentralの番号にかけてくると、ユーザーがあらかじめ設定したルールに基づいて処理が行われる。相手が「ホワイトリスト(重要な連絡相手のリスト)」に載っている場合、通話は直接ユーザーの電話につながる。そうでない場合は、相手に名前を名乗るようメッセージが流れて、ユーザーは電話を取るかボイスメールに転送するか選択することができる〔お声拝聴機能〕。またGrandCentralはユーザーの既存の電話すべてに同時に着信させるので、ユーザーはどの電話機を取るか選ぶことができる。GrandCentralは2週間ほど前にプライベートベータを終えたばかりだが、メインストリームのメディアの受けは上々だ。New York Times 紙のDavid Pogueが「これはインターネットと携帯電話のすばらしい融合だ」と絶賛した記事のおかげで、次回のベンチャーファンドによる資金調達ラウンドでの会社の評価価値は2倍になったにちがいない。Tim O’Reillyへの個人的なメールでPogueは「今日のコラムのテーマにしたGrandCentralだが、もちろん私自身で利用している。すばらしいサービスだ。これはぴったりあなた向きのサービスだと思うのでお勧めする!」 と書いてきたという。O’Reillyは続いてGrandCentralを評して「Web2.0的アドレスブックがついに登場か」と述べている。NYタイムズの記事で多くの人が試してみる気になったようだ。先週いっぱいで、新しいGrandCentralの電話番号を知らせてくれて、以降この番号にかけてくれと頼むメールを10人ほどの知り合いから受け取った。しかし連絡相手全員に新しい番号を知らせ、それに変えてもらうのはやはり非常に面倒なプロセスだ。その上、名刺を作り直さなければならない等々、他のコストもかかることを考慮しなければならない。とういわけで、このサービス、私もテスト中だが、まだ連絡相手にこの番号を使うよう頼んではいない。GrandCentralには修正を要する若干のバグがある模様GrandCentralの新しい番号を使うよう私やその他の連絡相手にメールしてきた知人のうち、2人までも、数日後「以前のメールは取り消し」というフォローアップを送ってきたのには驚いた。GrandCentralの番号は無視して、以前の携帯その他の番号に戻ってくれという依頼だった。私はその両者にどうしてGrandCentralサービスを使わないことにしたのか尋ねてみた。1人のユーザーは仕事で固定と携帯の両方を常に利用している人物だが、GrandCentralの機能は半分しか働いていないと言った。たとえば、ある連絡先の電話番号を「ホワイトリスト」に入れれば、名前を録音して待ったりせず、直ちに電話が通じることになっている。しかし発信元通知機能をオフにしてさえ、ホワイトリストに載っている相手の通話がすぐに通じないで待たされることが頻繁に起きたという。「名前の録音などをバイパスして直通で通じるはずの大切な客に失礼をしてしまった。そういう危険性は冒せない。うちのいちばん重要なお客さんが自分の名前を録音しているのが聞こえてきて、その電話が保留なっているのに気づき、直通で取るために大慌てで「1」のボタンを押す、なんてことが続いた。それから電話が全然通じないでボイスメールに回されてしまったと苦情を言うお客さんも出た。お客さんたちはボイスメールなんか利用しない。ウチのライバルを利用してしまうんだ」と彼は説明した。もう1人のユーザーは、転送と「お声拝聴」が機能しないため、いくつか重要な電話を受けそこなってしまったと話してくれた。”さらにこのユーザーによると、通話転送サービス、つまり電話がかかってきたときに「*」ボタンを押すと固定電話から携帯電話へスムーズに切り替えられる―オフィスを出て車に乗ろうとしているときなどに便利―というサービスは全然機能しなかったという。携帯電話を取り上げて通話を切り替えてもデスクの上の固定電話が鳴り続け、いったん受話器を上げて下ろすまで鳴り止まなかったそうだ。この2人とも電話のヘビーユーザーで、1本でも電話を取りそこなうことができないような仕事をしている。つまりまだオープンなベータテスト期間中のGrandCentralを使うには適していないユーザーだったかもしれない。2人ともサービスがきちんと作動するようになったことが確認できればまた使ってみたいと言っている。理論的にはGrandCentralはすばらしい。しかしこの種のスタートアップの場合、「ベータ」というのは文字通りに、注意して受け取った方がいいようだ。なお、GrandCentralを利用してみた読者は、良い点、悪い点について体験をお寄せいただきたい。[原文へ] GrandCentral [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/the-techcrunch-quick-guide-to-grandcentral/ TechCrunch Japanese アーカイブ » TechCrunch版GrandCentralクイックガイド

    [...] 電話管理サービスの新しいスタートアップ「GrandCentral」のことは、2006年9月のデビュー当時から追跡してきた。この会社は多くのブロガーやメジャーのプレスに認められ、注目されてきた。Tim O’Reillyは同社について「Web 2.0のアドレスブックができたかもしれない」と言っているし、New York Timesも3月に詳しい紹介記事を書いている。 [...]

  • http://megiya.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/googlegrandcent_e9e8.html MeGi-Log

    Google(グーグル)がGrandCentralを買収して何をするのかというと…

    Google(グーグル)がGrandCentralを買収したとのニュースでは、G…