Grouper、ハリウッドへ
Nick Gonzalez
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Grouperは従来のサイトを廃止し、Crackleとして生まれ変わった。新サイトは、ビデオプロデューサー達に名声と富をもたらし、オンライン動画において才能ある人材を親会社のSonyのために見つけ出すことを目指している。Grouperのアカウントは、Crackleでもそのまま使える。
新サイトは、コメディ、ミュージックニュース、それにアニメなど各々異なる番組コンセプトからなる12のブランド化されたチャンネル数を持つ動画のデスティネーションサイト。同サイトは、チャンネルガイド、それに16 x 9の埋め込み可能の動画プレイヤーを備えている。広告主は、5秒から15秒間の広告を動画コンテンツの合間に、また、サイト上でのバナー広告掲載が可能。
Crackleのブランド化チャンネル
Crackleでは、同チャンネルにプロがプロデュースした動画を1000程度用意する予定にしている。そして、チャンネルの番組コンセプト(コメディ、音楽など)ごとに、コミュニティとエディターチームによって選ばれたユーザー生成のトップコンテンツを追加していく。
それと引き換えに、Crackleは投稿者に対してさまざまなレベルの報酬を用意している。その中には、レベニューシェアから7ケタ台の金額に及ぶプロダクション契約まで、が含まれている。「勝者」に選ばれたコンテンツはSonyハードウェアのネットワーク、それに映画資産関係での配信を認められるようだ。Sonyの配信ネットワークと広告チームのメンバー60人により、このオープンスタジオモデルを現時点ではどの動画スタートアップ企業も提供できていないレベルのものへと押し進めた。
同サイトは、サービス開始と同時にユーザーによってサポートされる12チャンネルのうち4チャンネルをスタート。「Judgment Day」は、司会者が他人を評価、判定し、その後、その評価が正しいものかどうかを知る、というチャンネル。「Scrambler」はインディー系ロックの動画ミュージックマガジン。「High Wire」はお笑いコメディアンのバーチャルステージ。それにアニメーションチャンネルの「Wet Paint」。また、同サイトの「Firehouse」コンテンツは、Sonyの「Rescue Me」シリーズと組み合わせられる予定。そして、バライエティの寸劇からなるチャンネル「Moving Targets」も近日公開予定。
プロデューサーへの見返りは
Crackleでは、右図の「名声ビラミッド」となるチャートにあるように、ユーザーが昇進できるシステムがある。チャンネルには誰でも動画投稿でき、これらはまず動画一般を集めたライブラリに収められる。視聴者は、特別な契約を決定するコンテスト期間中に、ベスト動画に投票する。選ばれた2作品がエディターの審査対象となり、この中からプロダクション契約が決定されるというわけだ。
プロデューサーに対する報酬はチャンネルによってかなり異なる。選ばれたコンテンツはすべて埋め込み動画プレイヤーなどと共にSony PSP、BraviaそれにSony Vaioなどでも配信される。Crackleでは、月間ユニークビジター数を2500万としている。
「Shorts and Moving Targets」チャンネルの四半期における勝者は、さらに多数の動画プロデュースが実現できるようColumbia Picturesとのセールス・ミーティングの機会を獲得。コメディチャンネルの勝者は、LA、NY、シカゴのIMPROVコメディクラブのステージでショーを上演、また、自作の寸劇をIMPROV Comedy Labに持ちかけることもできる。アニメーションでの勝者には賞金、劇場公開を検討してもらうようにスタジオと交渉するチャンス、そして、「Siggraph 2008」へのチケットを手にすることになる。
同サービス最初の例である「Mr. Deity」はBrian Daltonプロデュースによるもの。Brian Daltonは、より大規模な配信を約束することでGrouperがYouTubeから誘い出した人物。3月以来、同コンテンツの10話は570万のビューを数えた。Sonyは、さらに10話分のコンテンツを「Moving Targets」チャンネルで初公開するためにピックアップ済みだ。
他と比較してみると
Crackleは、Grouperが$10M(1000万ドル)の資金調達のセカンドラウンドを断り、Sonyに買収された昨年8月時点発表の計画とは大きな変化がある。われわれは、当時「SonyはGrouperのテクノロジーを、Sonyのオンライン動画の中でクオリティの低いコンテンツの共有、DVDクオリティの動画P2P配信、そして、Sonyメディアの一部作品を利用したマッシュアップ制作などに利用するのでは」とレポートした。両方のアイディアとも、VeohとEyespotがすでに実現しているものにとても良く似たものだった。
依然として、Youtubeに投稿するほうがトラフィックは稼げるし、(この動画へのトラフィック は1日で100万を超えた)有名になる可能性だって高い。しかし、Crackleはその他の動画ネットワークには無い存在である「Sony」がついている。つまり、Crackleはトッププロデューサーへのアクセス、ハリウッドスタイルの名声と共に、より大きな予算なども提供できる。
そして、その他のサイトも努力しだいでは、まねできるモデルだ。例えば、iFilmは、親会社のViacomと協力して、トッププロデューサーへのアクセス、同社のネットワーク利用によるコンテンツの配信契約などを同様に実現することもできるだろう。Veohのようなソーシャル動画サイト、P2PプレイヤーのJoostとBabelgumなどは、Sonyのような勢力は持たないものの、同様の土俵に上がることも可能かもしれない。これらのトップコンテンツサイト間での競争の激化は、急成長中のインターネット動画業界にとって良いニュースだ。そして、Sonyと対抗できない既存の動画コンテンツネットワークにとっては悪いニュースかもしれない。
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