3G iPhone / iPhone App Store関連の話題はこちらからまとめてどうぞ!

2008年3月27日

インターネット広告をテレビに持ち込む法。長期展望

Erick Schonfeld

1 comment »

append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

blinkx-ad-hoc-2.png

ここ数日の間に、blikxのSuranga ChandratillakeとSpot RunnerのNick Groufという、2人のビデオスタートアップCEOと話してみて、テレビ広告をビデオ広告なみに関連性のあるものにするには、何をすべきかを考えさせられた。道のりは長いが、要点は2つに絞られる。1)テレビの30秒CMをやめて、番組中に最適のタイミングで、関係のある画面内広告をポップアップさせる。2)テレビ広告の購入、制作、プレースメントを検索広告と同じように自動化する。

昨日(米国時間3/25)blinkxのCEO Suranga Chandratillakeが私の事務所を訪ねてくれて、ビデオ広告について議論することができた。Blinkxはビデオ検索エンジンだが、AdHocというビデオ広告ネットワークも作っていて、これは再生中のウェブビデオの上にあるバーに、コンテキストに関係のあるクリッカブルテキスト広告を表示するものだ。 たとえば、上のサッカーのビデオの画面イメージには靴のテキスト広告が出ている。YouTubeもこれと似たことをAdSense for Videoの広告でやっている。広告内容はテキストでなくてもよい。バナーやロゴをポップアップさせたり、視聴者が制御できる新「ビデオ・イン・ビデオ」でもいい。重要なのは、メインのビデオの前でも後でもなく、再生の最中に出てくるという点だ。そして、番組中の関係のある時点で〈つかの間〉現れること。

広告がビデオに関係があるかどうかを決めるには、ウェブページで行われているのと同じ技法が用いられる。YouTube、blinkxともにビデオに付けられたタグとテキストを見るが、blinkxはYouTubeのやることの上を行く。強力な「音声テキスト変換」技術を駆使して、その場で文字起こしをしてことばに関係のある広告をマッチさせる。広告は、〈そのことばが語られると同時に〉現れる。Surangaが見せてくれたblinkxのその文字起こし機能は、通常のサイト上ではユーザの目には触れないのだが、すばらしいものだった。文字起こし原稿の中の単語をクリックすると、ビデオのその部分が再生される。これさえできれば、関係のある広告を入れるのは簡単だ。文字起こし原稿から抽出した関連概念に広告をマッチすることもできると、Surangaが話していた。

これと同じような広告をふつうのテレビで流すにはどうすればいいか。広告をクリックすることはできないとしても、見ている内容と同期して簡単なバナーやグラフィックボタンが表示されれば、目を引く。Nikeのロゴがバスケットボールを見ているときに出てきたり、映画の中で誰かがバハマの話をしたときに客船が出てくるところを想像してほしい。うるさいかもしれないが、分別をもってやればそうではないはずだ。そしてなにより、録画したものを見るときにCMをが早送りされる問題を解決できる

大きな課題は、広告と元のビデオとを分離して、ケーブルに流したり再放送するときには新しい広告を入れられるようにすることだ。現状では、テレビの中のグラフィックはヒデオに完全に焼き込まれてしまっている。Surangaによると、基本的にはインターネット接続と強力なチップの入った新型テレビが必要だという。コンピューターのチップだけで、ほとんどのテレビの価格の半分はするので、実現にはまだ時間はかかりそうだ。もうひとつの選択肢は、そうセットトップボックスだ。しかし、ケーブル会社には、自分たちがコントロールできない広告をセットトップボックスに入れさせる動機が見当たらない(だからこそ自分たちで何とかしようと試みている。)

もう一方にあるのが広告のプレースメントだ。必要になるのはSpot Runnerのシステムのような、企業が広告を制作して、ケーブルやネットワークテレビの中からメディア購入のプランができるようなシステムだ。こうした広告は、年齢地域情報によって、ご近所レベルまで絞り込んでターゲットが可能だ。GoogleもDish Networkのセットトップボックスにソフトウェアを入れて、一般のテレビ広告で独自の実験を行っている。ただし、Googleはそれ以上のことをやっているらしい。Groufはこう語る。

今Googleは、テレビ上のターゲット広告を売っていない。全国版広告を衛星テレビ業界最小の会社を通じて販売している。もっと本格的にやってくるに違いないが、今のところはまだ見ていない。

この2人との会話が私の頭の中で繰り返し鳴り響いている。テレビの広告が、今われわれがYouTubeやAdHoc、VideoEggなとで始まりかけているテキストやオーバーレイグラフィックのようになるのは、それほど遠くない気がする。だだし、Spot Runnerが現在30秒TV CMでのみ行っているような、プレースメントの自動化と制作システムもあわせて必要になる。両方が揃ったとき、そこにテレビの未来がある。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

タグ: ,

【関連記事】



PR
Ads by Overture

トラックバックURL (トラックバック URL)

  1. TechCrunch Japanese アーカイブ » Blinkx、道楽半分にJoostっぽいブロードバンドTVのサービス開始

Comments

このコメント欄の RSS フィード