オンラインコミュニケーションにおいて子供たちに危害を与えようとする大人から、子供たちを守るサービスの需要は高い。しかし、子供たちが(そのようなサービスに)参加するには保護者によるコントロールを必要最小限にとどめる必要がある。今日(米国時間10/3)ローンチしたIMSaferは、危険性があると見なされるIM(インスタント・メッセンジャー)の
コミュニケーションをフィルターで弾きだすことを保証してくれるサービス。
同社は法的機関のスペシャリストと協力してフィルタールールを策定したという。その中にはきわめて興味深いものもある。例えば、女の子に対して「いい子だね。(“you’re a good girl”)」というフレーズは支配的/服従的な関係においてしばしば使われると考えられている。IMでのやり取りのうち、危険性があるのではという疑いがある部分のみが抜粋、保護者に表示される。(保護者に対してIMでのチャットが全て公開されるのではなく)比較的プライバシーが守られることで、子供たちからの賛同を得られることを同社は期待している。
危険性がある有害な会話が発生した時、リアルタイムで両親あてにメールでの警告が送信。IMSaferのダッシュボードに、システムが安全でないと判断した部分のチャットが表示される。それから、保護者達は抜粋部分が本当に(子供たちにとって)不適当かどうかを投票。この投票はIMスクリーンネームと結びついて共有スペースに公表される。会話が不適切だとフィルターにかけられた人物と、あるいは他の参加保護者たちから(不適切と判断し)投票された人物と、自分の子供がチャットを始めた際には保護者は通知を受けるという仕組み。
IMSaferはWindowsデスクトップアプリで、これ以上簡単な方法はないだろうという程、簡単に利用できる。現時点では、Microsoftクライアント、AIM、Yahoo!対応のMySpaceを通じた会話を感知し追跡する。GTalk、SkypeそれにMac対応も予定しているという。MySpace用のフィルタリングツールはすでに用意されているが、IMSaferクライアントにまだプッシュされていないという。それにMySpace IMの利用は比較的限られている。
プログラムは初めは無料。同社は有料化する前に必要最低限のユーザーを確保したい考えだ。テキサス州 ヒューストンに拠点を置くファウンダーのBrandon Watsonは、以前勤務していた「Soros」と「Microsoft」での知人たちからエンジェル投資を受け入れた。また、同社は近々、無料ソフトウェアを学区対象に試験的に配布し始める予定。家庭と学校間のシームレスなモニターシステムの実現を願う保護者を見込んでのことだ。複数のスクリーンネームを家庭で追跡できる一方、学校、家庭間で異なる名前を関連づけ保護者に知らせるツールを開発中。PCメーカーとも、連携を検討している。無料SMSアラート、それに有料のVOIPコールアラート、嫌がらせから守るフィルターも間もなく提供予定。
子供たちがこのようなモニターシステムの裏をかくことができるというのは、明らかに承知している。しかし、同社は、保護者に対して「(モニターサービスを)利用していること。チャット全体をスパイしているのではないこと」を子供たちに話すようアドバイスしている。子供たちはこれを受け入れるだろうか? 僕は、“小さな野獣たち”の管理方法を知ったかぶりするつもりはない。だって、僕は自分の犬の頑固ささえほとんど我慢できないほどだから……。だが、IMSaferのアプローチは賢明なものだろう。完璧な解決法はないし、IMSaferの無干渉のアプローチを多くの子供たちは好ましく受け止めるのではないだろうか。自分自身で安全に気を付けるように子供たちを教育することのみが、子供たちの安全を守る手段だと論じる人たちもいる。しかし、子供たちにとって、大人とのやり取りの中で、自分の安全に注意することがどれほど難しいかを考えれば、子供たちだけに責任を押し付けるのは安全を守る上で効果的でない。大半の類似サービスが家族間の信頼に基ずく反面、Watsonは、IMSaferチームの多くが自分たちの子供時代に、このようなサービスを出し抜くよう試みたことがあるギークな子供たちだったこと。そして、そんな子供時代の経験による知識を基にIMSaferが開発されたことを話してくれた。子供たちのオンラインでの安全についてのさらなる詳細はBlogSafety.comをチェックしてほしい。
IMSaferは、高い需要、使いやすさ、明確な効果性、子供たちにとって比較的魅力的なサービス内容で、しっかりした流通経路をターゲットとしている。同サービスの今後の見込みはとても明るいようだ。
【日本語版コメント】
保護者によるコントロールのもと、子供をオンライン上の危険から守るサービスは他にIndustrious Kid Inc.社の子供向けSNS Imbeeがある。
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