日本ではベストセラーの半分は携帯で執筆されている
by Duncan Riley on 2007年12月4日

japan.jpgAmazonのKindleが話題になっているが、もっと大掛かりな革命が起きている。古典文学に親しんだ人間なら怖気をふるかもしれないが、日本では2007年前半のベストセラー小説の半分はなんと携帯で書かれているというのだ。

Sydney Morning Heraldによると、mobile phone novels(ケータイショーセツ)は日本の出版界で大きな注目を集める現象だ。中堅の出版社が大成功し、著者たちはちょっとした金持ちになっている。

たとえばKoizora (恋空)という小説は女子高校生がイジメに遭い、集団強姦されて、妊娠するといった話だが、発売以来120万部が売れている。

日本では携帯インターネットがこの現象に大きな役割を果たしている。もう一つのベストセラー「もしもキミが」(42万部)は当初あるインターネット・サイトに連載でアップロードされて何千という若い購読者に配信された。

注目すべきなのは、少なくともKindleとの関係でいえば、日本市場ではユーザーは喜んで携帯上の本に金を払っているという点だろう。前記の数字は印刷版の売り上げ部数だが、携帯の有料コンテンツとして読んだ読者の数はそれよりはるかに多い。

西側のどの国にせよ、近い将来携帯で執筆された小説が急にベストセラーになるとは思えないが、こういう技術の普及にかけては日本は何年も進んでいるのが常だ。携帯電話のデータサービスは何年も前から日本では普及していたが、われわれはやっと今追いつこうとしている始末だ。もしかすると2012年あたりのNew York Timesのベストセラー・リストにはケータイショーセツが登場しているかもしれない。今までにも、いろいろと考えられないような出来事が起きているのだ。

(写真: Wikimedia Commons

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(翻訳:Namekawa, U)

  • http://www.simecon.com/2007/12/05/689 SIMECON.COM » Blog Archive » Beatportを知って、昂ぶって、ポッドキャストにして聞きたくて翻弄された1日

    [...] TechCrunch Japanese アーカイブ 日本ではベストセラーの半分は携帯で執筆されている [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/best10-1207/ TechCrunch Japanese アーカイブ » 週間人気コンテンツ-ベスト 10 (12/1~12/7)

    [...] 1. 日本ではベストセラーの半分は携帯で執筆されている [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/twitter-as-a-conduit-for-fiction/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Twitterは小説づくりのプラットフォームになるか?

    [...] 先週われわれは日本のベストセラー小説のトップ10の半分は携帯電話を使って書かれたものだという記事を掲載した。読者の反響は(当然ながら)不思議がる声が多かった。しかし販売部数の数字は嘘ではない。一方、「The Podcast Network」のCEO、CameronReillyが作った新しいプロジェクト、TwittoriesはTwitter上で小説づくりをしようという試みだ。Cameronのアイディアはこうだ。妻と私は子供たちが2歳くらいのときから、ベッドに入れてからなにかしら遊んで相手をしてやってきた。そのひとつが、1人が「お話」を少しばかり作ると、他の誰かがすぐに引き取ってその先を続けるという遊びだった。そのうち私は、「おや、これはTwitterのやり取りに似ているな」と気付いた。で、Twitter上でたくさんの人が協力して短編小説を作れないものか―一人ず140字ずつのリレーで、と思いついた。Twittoryの仕組みは最大140字のエントリーが最大140回続けられるというもの。Twittory 1号の 「The Darkness Inside」という小説は昨日から開始された。140人の参加者がそれぞれ140字のメッセージを投稿して、最後に19600字の短編小説にしようというものだ。現在進行中の「Twitter小説」はここで読める。Cameronは別にこれで小説作法の革命をもくろんでいるわけではない。しかし彼は、たくさんの人々がTwitter経由でマッシュアップしてひとつの作品を生み出すという実験は面白いのではないかと考えている。携帯電話を使って何か書いてベストセラー作家になれるのなら、このアイディアだって将来何かを生み出す可能性がないわけではあるまい。[原文へ](翻訳:Namekawa, U) the podcast network twittories [...]

  • http://blog.livedoor.jp/sen1000jpn/archives/50790950.html 有明で働くウェブディレクターのブログ

    ケータイ小説と親指世代…

    今年ヒットした「恋空」など、
    日本でのケータイ小説のヒットが海外ニュースでも取り扱われていた。
    海外から見ても、この状況は驚くべきことであり、先進的な事だと思われている…

  • http://jp.techcrunch.com/archives/most-bookmarked-techcrunch-posts-of-2007/ TechCrunch Japanese アーカイブ » 2007年TechCrunchブクマ最多エントリ

    [...] 日本ではベストセラーの半分は携帯で執筆されている -12/4 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20081013can-twitter-authors-capture-the-magic-of-lonelygirl15/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Twitter小説家はLoneyGirl15のマジックにあやかれるのか

    [...] しかし私は対象の読者ではない。MyLifeIn140と同じような物語がいくつも高校から出てくるだろうと予想している。フィクションビデオのLonelyGirl15シリーズが多数のファンを獲得して、スピンオフまでいくつか作られたときと同じようなバイラル性を感じる。そして、定期的に更新されるテキスト小説は海の向こうでは非常に好評で、ベストセラー作品の多くが携帯電話で書かれている。 [...]