[jp] Resume Trackerはスモールビジネスのリクルーティングをソーシャルに助ける
by Takeshi Hirano on 2010年7月28日

リクルーティングは企業にとってつねに悩みの種であり、もっとも重要な事項だ。当然ウェブ上にも巨大なプレーヤーがひしめき、海外ではジョブサーチのmonsterindeed、ジョブボードのpersonforce、国内ではリクルートを始めとする各社が同様のサービスを運用している。そしてこの分野にもGrouponビジネス同様、ソーシャルウェブの影響は広がりつつある。ーーソーシャルリクルーティングの動きだ。

主にfacebook広告をつかったソーシャルリクルーティングだが、内容としてはfacebook、Twitter、LinkedInなどを活用してソーシャルグラフから関連の深い人材を探す、というまだ初歩的なもの。確かにTwitter上で人材を探す動きは日本のタイムライン上でも散見できるようになってきたし、リクルーティングではないが、このイベントはほぼTwitterだけで集まった。利点はコスト、つまり効率のよさだろう。

しかし一方で、集まった人たちを受け止める適当な受け皿がなければ、リクルーティングは完了しない。従来のリクルーティングサイトに契約していれば与えられた管理画面で管理できるが、費用がかさみがちだし、ジョブボードや自社でフォームを用意しているだけでは履歴書の管理が大変だ。

こういった問題に注目したのが香港のスタートアップPrimitus。彼らの提供するResume Trackerはその名の通り、スモールビジネス向けに、シンプルで効率よく履歴書を管理するサービスを提供してくれる。ソーシャルウェブに最適化されたアイデアが盛り込まれているのも特徴だ。

ファウンダーのVincent Chan氏は「Resume Trackerはシンプルでリクルートに特化したサービス。スモールビジネスにもっとも重要なのは人であり、私達の顧客が成功してもらうため」に立ち上げたと経緯を語ってくれた。今でもスモールビジネスの履歴書管理はメールが多いそうだ。

サービスの流れはこうだ。サイトにアカウントを作成して募集したい職種に向けた募集要項を作成する。ウェブ用に公開された応募用フォームが作成されるので、応募したい人はそこから必要事項を入力して応募。応募があった人の情報はすべてサイト内で管理されるので、ひとりひとりの応募者をチェックして、採用が終わればフォームを閉じればいい。

シンプルかつみやすいインターフェースも手伝って、応募を開始するまでにかかる時間はほんの数分だろう。興味がある方はここでデモが使える。試してほしい。

作成した職種毎の応募リストにはそれぞれfacebook、Twitter、LinkedInのボタンがついていて、流入をつくることも簡単だし、それぞれどこからトラフィックが流れてきたのかわかるよう、解析ツールもついているので効果測定も可能だ。いくつかのバージョンが用意され、最も高いもので年間約$100で使えるのも、スモールビジネスにとって有利に働くだろう。

「現在はUSを中心にターゲットしているが、中国、もちろん日本も興味がある。今後は各国のウェブサイトクリエイター事業者と提携してこのサービスを展開する予定」だそうで、例えば日本ではJimdoSixapartなどのサイト制作が可能なパートナーを探すそうだ。

従来の人材サーチポータルと違い、ソーシャルリクルーティングに重要な要素は各企業のソーシャル活動だ。先に取り上げたPencakeのfacebookマーケティングなどで増える企業ファンは、彼らの将来の従業員かもしれないし、Retweetやlikeといった方法を使って企業の取り組みをサポートしてくれるかもしれない。しかもその多くは「タダ」だ。

リクルーティングもソーシャルウェブの波にのって新しい時代がもうすぐやってくることだろう。

  • http://Scale.cc Vincent Chan

    何かResume Trackerに関するご質問がありましたら、遠慮なく私に連絡してください。 ありがとうございます。http://twitter.com/vincentchan

  • http://blog.resumetracker.com/resume-tracker-on-techcrunch-japan/ Resume Tracker on TechCrunch Japan! | Resume Tracker Official Blog

    [...] Hirano-san is very efficient. Our article is already published today! ありがとう, Hirano-san! We love our Japanese users. If you have [...]

  • http://twitter.com/kuboties 窪鎮

    リクルーティングのツールが発達して来ている。昔からあったことではあるが、
    転職希望者のリテラシー向上がどうしても必須だ。

    一般ではキャリアプランについて。極端な話では先の無い事業戦略を素晴らしいことのように
    語るような終わっている経営者や、「役員にならないか」と誘って厄介ごとを押し付けようとしている
    経営者。100人採用して2,3人残ればいいだろうという採用戦略をとる企業から、転職希望者を
    守っていきたい。

  • http://asymmetric-blog.com/2010/07/29/articles_and_comments-32/ 7月29日に読んだ記事とコメント | ニコニコ勉強会

    [...] [jp] Resume Trackerはスモールビジネスのリクルーティングをソーシャルに助け…:こういうのいいですね。こんなのは日本のベンチャーでも提供できそうですが、まだ早いという認識なんでしょうか。履歴書なんてどんどん電子化すればいいと思います。それに対応しない企業は前時代的と断じても・・・駄目? [...]

  • http://twitter.com/ikeda_junichi ikeda junichi

    このようなサービスは日本でも、ありだろうなあ。リクルーティングもソーシャルメディア化されることによって変わるなあ。