ファッションは楽しい。雑誌を読んでなにが”はやり”なのかを確かめて、みんなが同じようなトレンドに流されたら自分は少し違った方面から攻めてみる。時に失敗する。友達とわいわい会話して、一緒にバーゲンで並んだり、掘り出しのジーンズを求めて延々と古着屋を回ったり。
そう。ファッションは今までも常に「ソーシャル」な出来事なのだ。友達や回りがいるからこそ個性が見つかる。そんなわくわくするような楽しみ方が、ウェブをつかってもっと広がればいい。
iQONはコーディネートをソーシャルにつくりだす方法でその扉を開けようとチャレンジしているサービスだ。そんな彼らがついに実際のファッションコマースとの連動を開始しようとしている。連動するのはあの東京ガールズコレクション(TGC)の公式通販サイトファッションウォーカーだ。
iQONではみんなでコーディネートを作り、各アイテムからコマースサイトへジャンプできる仕組みがあるので、ユーザーが思い思いにつくったコーディネートを楽しむだけでなく、実際の購買につなげることができる。コーディネート自体のソーシャルウェブでの共有も簡単なので、コマースサイト側にはGoogleやYahoo、各種メディアといった従来の導線とはちがった、レコメンドの効いた導線をつくりだすことができる。詳しい機能については以前取り上げたのでご覧頂きたい。
今回彼らがファッションウォーカーと連動して実施する企画はこうだ。まず、iQON上でコンテストを開催し、ユーザーがコーディネートをつくる。この際に使うアイテムはファッションウォーカーからTGC参加ブランドのアイテムを引っ張るのが条件だ。ユーザーが作ったコーディネートはiQONサイト上はもちろん、TGCの会場内に設置されたiPadでも投票ができる。もちろん、自分でiPadを持ち込んでも(いるのかどうかはわからないが)OKだ。

ファッションはそもそもみんなで楽しむから盛り上がるのだ。コーディネートをユーザーがつくり、ユーザーが投票する。TGCのようなステージで自分のコーディネートが投票の対象になるーーまさにイベント、みんなでお互いのファッションを自慢しあった、そんなわくわくするようなステージをiQONは生み出そうとしている。
そして同時にこのイベントが購買にどのような影響を与えるのかも注目したい。これまでもTGCでは会場内で直接モデルが着用しているファッションを購入することができた。しかし、今回はユーザーがつくりだすコーディネートも購入の対象になる。
投票で1番手をとったアイテムはおそらくかなりのスピードで売り切れるだろう。注目はそれ以外のコーディネートだ。2番手以降がもし好調な結果を出すことになるようであれば、ファッションコマースの購買導線として新しい方法を手に入れることになるかもしれない。
ファッション系のコマースサイト、例えばZOZOTOWNやファッションウォーカー、ユニクロなどのブランドオフィシャルのサイトなどへの導線は当然のことながらGoogle、Yahoo Japan抜きに考えることはできないだろう。しかし7月に日本進出を果たしたShop StyleやiQONなどのつくる導線はユーザー同士がレコメンドしあう、極めてソーシャルなトラフィックだ。
ファッションのように嗜好性が高いカテゴリで、従来のキーワード検索とどちらが相性がよいのか、今回の結果に注目したい。
