今年もマッシュアップの季節が(ちょっと暑いけど)やってきたらしい。リクルートのメディアテクノロジーラボは今日、APIを使ってサービスをマッシュアップしてどのサービスが一番かを決めるイベント、Mashup Awards6(MA6)の開催を発表した。
今回のみどころについて、メディアテクノロジーラボの木村稔氏は「多様なマッシュアップ素材。全56社、179のAPIを提供してもらっている」と話すとおり、プラットフォームの充実がこれまでにない特徴だ。
例えばDeNAが提供するモバゲープラットフォームやPaypalの提供する課金プラットフォームの参加はこれまでにないアイデアを生んでくれそうで期待がもてる。木村氏は「前回は346作品の応募があった。今回は400作品を目標にしたい。デベロッパーにとって年に1回のお祭り。さまざまなよいサービスを生み出して日本のデベロッパーシーンを盛り上げたい」と抱負を語った。

応募期間は今日9月8日から11月8日までの2カ月間。応募作品の中から、最高のマッシュアップを決めた5つのチームが12月4日の最終審査会にノミネートされる。そこで1番をとれば最優秀賞、贈られる賞金は100万円だ。
開発が不慣れでイチから作れないという人向けにMashup Caravanという初心者から中級者向けの技術セミナーも実施される。またハッカソンのようにチームで開発をおこなうMashup Campという開発イベントも実際されるそうだ。
詳しい応募方法や実施概要はここにある。意欲のあるチームは応募して、最優秀賞をとったらぜひ取材させてほしい。
さて、これまでのマッシュアップアワードの受賞作品を改めてみてみると、日本におけるAPI、マッシュアップという文化がどのように変化しているのか垣間みれて興味深い。
初回のMA1が開催された2006年から4回目のMA4までの間、メディアテクノロジーラボの川崎有亮氏が「マッシュアップというと地図を使ったものが使いやすかった」というように、地図をベースに他のAPIがマッシュアップされていくというスタイルが多かった。
Googleマップをはじめとする地図系、位置系のAPIは今回のMA6でも22種類が提供されているように選択肢が多く、また地図という基本的なデータである故に、特定のユーティリティと違って提供元のサービスに縛られにくい。


写真:TRAVATARの生みの親、ワンパクの山健太郎氏は過去2回受賞。
そこに大きな変化ーーソーシャルの波がやってくることになる。TwitterAPIの登場だ。前回のMA5で最優秀賞を取ったSocialCombat Vをはじめ、すれ違いながらアバターが旅をするというコンセプトで優秀賞を受賞したiPhoneアプリTRAVATARは、まさに転換期の作品で、川崎氏が「ソーシャルのプラットフォームを使うと開発者はアイデアにフォーカスして作ることができる」と語るように、サービスのアイデアに幅が生まれるようになった。
あれから1年、TwitterをはじめとするソーシャルAPIを使ったサービスはゴマンと生まれ、このような開発方法が珍しいとされていたステージはすでに過ぎ去りつつある。同時に、同じようなサービスが乱立する傾向にもあるので、このようなソーシャル、位置系などのAPIを使う場合は王道であることを認識しつつ、どのような体験性や驚きを与えるか、ますますそのアイデアが重要になってくるだろう。
MA6でどのようなサービスが生まれるのか、12月を楽しみに待ちたい。
