最近の日本のウェブ業界で話題になっているものの1つはPinterestだろう。海の向こうでの人気はトラフィックにそれが現れているが、その波が日本にもやってきたというところだろうか。個人的にはユーザーからフォローされるアクションが日増しに多くなっていると感じるから、僕の周りだけでも試しに使ってみようという人たちが増えていると予想できる。一方、日本でもTechCrunch Tokyoに出てくれたSumallyだとか、間もなく新しいサービスとしてリニューアルする予定だが、i.ntere.stだとか類似のサービスがないわけでもない。
そして先週、Twitterを使った個人間の売買を促進するソーシャルマーケットプレイスのLivlisを運営するkamadoが、ビジュアルブックマークのClipieをリリースすることを発表している。どうやら話題になっていたようなので、彼らに話を訊いたのだが、その正体は僕の見たところ完全なPinterestクローンである。それは彼らも認めていて、ある理由から割り切ってクローンにすることにしたという。
それはこういうことだ。
Livlisを通じて売買が行われているが、買うという行為よりも以前に、商品に興味を持ってもらう、だとか、商品を好きになってもらうというところまでサービスを拡大することを考えたときに、いままでLivlisを使ってくれたターゲットとするような女性にヒアリングすると
- ファッションとか、インテリアとか、レシピとか、ウェディングに関するものはビジュアルが大事だった
- 商品を比較検討するときにはビジュアルを参考にするのだけど、それはサイトをブックマークするか、雑誌をiPhoneなんかのケータイのカメラで撮影して集めるかがせいぜいだった
- ただ、テッキーな人の中にはEvernoteを使ってそういったものをスクラップしていた
ということだった。ということを考えると自ずといきついたのが、ビジュアルなブックマークを作ってしまえということだったのだが、いちいち設計を考えるよりも、先駆者のいいものをまねてしまったほうがいいだろうということでいきついたのがPinterestだった。Pinterestも現在のところふたを開ければ、流れている画像はアメリカ人のテイストであふれていて、日本人にはピンとこない。だから、いまから一から作っても勝負になるだろうということだ。
それに、そもそもPinterestはテッキーな人たちがいまのところ注目しているのだとすると、下手をすれば、かわいい女の子の写真をピンしたどこかのまとめサイトのようになってしまうかもしれない。
Clipieは女性が主体として使う、画像を主軸として、そこからコマースサイトに流れるようなことを想定していたから、それは避けたい。それだけのことである。つまり、このサービスがメインのターゲットとしているのは、ファッション/インテリア/レシピ/ウェディングを意識する女子であり、Pinterestを知らない、だけれどもPinterestのようなサービスを使ってみたい女子ということになる。
Clipieは間もなくローンチの予定だが、最初はクローズドベータの形式になる。たぶん、TechCrunch Japanを読んでくれているテクノロジーを愛する男性諸君はもっとも遅くに使うことになるだろう。
ローンチ後、ClipieはきっとPinterestとは違う方向性になっていくのだろう。コマースサイト向けに、トラフィックを多く流す商品画像はどういったものか、それがどういった商品と関係性があるのかといったことをレポートできるようにしていきたいと教えてくれた。

