O2OアプリのShopping+は商品にチェックインしてリアルな店舗にある商品情報を共有する
by Ryuichi Nishida on 2011年8月29日

4月に開催されたTeclosionにも出演したインサイト・プラスが同社の最初となるプロダクトをリリースした。iOS向けアプリのShopping+がそのプロダクトなのだが、リアルな街の店舗で売られている商品の情報を友人同士でシェアしようというものだ。ここで重要になる情報は、商品の価格である。オンラインでは商品の価格は価格比較サイト――たとえば、今回Shopping+でも提携しているconeco.netだとか――によってむき出しになり誰もが参照できるようになっている。だが、リアルな店舗では、その価格情報は実際に店舗に足を運んでみないとわからなかった。

Shopping+ではユーザーは自分が興味を持っている商品にチェックインすることで、その商品がオンラインもオフラインも含めどこの店舗いくらで販売されているかを知ったり、その商品についてのクチコミを見られるようになっている。ユーザーはチェックインする際にリアルな店舗に訪れているのならば、その店舗でのその商品の価格を入力するように促される。オンラインの店舗の価格情報はconeco.netによって提供されるが、リアルな店舗での価格情報はこのようにユーザーの力によって集められるようになっている。扱う商品は現在のところは主に家電カテゴリーをサービスのターゲットしている。

商品へのチェックインは商品のパッケージなどにあるバーコードを読み取って行う。

もちろん商品を買うための決定事項は価格だけがすべてではないだろう。もし、すでに買うものが決まっているのであれば、実際にリアルな店舗に出向くよりも、オンライン上で価格を比較してオンラインショッピングで済ませたほうがラクである。

リアルな店舗に出向くのには理由があって、いますぐ必要だから買うということや、実際の商品を手にとって見比べたり、あるいは店員の説明にしたがって買う商品を決めたりするといったときに足を運ぶ。そういうときには、価格は商品を買う際に参考になるだろうが、それだけが商品を買う決定要因ではないかもしれない。価格以外に付随する情報なども含めてShopping+で情報をシェアすることで、友人からなんらかのフィードバックを得ることができるかもしれない。また、同じ商品を買おうと思っている人にも参考になるだろう。こういった場面を意図してこのプロダクトは設計されているのだろう。

店舗でのタイムセールだとか、人気商品の在庫状況だとか、その店舗でしか提供されない特別なサービス(オマケの提供だとか)などは店舗に行って初めてわかる情報だ。そういった情報が流通することで、店舗に足を運ぼうという人もいるかもしれない。そもそもは買い物中のユーザーをサポートするために作られているアプリだが、価格を始めとした商品の情報をフックにしたO2O(OnlineからOffline)の新しい動きを提供できるサービスとなるのかもしれない。

インサイト・プラスのファウンダーで代表取締役の八木岳郎氏によれば、今後は店舗と連動して、たとえばその店舗が持つ独自のポイントのユーザーIDとShopping+のユーザーIDを結びつけることで、実際に購入した商品とユーザーが比較して買わなかった商品などをマーケティングデータとして活用するといったことも考えているようだ。ユーザーに対しても、店舗内でチェックインすることで店舗で使えるクーポンやポイントの提供も行っていきたいとしている。

八木氏はアフィリエイトプロバイダーのトラフィックゲートの創業者の一人であり、オンライン上のマーケティング活動については熟知しているはずだ。そう意味で、新しいオフラインとオンラインをつなぐマーケティングのビジネスに次のスタートを漕ぎ出しているのだろう。

インサイト・プラスは現在、創業者とサイバーエージェントから2,000万円の資金を調達している。

  • http://twitter.com/bathpowder 入浴剤販売ツイッター店

    この分野はすでにアマゾンが力を持っているので、蟷螂の斧のような感じがする。
    情弱な人はまだ隙間があるが、ネットを使いこなす人はアマゾン直行であろう。

    こういうサービスはヨーカー堂などの大手流通と手を組むしかない。
    販促の補完的なサービスとして、喉から手を出るサービス群。
    しかし、リアルしかわからない・使い方を知らない経営陣なので、そちらの販売方法を教える方が、重要な気がする。

  • http://twitter.com/bathpowder 入浴剤販売ツイッター店

    この分野はすでにアマゾンが力を持っているので、蟷螂の斧のような感じがする。
    情弱な人はまだ隙間があるが、ネットを使いこなす人はアマゾン直行であろう。

    こういうサービスはヨーカー堂などの大手流通と手を組むしかない。
    販促の補完的なサービスとして、喉から手を出るサービス群。
    しかし、リアルしかわからない・使い方を知らない経営陣なので、そちらの販売方法を教える方が、重要な気がする。

  • 匿名

    日頃、楽天市場、amazon、Yahoo!ショッピングをフル活用しているが、まだリアル店舗との連携を考えているシステムはあまりない。手軽さやポイント、時間を考えるとなんとなくネットショップで買ってしまうことが増えているが、リアル店舗の方が良い品揃えの時もあるし、手にとって選べるだけにリアル店舗の魅力も捨てがたい。その点、これは新しいO2Oでモノにチェックインというのは今後広がっていく気がする。

    ただ、価格だけの比較じゃないかもしれないけど、結局は価格に注目する人は多いと思うので、オフラインの価格を『比較の土壌』に持ってくれば、リアル店舗では購入しずらくなるのがハッキリしてしまうと思う。オフラインの価格を持ってくれば、リアル店舗の協力も得づらくなると思う。

    注目する点としては、店舗でバーコードを読み取るにはかなり一般の人にとっては勇気がいることだと思うので、そういう人がどれぐらいいるのか、どれだけリアル店舗の価格データーやレビューが集まるか?という点だろう。動向を注目したい。

  • http://twitter.com/bathpowder 入浴剤販売ツイッター店

    商品レビューを買物友人同士で集める!って、実は現実的ではない。
    売れている店舗なら、まだしも、無名の商品や無名店舗など、夢のまた夢。

    ソーシャルメディア万能主義はおかしい。
    楽天店舗を運営しているけど、1件のレビューを集めるのに、1件500円が相場。
    しかも「赤字の500円」。
    情報投資しないと無理。あるいは広告を出すとかね。

    O2Oも実際には、そんな「費用コスト」が絶対にかかる。
    費用対コストの面が抜け落ちている。
    ここら辺の、現実問題が無い。

    グルーポンも同じで、実際の費用対効果の測定値が抜け落ちている。
    その点を深く書いてほしいものだ。

    1件500円かかっても、1件1000円の利益が出るならいいけど、そういう試算がいまいちわからない。
    大手店舗対応「だけ」では、全く伸びる目は無いと思う。
    バーコードを持っている店舗なんて、どんだけあるのであろうか?

    零細店舗にも、優しい対応や、費用コストで出来る仕組みがないと、O2Oでは無理でしょう。
    グーグルのアドワーズ広告は1000円から始められるから、強いというのを認識して開発してほしい。