Start Me Up!|米国のスタートアップ企業を日本やアジアで展開するビジネス立ち上げメンバーを募集中
by Ryuichi Nishida on 2011年9月17日

先月に孫泰蔵さんのMOVIDA JAPAN起業プログラムのSeed Accelarationを立ち上げたのを記事にしているが、そのときに米国企業を日本やアジアにもってきて展開することにも触れたことを覚えている人もいるかもしれない。僕は最初この話を聞いたときに、とても素晴らしいプログラムだと思っていたのだけれど、というのも、人材の交流としてもよいことだし、それに10年以上前(そう、なつかしのドットコム・バブルの時代だ)には実際そいうブームがあって、その中で数多くの企業が日本にやってきて、その中にはビジネス的に成功したり、その立ち上げに携わった人が金銭的に成功したりしたというのを見ていたからだ。

そういう意味では、泰蔵さんもYahoo! Japanの立ち上げに携わって起業の経験を経た一人なんだそうだ。

でだ。今日、泰蔵さんがサイバーエージェント・ベンチャーズが開催するStartups 2011 Autmnのイベント会場で、MOVIDAとサイバーエージェント・ベンチャーズとで共同のプログラムを開始することを発表した。このStart Me Up!というプログラムは、シリコンバレーを中心とした海外のインターネット企業の日本展開やアジア展開を立ち上げるためのプログラムで、その立ち上げを担うための人材を集めようというものだ。

ビジネスの立ち上げに興味はある、スタートアップを経験したい、けれど、これぞというビジネスアイデアはない、そういう人たちにうってつけなプログラムとなっているわけだ。自分のアイデアよりもすぐれたものが向こうにあるならば、それをローカルなマーケットにアレンジしてやってみようというのは、過去にもたくさんあった(たとえば、昨年のGrouponレースを見ればわかりやすい)。でも、マネするよりもそのものを持ってきてやっても変わらないということもある。だから、僕は起業家精神がある人にとっては、これは悪くはないプログラムだと思う。

今回の役割では、MOVIDAは海外企業の案件を日本に紹介する役割を主に担当し、サイバーエージェント・ベンチャーズ側は人材を集めたり、場合によっては投資も担当する。

シリコンバレー米国の企業でも日本で盛り上がっているものがあるのだと泰蔵さんはいう。たとえば、Foursquareでもっともチェックインされる場所の1つは渋谷だし、米国外向けのサービスが終了してしまったturntableもそのアクセスだかユーザーの3割が日本だったそうだし、instagramも日本のユーザーは相当数いるのだという(Foursquareとturntableはニューヨークの企業)。

では、彼らが日本やアジアでビジネスをやるのかといえば、そんな体力もないし、ローカルマーケット向けのノウハウもない。なので、ビジネスパートナーとして、あるいは日本法人の立ち上げメンバーを募る形で、今回のプログラムを実施して、日本やアジア展開をやるわけだ。もしそういったメンバーに加わることができれば、ビジネスの立ち上げ経験としては大きなものとなる。だから、もし、そのあとに自分でスタートアップを立ち上げるんだとしたら、大きな経験になるわけだ。場合によってはシリコンバレーの起業家とのネットワークも築くことができる。

どういう会社が対象となっているかははっきりとは明かされていないが、泰蔵さんによれば評価額数十億円で、数億円の資金を調達しているような(ちょうどシリーズB調達したぐらいの)インターネットのスタートアップで、すでに何社かはそういった話が進んでいるらしい。もし自分でこの会社を日本にもってきたいというのがあるのだとしら、それも可能性としてはあるのだそうだ。

このStart Me Up!は今日からオープンしているサイトで応募を受け付けている。応募の締切りは10月11日で、最終的には11月中旬以降に決定することになる。途中、NDAを交わすことで、実際に日本に進出が決まっている進出企業を知らされて、そのうちどの企業を担当したいか、それをどうやって急速に日本やアジアのマーケットに広げるかというプレゼンをした上で、最終的なジャッジをして採択が決まるそうだ。

応募は個人でもチームでも、そして法人でもいいんだそうだ。

今回は3から5社ぐらいがスタートするんだそうだが、来年以降も半年に1回このプログラムを実施して、1年に10社から20社ぐらいは立ち上げたいということだ。さて、どの企業がやってくるんだろうか。楽しみだね。

  • http://twitter.com/emashop 絵馬販売ツイッター店

    先日、「製造業は新入社員の仕事」という投稿がありました。
    http://d.hatena.ne.jp/mizuiro_ahiru/20110914/p1

    日本君社員が、「え!」のくだりが、みんなが薄々感じている事。
    もう戦後型工業化社会ではダメなのはわかっている。

    最後に先輩の一言
    「早く仕事を覚えろよ!」
    が胸につきささる。
    日本の再スタートとは、この感覚なんだろうなぁ。
    なぜ、今、多くの話題でスタートの話が多くなっているのか。考える時期に来ている。

  • http://twitter.com/ularatter 西谷麗 Nishitani Ulara

    私もPlayfishを日本へ、という過程で普通の企業では得られないだろう経験をさせて頂きました。特に自分が共感するサービスを、自分の強みを生かしてローカルマーケットで成功させられれば、大きな自信と経験になると思います。ありそうでなかった動きですねー!

  • http://twitter.com/nishida Ryuichi Nishida

    でも本当のことを言えば、もしほんとにその会社を心底愛して日本でビジネスやりたいんだったら、自分でその会社にかけあって、日本でビジネスを持ち込もうとするだろう。ドットコムバブルのときはみんなそうしてたし、そういう野心的な人たちが成功をおさめた。もちろん、その大半が失敗したから、誰もやらなくなったわけだけど、また状況は少し変わっているのかもしれないね。