10月19日にサービスがスタートしたご存知ソーシャルランチはいったどれぐらいのランチを成立させたのだろうか。答えは500件で延べ2,000人が利用したことになる。1カ月半でこの数字が達成できたのは多いのか少ないのかわからないのだが、ソーシャルランチは今日、iPhoneアプリをリリースし、ウェブサイトもリニューアルさせた。
ここでソーシャルランチについて知らない人がいるかもしれないので、簡単に説明しておくと――単純にはランチを食べる相手をマッチングしてくれるサービスだ。ただ、出会い系を演出しているわけではなくて、あくまでもビジネスや趣味が広がるという人とのつながりを演出している。このあたりはFacebookのログインが前提で、実名や会社名が必須となっているところからもうかがい知ることができる。ソーシャルランチが面白いのは、誰かとペアを組まなければ、食事会が設定されないところだろう。現在、ユーザー登録数は1万5,000人程度いるのだそうだが、そのうちの半数でしかペアが組まれていない。
確かにほかのソーシャルサービスに比べれば、ユーザー数が多いというわけではない。それは自分の素性を明かして、実際に人に合うことが前提で、東京・横浜・大阪・名古屋・福岡・札幌といった都市圏でないと利用できないという敷居があるからだろう。が、逆を言えば、質の高い希少な新しいソーシャルの関係性を生み出しているということで、カジュアルなほかのソーシャルサービス、たとえば、ソーシャルゲームなどとは違った価値を生むものになっていくのかもしれない。
なお、今日はiPhone向けアプリがリリースされたが、すでにAndroidアプリはリリースされていて、PCとスマートフォンでの利用が可能になっている。iPhoneのアプリが特に強いて新しい機能を提供しているわけではないが、PCとは違ってランチの相手をプッシュでお知らせする機能がつくようだ。これによってもっと利用を活性させていくのだそうだ。
ランチ相手のマッチング制度を高めたり、あるいはまだペアになっていないユーザーをペアにするように促す仕掛けだとか、まだまだ課題はいろいろあるが、バーチャルからリアルをつなぐソーシャルサービスとしては興味深いものがある。
なお、ソーシャルランチでランチの相手が選ばれてもそれが成立するかはお互いの気持ち次第だ。ただ、成立させるためにやったほうがいいことはあるらしく、その内容をソーシャルランチを運営するシンクランチの代表取締役副社長の上村康太氏が教えてくれた。曰く
- ペアを組むなら同姓同士よりも男女ペアのほうが成約率が高くなる。
- プロフィール欄はしっかり書いたほうがいい。
- 何の目的でソーシャルランチに参加しているのかを明らかにしたほうがいい。
- みんなが会ってみたい会社や仕事の方が人気になる(JAXAでブレイクしたペアがいたんだそうだ)。
最後の一文はまだ成功していないスタートアップのエンジニアなんかをやっているとなかなか難しいね。なにせ誰も知らないサービス作ってても誰も気にかけてくれないからね。でも安心してほしい。TechCrunch Japanのライターをやっててもそれは同じだよ。誰かに興味をもってもらうという現実はホントに厳しいってことだ。


