選挙の季節がやってきた。これで確かなことがひとつだけある―テレビに最悪の政治CMがうんと流れるだろうということだ。アメリカでは毎年平均して5万の公職選挙が行われる。2008年にはテレビの政治CMだけで$3B(30億ドル)が使われると推定されている。Spot Runner は政治家向けのセルフサービスでテレビCMを制作、放映するプラットフォームとしてこの市場への参入を図っている。うまくいけば、その結果、政治CMの質もちょっぴり上がるかもしれない。Spot Runnerは既存のサービスに、今日、政治CMのセクションを加えたことを発表した。ここでは全国および地域レベルでの政治キャンペーンのためのテレビCMを製作し、特定の都市あるいはさらに細分化された地域向けに放映するサービスを行う。料金はわずか$500から。SpotRunnerでは政治セクションの発足と同時に強力な顧問委員会を組織している。メンバーにはBill Bradley元上院議員、政治戦略家のMike Murphy、Dan Schnur、Bob Shrumらを擁している。
Spot Runnerはこれまで、地域ビジネスおよび全国チェーンの代理としてケーブル局、ネットワーク局から広告時間枠を買い付けるサービスを主な事業としていた。この際コストダウンを図るため、同社ではいくつかのテレビCMテンプレートを作り、クライント自身にカスタマイズさせ、放映地区を選択させている。またCMの選択と放映戦略の立案はセルフサービスで、インターネットを通じで自動化されている。SpotRunnerではこの手法を政治CMの世界にも適用しようとしている。特にターゲットとしているのはテレビCMに使える予算のが十分に取れない地方選挙だ。CEOのNickGroufはわれわれにこう説明した。
われわれがそもそもSpot Runnerを始めたのは、2004年の選挙キャンペーンの最中、インターネットよりもテレビCMの方がターゲットへの訴求により効果があることに気づいたのがきっかけだ。ただしテレビCMには2つの大きなハードルがあった。CM制作費が高いこと、テレビCM枠を買い付けたり、放映計画を立てるのに専門的な知識が要ることだ。
GroufはSpot Runnerはこうしたハードルをクリアする手助けができると考えている。まずSpot Runnerは、税金から、教育、移民、リーダーシップに至るまでさまざまな問題に対応してカスタマイズ可能な22種類の汎用CMテンプレートを用意した。キャンペーンにはこれに候補者のビデオクリップを加え、シナリオに好きなように手を加えればよい。Spot Runnerはナレーションの録音も行う。さらにもし候補者の選挙キャンペーンのシーンや議会で活躍しているところを新たにビデオ撮影する必要がある場合、Spot Runnerはカメラ・クルーの手配も行う。(Spot Runnerはビデオ関係のプロ1500人が登録しているネットワーク、GlobeShootersを1月に買収している)。
次にCMをどこでどのように放映したらよいかという点について、Spot Runnerは年齢、性別、所得、支持政党、さらには過去のキャンペーンへの寄付履歴まで参考にして候補者がCMのターゲット戦略を立てられるよう、アメリカ全土の精巧なメディア地図を作っている。キャンペーン責任者は平均年齢の高い地区では高齢者問題を、若い世帯が多い地区では教育問題を扱ったCMを放映するよう選択することができる。Spot Runnerはメールで配信可能な募金キャンペーン用CMの制作も行う。
このプラットフォームで作られたCMのサンプルを下に掲載した。これはコネティカット州Greenwichの市管理者(First Selectman)の選挙に共和党から当選したPeterTesei氏のもの。
上のCMを作るベースになった汎用テンプレートはこちら。
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(翻訳:Namekawa, U)





