今晩ローンチするKidZuiは野心的なプロジェクトだ。単に子供(3歳から12歳)に安全なウェブ環境を提供するだけでなく、インターネットから子供向けの最良のコンテンツを選び出して子供の学習の手助けもしようというのだ。
ネットにおける子供の安全の問題は長年議論されてきた。有害なサイト(特にポルノ関係)をブラックリストを利用してブロックするソフト的な解決が普通利用されている対策だ。このアプローチの根本的な問題は、ウェブが拡大、成長する今日の速度を考えると完全なブラックリストを作成するのが不可能だという点にある。遅かれ早かれ、やがて必ずどこかに抜け穴が見つかり、そこをくぐって子供たちが不適切なコンテンツを見てしまうことになる。
KidZuiが用いようとしているアプローチはこういった従来のもやり方とは正反対だ。すべての有害サイトを集めたブラックリストを作ろうとするのではなく、すべての有益なサイトを集めた「ホワイトリスト」を作ろうというのだ。このアプリケーションは基本的に既存のIEまたはSafari(WindowsかMacかよる)のコンポネントを利用してその上にカスタマイズを行ったブラウザだ。開発には3年かかっている。この間、KidZuiでは全米から延べ200人あまりの教師や両親を雇い、インターネット上のコンテンツが教育的に適切かどうかを判定してもらった。現在までに、50万のウェブサイトが「ホワイトリスト」に収集されている。また数多くのYouTube上の動画も収集されている。独自のクローラーがこういった情報収集を助けてはいるが、最終的には全てのサイトは人間によって個別にモニタされ、評価されている。
その結果、KidZuiは親が安心して子供を遊ばせることができるインターネット全体から効果的に隔離された安全な場を提供することに成功している。この安全地帯は全体として次第に拡大していく。KidZuiを利用する子供たちが未承認の外部サイトへのリンクをクリックするたびに、対象のページは「保留」されて、安全性評価システムに送られる。1時間以内に承認か拒否が決定される。個別の子供に関してはKidZuiの対象範囲は拡大することもあり、縮小することもある。両親は通常KidZuiでは許可されないサイト、たとえばFacebookを自分の子供には許可することができる。逆に通常は許可されるClubPenguinのようなサイトを、あまりに時間をとられるすぎるという理由で禁止することもできる。
KidZuiのユーザー・インタフェースはビジュアルに力を入れており、基本的に3つの区画が用意されている。ウェブサイト、写真、ビデオだ。コンテンツはさらに「サッカー」とか「鯨」など8千のカテゴリーに細分されている。子供たちはサイト内をキーワードで検索する。KdZui内での人気に基づいた〔Pagerankならぬ〕kidrankというシステムによって、検索結果の表示順位が決定される。子供たちがサイトを探検するのに便利なようにトップページにはサイト内でいちばん人気があった訪問者の多いページが並べられている。
KidzuiにはSNS的要素も設けられているが、この場合も安全性を第一にデザインされている。子供たちはまず自分のアバター(”zuis”と呼ばれる)を作って他のユーザーのアバターと「友達」にさせることができる。しかしすべての友達は両親の承認を得なければならない。しかも友達になっても直接のメッセージ交換はできない。単にお気に入りとして評価したサイトを共有したり、お互いの貯めた「ポイント」(サイト内で過ごす時間に応じて与えられる)の点数を見たすることができるだけだ。
全体としてみると、KidZuiは子供たちに安全なインターネット・アクセスを提供し、かつ、教育的に価値のあるウェブサイトを推薦することができるポータルとして、最初の例だろう。多くの両親がこのサービスのために月額$10の契約料をはたくのは確実だと思う。(ただし現在はキャンペーン期間中につき$5/月でよい)。
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(翻訳:Namekawa, U)

