Buy.comが今晩(米国時間8/7)発表したFacebook対応の新型アプリケーション「Garage Sale」がセンセーションを起こしている。
Facebookユーザーはこのアプリを使って、Facebookのプロフィールから直接他の人たちにモノを売ることができる。Buy.comに払う手数料は、販売成立につき一律5%(売り手はPaypalなど他の決済手数料も払わなくてはならない)。申し込みのところには「Garage Saleアプリの登場でFacebookのユーザーもプロフィールページを閉じなくても個人の品物を宣伝・販売可能になりました」とある。
ほとんど同じ特長を備えたFacebook対応アプリは他にもある。例えば、ちょうど2週間前に試してみたMosomaも、やはりユーザーはFacebookのプロフィール上でモノを売ることができる。
外に閉じられたネットワークでモノを売る方が、売り物件を閲覧する側も売り手の身元が分かって、たぶん信頼もしてもらえる分、モノを売るにはベターな場所、という意見もある。信頼関係というのは大きな障壁を取り除いてくれるものだ。あのeBayもフィードバックシステムで売り手と買い手の情報を提供し、処理を快適にするようサポートしているではないか。そういった販売推奨のフィードバックシステムが無い場合は、他のことでその部分をカバーすることが重要だ。Garage SaleもMosomaも、ユーザー同士が顔見知りであることがキーである。
ただ実際には、そんなにうまく事は運ばない。売り手はネットワーク効果を最大限活用し、買い手が大勢捕まるベースを求めている。その点、eBayの取り組みは誰が見てもすばらしい。そうでなければ、あれだけ高い手数料で尚これだけ長期に渡って業界のリーダーとしてのポジションを堅持できるはずがない。P2P決済のことならeBayに行けば安心だとみんなが思っているからこそ、買い手と売り手は手数料にも文句を言わず我慢する。このネットワーク効果があれば彼ら(eBay)の成功は永久に不滅だろうし、新規参入組は市場シェア獲得で苦戦を強いられるだろう。
Garage SaleとMosomaでは、自分の友だちにしか売り物件を見てもらえないのが難点で、売り手はせっかく買い手の巨大なプールがあっても近寄れない。何か特定の探し物がある買い手は、やっぱりeBayにジャンプしてクイック検索するだろう。そう考えると友だちからモノを買うなんて、友だちのニュースフィードでたまたま気になるアイテムのサイトが目に入った時ぐらいのものではないだろうか。
この分野ではMicrosoftが2005年後半から翌年前半にかけて試験的にやった「Live Expo」サービスがある。Expoは元々、MSNのIM友だちや会社の同僚とモノを売買する方法として開発されたもので、Facebookが今実験的に取り組んでいることと非常に良く似ている。ただ、あれから随分経つ間に彼らはExpoのサービス領域を広げ、もっと一般的なリスティングサービスにしてきた。人は探しモノがある時、「ディープ・リスティング(無数のリスティングデーターベースの意)」を使いたがるものなのだ。
閉じられたネットワークでうまくいく事業もあるが、物理的なモノの売買は別だ。Garage SaleとMosomaは期待ほど成果は上がらず、eBayにしても傍観か困惑が関の山というのが、私の予想だ。
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