Limbo はDraper Fisher JurvetsonとAzure Capitalから資金を調達するカリフォルニア州サンマテオ市のスタートアップ。このサービスの主旨は、競売にかけられているプラズマTV、iPods、車、イベントチケットなどといった商品をテキストメッセージを経由して入札されるというもの。ユーザーを引き寄せる仕組みとしては、アイテムの勝者は必ずしも最高額の入札者ではないということだ。各オークションの勝者は、入札額のユニークさで決定される。つまり、他の人が同じ額で入札をしていないという意味。もし、多数の人が1セントの入札をし、あなたが唯一の2セントの入札者であれば、あなたが勝利を得ることになる。
この企業は早速驚くべき買い物が成立したあたりをプレスリリースとして発行している。たとえばこのプレスリリースでは、ソルトレイク市のSondra Petersonという名の女性が36.65ドルの入札価格で3万5千ドルのハマー(米国ゼネラルモーターズ(GM)社ブランド名)を勝ち取った話を書いている。
もちろん、そんなにシンプルなことでもない、あるいはLibmoがそれほどビジネスモデルがないだけのことかもしれない。入札はテキストメッセージか通常の電話を通して行わなければいけない。42インチのプラズマTVを入札してみたが、最終的に入札を完了するのに4通のメッセージが必要であった(2通は送信、2通は受信)。私のサービスプランによると、22セント請求されることになる。おそらくそのうちの一部がLimboとレベニューシェアされているのであろう。また、テレビはLimboのプレミアムオークションの対象となるため、入札の度に追加で99セントが請求されるため、合計1.21ドルかかったことになる。私の最後のテキストメッセージは、
“高すぎる。あなたの1938セントの入札はユニークであるが、265のLower Unique bidsがありました。再度入札をしますか? *入札ポイント:10 Loot”

もし再度入札を行うのであれば、またテキストメッセージのやり取りと追加の99セントが課金されることになる。こういった請求の全てを理解したうえで、Libmoがオークションベースでどのようにして収益化するのをみるのは難しいことではない。このような”Loot”ポイントも私にできるだけ入札を仕向けるようにしている。入札毎にこれらのポイントを獲得し、ポイントをためるとTシャツや他のアイテムと引き換えできる。
基本の概念を理解しまだ懐疑的でなければ、規約を確認することでここに寄り付かなくなるでしょう。
オークションは長期にわたり行われる(テレビのオークションは5月15日から6月5日まで)。長期間行われるということは、入札が増え、勝者となる確率も確実に減るということだ。一旦あなたが入札をすると、新しい入札が行われるたびに自動でテキストメッセージが送られてくる。テキストメッセージを新たに送信することでしか、この設定を解除することはできない。また、家庭の電話を使おうものなら、もっと最悪な状況だ。Limboは彼らがユーザーの情報をマーケティング目的で使用すると明確に述べているのである。つまり、テレマーケティングのセールスコールがくるということだ。
そして、もしあなたが落札者となれば、配送料は無料ではない。UPSの価格がそのまま請求される(もしくは選択肢として促進目的のために写真を使う権利をあげることもできる)。最後に、商品の価値と実際に払った金額の差額に税金が課せられるのである。ということは、Sondra Peterson氏が競り落としたハマーは実際36.65セント以上かかることになる。35万ドルの収入に税金が課せられるだけではなく、ハマーの郵送費が一体どれだけになるのか想像もつかない^^;。
だから結局のところ、大多数の入札者が落札するチャンスがないのに、Limboに支払いをやむなくさせられるのだ。おびただしい数のSMSと他手数料を必要とし、マーケティング目的のためにユーザーの電話番号を使用すると明確に公言し、そして落札者は自腹で税金とアイテムの郵送費を払わなければいけない。サービスを利用し、詳細のルールを読んだ後、Limboは私にとっては、無料同然の価格ですごい商品が入手できるチャンスというよりも、なにかのトリックにでもひっかかったように思える(しかもお金がかかるトリック)。




