ジェフ・ベゾスがKindle発表! アマゾン発表会ライブ報告
by Erick Schonfeld on 2007年11月20日

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アマゾンがNYの報道関係者・ブロガーを一堂に集めてユニオンスクエアのW Hotelでジェフ・ベゾスのeブックリーダー「Kindle」発表会を行った。

先ほどのエントリで取りこぼした内容があれば拾っていこう。 CrunchGearのPeter Haも僕のすぐ隣で写真撮りながらブログ書いてる(死ぬだろうな)。 では早速始めよう(上からです)。:

9:41 AM: Jeff Bezosが壇上に上がった。タブレットを見せて、パピルスみたいなものを取り出した…古写本、グーテンベルグの写真も出てきた(「本の大量生産を発明した人です」とジェフ。なるほど)。この人物が手がけた中で最も有名なのが180冊複製を作った『グーテンベルグの聖書』(解説)だ。

ベゾス: 「これが500年前のテクノロジーです。これもテクノロジーなんですけど、われわれはそのことを忘れてしまっている。読者としてそう意識することはあまりないのです。本は一度に16ページ分コピーを取ったり、32ページ分コピーを取って、その集大成をシグネチャー(作品)と称し、折り曲げて、角を丸くします。印刷機はグーテンベルグの時代から格段に洗練されてきましたが、グーテンベルグなら今の本を見てもまだ本と分かるはずです」

「なぜ本はアナログ最後の砦なんでしょう。本はデジタル化を頑なに拒んできました。高度に進化し、本という器に最適なかたちになったため置き換えが困難なのです。本の一番大事な機能は「姿を消す」ことです。つまりわれわれは読書する時にはみんな状況の流れが飲み込めているので、糊、紙、縫合などそんなことは何一つ考えなくて良いわけですね。残されたものは作家の世界だけ。そこに真っ直ぐ飛んでいける」

9:47 AM: 「私は読書好きで、子どもの頃は親が躾に苦労しました。罰で部屋に閉じ込めても部屋にいるだけで大変満足な子どもだったのです」

「問題は、本のように高度に進化しタスクに最適なものを今さら改善できるのか? どう改善するのか? でしょう。 それは姿を消せる何かでなくてはならない。読者と文章との間の妨げになってはならない。それとあと一つ、本と同じことをしても本は絶対超えられない、これはもう分かってるわけです。テクノロジーを活用し、本がこれまでできなかったことをやらなくてはならない」

「アマゾンを始めた当初、こう聞かれたことがあります。バーチャルでどうサイン会をやるんだね? それに対する答えは未だに分かりません。小売の書店をそっくりそのまま再現することは不可能ですから。でもその言葉にはインスパイアされましたね。われわれは小売でできないことをやるんです。お客様の商品レビューを見せたり、これを買ったお客様はこちらも買っていると教えてあげたり、そんな物理的な書店ではできないことをやっていく」

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9:51: Kindle登場。重さ10.3オンス(292g)、ペーパーバックより軽量かつ薄型。開発に3年かけた。

「われわれはまず、人がどう本を持つか研究しました。本を読む時はみなさん姿勢を変えたり、本の持ち方を変えます。例えばそんな風にして疲れないようにしながら作家の世界に少しでも長く浸っていられるようにしているのです」

9:53:「本のコンテンツはどう入手するのか? 従来ならパソコン経由で、と答えるところでしょうけど、それはあまり良い回答には思えませんでした。そこでわれわれはパソコンも不要なら、ソフトウェアもインストールも不要、そんなスタイルを選ぶことに決めたんです」

(残りは「続きを読む」クリックでどうぞ)

「当社ではパソコンで本を買うのではなく、端末で本が買えるようにしました。コンテンツはシームレスに端末に取り込むことができます。普通はこれ、Wi-Fi接続でやるところでしょうけど、Wi-Fiはホットスポットを探さなくてはなりません。それは嫌なので、われわれはEVDOネットワークを使うことにしました。 EVDOと言うと、またまたいろんな問題が頭に浮かんでくると思います。データプラン契約と月額利用料払わなくてはならないことはみなさんご案内の通りですからね。うちもそれは嫌なので、Amazon WhisperNetというネットワークを構築してしまいました。

これは米SprintのEVDOネットワーク上に構築しました。でも大丈夫、みなさんは面倒に煩わされなくてよいよう遠ざけています。データプランも不要、数年間の契約義務も不要、月々の請求書もナシ。そういった面倒は全てわれわれが背後で対応するので、みなさんはただ読書するだけでいいのです」 [EVDO対応のMVNOのように聞こえるがアマゾンは運賃も払っていくようだ。アマゾンが負担するコストは一体いくらになるんだろう?]

「端末で直接購入できる書籍は9万冊。みなさんの読みたい本ばかりです。ニューヨークタイムズのベストセラー112作品のうち101作品カバーしました。しかも…なんだと思います? プライスは全部一律$9.99です。さらに…なんだと思います? ワイヤレス配信はどれも1分かからないのです。

この端末は新聞配達もしてくれます。:ニューヨークタイムズ、ウォールストリートジャーナル、サンノゼマーキュリーニュース。 雑誌もブログも。これはRSSフィードではなく、記事全文が端末に配信されるのです。:Boing Boing、The Onion、Huffington Post。 記事は1日中ずっと更新されます」[氏は見出しと紹介文だけでないことを強調しているが、全文フィード配信のブログもあることを忘れてるんじゃ? ネットで無料で読めるブログを、わざわざ有料購読する人なんて本当にいるんだろうか?]

「Kindleは1台1台にカスタマイズされたメールアドレスがついてきますので、パーソナル文書は添付メールで送ると、そのまま端末に取り込めます。これはdocs、Jpegsのファイルに対応していますね。家庭用辞書も端末ごとに入っています(印刷版で重量10ポンドの『Oxford American Dictionary』など)。

本だと百科事典を一式掲載することは不可能です。みなさんご存知の通り今や最も優れた百科事典はWikipediaです。あれ全部を印刷したら4マイル(6.4km)分の棚が必要でしょう。でもこのワイヤレス端末なら直接Wikipediaにアクセスも可能です」

「この端末で何が得られるか? 世界で最も進化したEVDOラジオ、最も進化したリーディング表示技術。それが今、399ドルで発売」

10:04: 動画

10:15 AM: ベゾスがデモをやっている。自分の雑誌とブログを見せている(あれ? なんでTechCrunchがあんなところに出てるわけ?)。 フォントサイズも変えられる。 ボトム右手に小さなスクロールホイールがあって、この「セレクト・ホイール(select wheel)」なるものクリックするとアンダーライン、ハイライトができて、その言葉を辞書検索できる。ラインを選択すると下線を引いた言葉ひとつひとつの定義が出てくるね。

ストアを見せている。全部モノクロだ。書籍、雑誌、新聞、ブログが閲覧できる。「Kindle Daily Post(日刊Kindle新聞)」、「読者のみなさんへのレコメンデーション」というのもある。ニューヨークタイムズ、ウォールストリートジャーナル、ワシントンポストの国内ベストセラーリストを見せている。[アマゾンのランキングは?]  アマゾンの書評レビューなど、Amazonストア掲載の詳細情報は全て閲覧可能。購読ボタンをクリック。[あれ? ベゾスがダウンロードしてる最中に僕のEVDO接続が切れてしまった。偶然か?]

「書籍のサーバーサイドはAmazon.comにアーカイブ保存していますから、万が一紛失してももう一度無料でダウンロードできます」

「Kindleで一番大事なのは端末が本当に姿を消してしまうことですね。ですから、みなさんは作家の世界にすんなり入っていけるのです」

[原文へ]

(翻訳:satomi)

  • http://jp.techcrunch.com/archives/kindle-first-impressions/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Kindle: まずは触ってみた

    [...] Amazon Kindleのプレス会見(今日ライブブログをお届けした)の参加者全員が、この電子ブックリーダーを1台づつもらった。Jeff Bezosのインタビューを待つ間に、いろいろといじってみた。私の第一印象は以下のとおり。FCCの写真で見たほどにはださくないが、たしかに不思議なレトロ感がある。1970年台最先端の特大電卓を思わせる。本物の本よりもずっと軽くて持ちやすい。裏側の大きなグレイのパネルがバッテリーのカバーになっていて、SDカードメモリのスロットはラバー仕上げで、そこに古代からのさまざまなアルファベットの文字や記号が刻まれていて、初めて文字が書かれた書字板をさりげなくあしらっている。画面の文字以外はすべて白色で、これはデバイスが周囲に「溶け込んで」画面の文字以外のものに気を取られないため、ということなのだろうが、オリジナルiPodの白の後追いのようでもある。Kindleは言うなれば「本のiPod」で、Amazonのオンライン書店がiTunesの役割を果たす。Kindleを使うには少々慣れが必要だ。テックオタクにアピールするつもりなのか、活字中毒者向けなのかわからない。多分後者なのだろう(以前の記事[の原文]へのBezosのコメント参照)。両者が相応れないというわけではないが、このデバイスは読読体験を新しくしようというものであって、オンライン読者にとって当たり前のことをたくさん盛り込んだものではない。それが欠点になるのかもしれない。本にメモを書き込んだり、マーカーで塗ったりできるのだが、それを誰かと共有することは決して簡単ではない。あと、Amazonアカウントを共有しているのでない限り、誰かにこの電子ブックを貸すのは諦めた方がいい。デジタル著作権管理システム(DRM)によってデバイスの貸し借りは禁止されている。画面は驚くほど読みやすい、ただし灯りは必要(ふつうの本と同じ)。ふつうのコンピュータの画面ではなく、モノクロのE-Ink画面だ。スクロールホイールで、画面右端のデジタルバーを上下されることができる。これがブラウザの右側にあるナビゲーションスクロールバーと同じかと思ったのだが、実際にはページをめくることはできない。そのためには「Next Page」と「Previous Page」ボタンを押さなくてはいけない。これにはちょっとイライラした(しかも、単にスクロールするよりも遅い)。さらに、この「Next Page」ボタンが左右両方にあって無駄に感じる。携帯電話などのソフトキーのようにカスタマイズすることもできない。キーボードのレスポンスは私の指についてこない(CrunchGearのPeter Haも同じ意見)。タイプした文字が画面に表れるまで、かなり待たされる。かなり、といってもミリ秒単位のことだが、それても遅れは明らかだ。少なくとも私は、デバイスがキー入力を認識する早さ以上に入力することはできない。本来、読むための機械ではあるが、ウェブを見たり、メモやコメントも書けるのだからタイプする場面はあるはずだ。このデバイスのよいところは、電子ブックを買ってから読むまでがスムーズなことだ。Amazonの本や、電子新聞、電子雑誌、ブログの有料購読などをデバイスから直接買うことができる。デバイスにはSprint EVDOカードが内蔵されている(WiFiはない)。AmazonはEVDOのデータアクセス権をSprintから卸して、Kindleと共にWhisperNetとして再販している。つまり高速データ通信がデバイスに「無料」でついてくる。おかげで、何を買うのも購読するのもスムーズだ。この部分は実にうまくいっている。しかしこのためにAmazonは前金でかなりの負担を強いられているはずだ。私のSprint EVDOのデータプランは月額$60。これは消費者価格。もちろん、Amazonははるかに安く交渉できたはず。それでも、Kindle 1台につき月に$10だとしても、この通信費を回収するためだけに本の10冊も売らなくてはならない。おそらく、もっといい条件なのだろう、何しろこのデバイスは「ダウンロードして読む」という使い方であって、常時接続するものではないから。結局Kindleは大してバンド幅を使わないことになるのかもしれない。みんなが毎日新しく本をダウンロードするとは思えない。Amazonが月額$1で契約できているとすれば話はわかる。それなら客1人当たり本が1~2冊売れれば年間のワイヤレス通信料をカバーできる。Amazonは、ワイヤレス通信にいくら払っているかについては何も語っていない。デバイス単位でSprintに支払うのだとすれば、Kndleがバカ売れしない限り問題ではない。電子ブックリーダーのほかに、実験的な機能がいくつか付いている。ひとつが、このテバイス用にカスタマイズされた限定版ブラウザーで、あらかじめAmazon.com(本ではなくデジカメが欲しければ、Kindleショッピングページのトップから買うことができる)、Wikipedia、Google、BBC News、Yahoo Finance、Weather Underground、Yellow Pagesなどがブックマークされている。BloglinesなどのURLも自由に入力できる(ただし、Google ReaderにはJavascriptが必要で、Kindleのブラウザーがサポートしていないのでダメ)。ちょっとKindleをハックしてみた。New York TimesのRSSフィードや、TechCrunchなどのブログのフルフィードをこのブラウザーで無料で読むことができる。購読料を払ってダウンロードしなくてもよい。Kindleがどこかのパブリッシャーに購読料をもたらすことには大きな期待はできない。それでも、こうして使えるウェブブラウザーが付いているということは、購読したフィードの中のリンクをたどれるということだ。さらに重要なのは、本の著者にリンクするという世界が広がること。これから本には引用文献だけでなく、リンクを付けることができる。電子ブックの形式を活かせる著者が、興味を持った読者のためのハイパーリンクを入れるようになれば、書籍全般としてウェブの文化と密接にかかわってくる可能性がででくる。本を読む、という行為が最終章では終らなくなる。むしろ、ウェブの情報の世界全体への入口にもなることができる、今のブログやオンラインニュースと同じように。もうひとつクールな実験が「Ask Kindle NowNow」[今すぐKindleに聞け] 。どんなことでも質問すれば、人間の研究者が答えてくれる。これは、AmazonのMechanical Turkというサービスを利用している。「Kindleについて最初に書いた人は誰ですか」と聞いてみたところ、数分後の回答で、2007年9月11日のEngadgetの記事が「早い記事」として紹介された。この記事はたしかにKindleのGoogle検索で上位にでてくるが、New York Timesがこの記事を9月5日に載せている(これも初めてKindleのことを書いた記事ではないかもしれない)。というわけでNowNowはいい線は行っているが、ベストの回答はくれなかった。しかし、タダにこれ以上何を望もうか。Kindleは電子ブック分野にとって間違いなく一歩前進だ。ただし、今年のクリスマスでの大ヒットは期待できない。これはAmazonの長期戦略だ。現物の本を郵送しなくてすむためなら、どんなものでもするし、デジタル販売のマージンはおいしすぎる。デバイスの話ではない。デジタルブックをネットに流すことだ。今後、新しいKindleがでてきることは間違いない。そして、この1号機にはすぐに古風な趣を感じるようになるだろう、あの初代のデカイiPodと同じように。CrunchBase:Amazon[原文へ](翻訳:Nob Takahashi)  Amazon kindle [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/six-months-in-and-600-posts-later-the-worlds-of-blogging-and-journalism-collide-in-my-brain/ TechCrunch Japanese アーカイブ » あれから6ヶ月、そして600の記事……ブロギングの世界とジャーナリズムの世界が(私の頭の中で)衝突

    [...] 我々がTechCrunchでやっていることは、実際とてもシンプルだ。ウェブのスタートアップや、それをコピー、あるいは買収しようとする技術系の大企業について書く。日によっては、Amazon Kindleのローンチについてのライブブログ、 インターネット時代における言論の自由に関する議論、Googleの秘密プロジェクト の暴露、 頼まれてもいないYahoo買収に対するアドバイス、 ホットな新規スタートアップについて書くことができた。 [...]