2008年2月12日

マイクロソフト、とりあえず「Danger」買収。Sidekickを切り札にiPhone、Androidに対抗?

Erick Schonfeld

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マイクロソフトとヤフーの大河ドラマに万人の目が釘付けになる中、マイクロソフトの買収マシンは休みなくゴクゴク会社を呑み続けている。

本日(米国時間2/11)マイクロソフトは人気の携帯「Sidekick」の製造元「Danger」を買収したことを明らかにしたDangerのIPOは結局見送りに終わったようだ。詳しい契約内容は非開示だが、DangerはちょうどIPOに向け$100M(1億ドル)の出資を募っている最中だった。今後はこのモバイル・プラットフォーム企業もWindows Mobileチームに吸収され、XBoxやZuneと並び同社エンターテイメント&デバイス部門の一員となる。

Dangerが米国証券取引委員会(SEC)に昨年12月に申請した
内容説明書はこちら。Dangerの2007会計年度(9月30日が末日)収益は$56.4M(5640万ドル)で14%増、純損失は$12.4M(1240万ドル)で前年の倍。操業開始から今までの累積純損失は$188M(1億8800万ドル)に達している。

Dangerのモバイル端末は登録利用者約100万人(92万3000人)。―ほぼ全員がT-Mobile利用者だ。投資主はMobius Technology Ventures、Redpoint Ventures、T-Mobile Venture Fund、Softbank Capital、Motorola、Meritech Capital Partners、Venture Strategy Partnersなどで、この8年間で計5回の資金調達ラウンドを行い総額約$142M(1億4200万ドル)を調達済み。

つまりマイクロソフトはヒップだが赤字続きの事業を買ったことになるんだろうか? これはiPhoneに対するマイクロソフトからの回答? それともグーグルのAndroidへの回答なのか? できれば後者であって欲しい。

Dangerの携帯は、Windows MobileではなくDanger独自のOSで動く。サイドアウトのキーボードつきで、消費者が使い易いことでは一番のインターネット対応フォンのひとつに数えられている。マイクロソフトはこのDangerのハンドセット万人に愛されているOSとフォームファクタ(解説)を活かし、ここをプラットフォームとしてWindows Mobileより格段に良いIM利用環境を備えた完全なWindows Mobileエクスペリエンスを創出できることに。これならアップルがiPhoneで行うのと全く同じように、ハードとソフトの両面をコントロールできるだろう。

でも、モバイル端末ビジネスの世界は苛烈だ。モトローラの末路を見てごらん。マイクロソフトはDangerがこれまで作ったソフトウェア技術を全て吸い上げてWindows Mobileに仕込んだら、きっと今よりは確実に状況は良くなる。が、それもつかの間でグーグルのオープンソースのAndroidモバイルOSで動作する携帯電話との競争が早晩待ち構えている。

もし今回の買収がAndroidからWindows Mobileを一歩優位に保つために行ったものだとするなら、これはスマートな動きである(もちろんDangerファウンダーの一人Andy Rubinが、今はグーグルAndroidの背後で働いている男というのも皮肉な話だが)。仮にマイクロソフトがDangerを武器にモバイル端末事業参入を図るとすれば、今後ハードウェア部門が赤字続きになる可能性は危険なまでに高い。

(via CrunchGear)

[原文へ]

(翻訳:satomi)

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