MicrosoftがカナダのLinuxディストリビューターXandros社と新業務提携を発表した。昨年のMicrosoft-Novell両社の提携合意のように今回も特許の保証(互いを訴えない約束)を契約に盛り込んでいる。
「広範に及ぶ共同合意」では技術・ビジネス・マーケティングの各領域と特許保護など織り込んだ。IP保護実現により顧客には今以上に最適な互換環境と効率的なシステム管理ソリューションの提供が可能になり、「その全てがオープンソース-商用ソフト間の架け橋となり、両方が混ざり合ったシステム環境からも実質的価値を顧客にお届けできる」とMicrosoftでは話している。
Xandrosとその顧客にしてみれば、仮にMicrosoftが特許侵害でLinuxを訴えオープンソース版の第3次世界大戦を始めるような不測の事態が起こっても、無罪放免にしてもらえるカードをこれで手にできたことになる。
提携合意の内容は以下の通り。
システム管理の相互運用性: “付加価値の高い異種管理機能”、つまりXandros-Microsoft間に共同作業のできる相互運用開発環境を整えること。
サーバーの相互運用性: Xandrosは多様なMicrosoftサーバー通信プロトコルをライセンスし、Windowsサーバーとよりスムーズな相互運用性を実現すること。
Office文書互換性: XandrosはMicrosoftと他社が共同で進めているオープンソース翻訳構築の作業に加わり、Open XMLおよびOpenDocumentフォーマットで保存した文書の相互運用性の促進に努める。
Microsoft営業マーケティングのサポート: MicrosoftはLinuxディストリビューションとしてXandrosのサーバーとデスクトップを推奨する。
IP保護の保証: MicrosoftはXandrosの顧客が自社環境で導入・使用中のXandrosの技術が「MicrosoftのIP準拠」であると分かるよう、Xandrosの顧客に対し特許保証書を提供する。
Microsoftが昨年Novellと提携発表した際には大変な驚きをもって迎えられた。Xandrosの提携はNovellに次ぐものだが、それでも Microsoft-Novellの提携合意はうまくいってないという見方が多い中だけに驚きは隠せない。特許を保証するLinuxディストリビューター をまた1社拡大することで、またオープンソース・コミュニティは大激論になりそうだ。Microsoftが今後もRed Hat商圏の外堀りを固める戦略を続けるとなると次の提携相手はどのLinux企業だろう? 僕が知りたいのはその1点に尽きる。
【日本語版より】
関連記事「Linuxベンダーは特許侵害の対価を払え」-Microsoftが主張:ITpro
マイクロソフトとノベル、Linuxを巡って早くも仲たがい – CNET Japan
[原文へ]




