MicrosoftがaQuantiveを$6Bで買収、大再編が進む広告ネットワーク市場
by Michael Arrington on 2007年5月19日

速報: MicrosoftがAvenue A | Razorfish、Atlas、DRIVEpmの親会社の広告ネットワークaQuantiveを約$6B(60億ドル)の全現金取引きで買収することを今朝(米国時間5/18)、明らかにした

aQuantiveは時価総額たった$2.8(28億ドル、昨日時点)の上場企業(AQNT)だ。それが買収額$6B(60億ドル)ということは昨日終値に大体2倍のプレミアムがついた格好だが、これは他にも買収を競り合っていた企業があったことによる(以下のメモを参照)。

この分野ではGoogleとYahooが大型買収を発表したばかり。GoogleはDoubleclickを4月に$3.1B(31億ドル)で買収し、これに続いてYahooも同月、競合相手のRightMediaを$680M(6億8千万ドル)で買収した。つい昨日はWPP Groupが同じ業界の24/7 Real Mediaを$649M(6億4900万ドル)で買収し、まさに買収ラッシュの様相だ。

aQuantiveの2006年の収入高は$442M(4億4200万ドル)、純利益は約$54M(5400万ドル)。傘下にツールおよび広告代理店各社を抱える。本社・シアトル。

Microsoftは今朝プレスコールで買収の内容を伝えた。以下がその取材メモ。尚、記者発表の録音は西海岸時間の大体7amに1-800-774-9248で一般の人にも公開となる。

報道発表の取材メモ:


CenterNetworksもご参考に。Allen Sternが取った完璧なメモがある)

本買収はパブリッシャーと広告主との間に多くの新たなビジネス関係を生むものだ。

Microsoftは今度どんなサイト上のディスプレイ広告も営業取り扱い可能になった。
IPTVをはじめとする、リッチなメディア広告に即応する優れたツール

aQuantiveは1997年創業。

Microsoftは今後もアグレッシブに戦略的成長を目指していく、その姿勢を示している。広告市場は今後数年で目覚しい成長が予想され、企業間には非常に大きなシナジーが存在する。Microsoftの在庫の現金化もより可能になるだろう。社外サイト上に出すディスプレイ広告も営業が可能になる。MS の財務面への影響: 買収は2008年会計年度中に終了する見込みだ。MSの事業収入に大きな影響は出ないと見ている。

MSは米国内とおそらく他の国々についても反トラスト法に照らしたレビューを行う予定だ。おそらくEUでは行わないが、ドイツでは行うかもしれない。

MSのプライバシー方針について: aQuantiveではプライバシー保護に極めて厳格に取り組んでいる。Microsoftのプライバシー方針にも馴染む。
Bear Stearnsの質問: これでMSのGoogle/doubleclick合併に対する見方も変わるのか。

MS: いや、全く変わらない。これは競争を促進するための合併だが、Google/doubleclickは競争を阻害するものだ。Microsoftは aQuantiveの事業分野には手をつけていないが、Googleはdoubleclickとは既に直接の競合関係にあった。買収によって、Googleはそれらの分野において80%もの市場シェアを手に入れたのだ。

質問:MS Adcenterプラットフォームへの統合はどれぐらい難しいのか?

MS:オンライン広告は市場規模が年間$40B(400億ドル)で、年20%の勢いで成長している。MSはこの市場でもシェアを確保したいと考えている。 今買収でMSのエンド・ツー・エンドソリューション(有料検索、ディスプレイ広告、CPA)をより多くのエンドユーザーに奉仕できるようになる。マーケティングも今まで以上に迅速になるだろうし、MSのサイトのインベントリーを連結させ、広告ネットワークのスケールを拡大できないか、そちらの可能性も検討していきたい。

MSの新ソフト+サービスモデル、通話端末、ゲーム、IPTVなどについて話している。こうした事業も広告で牽引していく。

MSはaQuantiveの顧客。長年取引関係にある。

質問:aQuantive株の昨日の終値と対比した場合、プレミアムの規模はどれぐらい?

MS:自社で成長するより買収の方が大きく成長できるなら、当社はそうする。“当社には望むなりのことができる経済的火力が備わっている”。 競争入札のような状況だったが、“勝ち残れたのは喜ばしいことだ”。

MS:両社のビジネスにはダブりがほとんどない。製品サービスも非常に相互補完的。

MSとしては今日までで最大の買収となるけども、それでもまだMSの時価総額の2%に過ぎない。彼らの手には$35B($350億ドル)もあるのだ。

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  • http://jp.techcrunch.com/archives/who-will-buy-facebook/ TechCrunch Japanese アーカイブ » どこがFacebookを買収しそうだろう?

    [...] 先週はオンライン分野の企業の買収で何十億ドルという金が動いた。今や買収される価値がある会社はどこも買収されつつある。噂では、YahooはBeboを$1B(10億ドル)で買収しようとしてるらしいが、これなど2年前ならどうかしていると思われたに違いない。しかしオンライン企業の市場価値は大幅に上昇している。たとえばMicrosoftはaQuantiveの買収に$6B(60億ドル)を瞬きひとつせずに払い、YahooはFacebookの買収に$1.6B(16億ドル)の値段を提示したと伝えられている。そのFacebookは、大型買収ブームで最後に残った案件だ。Facebookの将来についてはさまざまな憶測が飛び交ってきた。2006年12月には、Yahooの買収提案を却下した後、Facebook は株式公開に向かうのではないかという噂が流れた。それから6ヶ月たつが、この話にはその後何の進展もないようだ。とはいえ、いつかはFacebookも何らかの動きをしなくてはならない。Greylock Partners、Meritech Capital Partners、AccelPartnersその他の投資家は2004年以来、Facebookに$38.2M(3820万ドル)をつぎ込んでいる。「Fast Company」の企業プロフィールで FacebookのCEO、Mark Zuckerbergは「Facebook は独立を保っていく」という主張を依然として繰り返しているが、世の中のベンチャーキャピタリストで、出口戦略を考えていない人間はあり得ない。では、どこがFacebookを買収しそうだろう? それともFacebookはやはり株式公開の道を歩むのか?まずNews CorpとYahooは買い手から除外していいだろう。News Corpは自身でSNSマーケットのリーダーであるMySpaceを運営している。そのうえFacebookを買収するというのは理屈に合わない。Yahooは、以前Facebookの買収に失敗して、現在Beboの買収を目論んでいるというのが事実なら、やはり除外される。ではどこが残っているだろう? 昨年ViacomがFacebook買収に興味を示したという噂が流れた。Viacomも可能性がなくはないだろうが、Facebookの価格帯がおそらく$3-$6B(30-60億ドル)前後になりそうなことを考えると、従来からオンライン関係の投資には慎重だったViacomにはいささか高すぎる買い物かもしれない。あきらかな候補はGoogleだ。GoogleのSNS、Orkutはブラジルでこそ絶大な人気だが、世界のそれ以外の地域ではマーケットのリーダーの地位を確立するのに失敗している。Googleは十分な資金があるし、買収に大金を投じるのにも抵抗がない。特にユーザーベースが大きいサイトを買収する際には金を惜しまない。Facebookの収入がさほどでないことはGoogleの場合あまり問題になるまい。その点ではYouTubeの買収がよい先例だ。さらに「Googleは次にどこの買収を狙っているのか?」というおなじみの質問についてもFacebookは適切な答えのように思える。YouTube買収の目的はGoogleがビデオ市場を支配するためだった。DoubleClickは伝統的なオンライン広告のテクノロジーと顧客を確保してGoogleのテキスト広告市場での支配を補完する狙いだった。Facebookは単にユーザーの数が多いだけではない。comScoreのデータによるとFacebookはオンライン写真共有サイトとしてもトップであり、毎日600万の写真がアップロードされているという。Facebookを買収すれば、SNS市場でのGoogleの地位を一気に高めるだけでなく、写真共有サービスでYahooのFlickrや、今やNewsCorp/ MySpace傘下に入ったPhotobucketと競争できるようになる。Mark ZuckerbergはFacebookの独立を保ちたい意向を持ち続けているようだが、決断を下すのはすでに彼ではない。 それにSergyBrinとLarry Pageがドアをノックしているというのに、それを無視するのは蛮勇というものだ。株式公開も依然ひとつの可能性ではある。しかし買収に比べるとこちらはリスクがはるかに高い。サイトへのユーザーの忠実さというのはあてにならないものであり、独立企業としてのFacebookはリスクの高い投資対象とみなされがちである。さらに投資家としてはFacebookのユーザーの動向や将来の成長というリスク以外にも、Google、Yahoo、あるいはMicrosoftさえもFacebookのライバルを買収したり独自のサービスを立ち上げたりして深刻なリスクもたらす可能性を考えなければならない。Googleによる買収ならそのような将来のライバルの出現のリスクがなくなるだけでなく、Facebookがこれまで追い求めていた「ソーシャルネットワークのNo1サイト」の地位を手にするよう、莫大な勢力を恩恵として受けるということだ。以前のTechCrunchのFacebookについての記事はここに(英語版)。[原文へ] Facebook [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/report-eu-could-approve-doubelclick-deal-as-early/ TechCrunch Japanese アーカイブ » 報告:EUがDoubleClick買収を来週にも承認か

    [...] Microsoftは決して喜んでいない。この契約に反対する熱心なロビー活動を米国、欧州の両方で展開していた。一方で同社はaQuantiveの買収によって自前のオンライン広告ヒジネスを始めている。Microsoftがたった今進めているYahooz買収劇が、EUをしてオンライン広告業界の競争はすこぶる激しいから規制など不要だ、と確信させるに致ったのではないかと想像せずにいられない。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/microsoft-picks-up-another-ad-startup-rapt/ TechCrunch Japanese アーカイブ » マイクロソフトがまた広告スタートアップ買収、今度は「Rapt」

    [...] Raptは、マイクロソフトが昨年5月に$6B(60億ドル)で買収したaQuantiveビジネスのAtlas Publisher Suiteに吸収される。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20101110photorocket/ あまりにも簡単に写真共有を行うことのできるPhotoRocket、$1.3Mの資金を調達

    [...] PhotoRocketの創立者はScott Lipskyで、1995年のスタート時にAmazonのエグゼクティブチームに加わっていたことで有名だ。また、2007年にマイクロソフトによって約60億ドルで買収されたaQuantiveを設立したことでも有名な人物だ。 [...]