Microsoft―ジキルとハイド的企業体質
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by Duncan Riley on 2008年3月10日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

今日(米国時間3/7)、Las Vegasで開かれた今年のMix Conferenceが終了した。これはMicrosoftが主催したウェブをテーマにプログラミングと開発について語るイベントだ。参加者はほとんどが白人で、ギークの男ばかりが目立ち(女性はマイクロソフト関係者とイベントスタッフだけのようだった)、それにプレス関係者が時折、相当数顔を見せていた。

イベントの取上げられ方は、アップルのイベント(アップルはドアを開放し、たぶんはるかに大きく取上げられるだろう)などと比べ、扱いでひどく見劣りするのは否めないが、メディアの報道は公平とはいえない。こちらにもおもしろいものがくつもあったからだ(われわれの報道は以下を参照。キーノート1キーノート2Web 2.0 セッションMeshネットワーク)。

このカンファレンスに参加して私が気づいたのは、旧いマイクロソフトと新しいマイクロソフトのくっきりとした対照だった。新しいマイクロソフトは、ウェブの標準を採用し、OSXとLinuxをサポートし、ユーザーの声に耳を傾け、応えようとしている。その技術は、いつも市場で絶対に最良というわけではないが、急速に進歩している。私はマイクロソフトのScottGuthrie副社長と20分話したが(インタビューはここに)、新鮮でおもしろいものだった。

ms21.jpg次に、旧いマイクロソフトが現れる。基調講演2でSteve Ballmerは、アップルの製品をからかい、アップルの市場シェアについてジョークをとばし、市場独占に基づくマイクロソフトの立場を一貫して正当化した。Windowsのエンドユーザーエクスペリエンスを改善するとか、前向きな話はなし。マイクロソフトが市場で支配的なシェアを持ち続ける限り、Ballmerにはほかはたいしたことではない。Vistaの欠陥問題から、アップルがMacの売上を以前に増して伸ばしていることも、彼にはなんでもない。まさに旧態依然の傲慢なマイクロソフト。

それからどうにもならない製品もある。私が取材許可証と一緒にもらった無料の8gbのZune。オーストラリアではZuneは売ってなかったし、これを見たこともなかったので、特に悪い先入観は持っていなかった。そこでホテルの自室に持ち帰り、電源を入れてみると、スクリーンにこれを動作させるにはZuneのサイトにアクセスしなければならないとメッセージ。いいだろう、Zuneサイトにアクセス。するとこれを動かすのにソフトウェアのダウンロードが必要だという。ところが…動作はWindowsのみ、OS Xではダメとのこと(私のラップトップにはWindowsは入っていない)。Zuneにアクセスするオープンソースの代案もあるが、満足な機能もないし、それに、デフォルトの開始状態を解除することもできない。私にはZuneは石ころも同様役に立たなかった。一方ではScott Guthrieのような人もいて、クロスプラットフォームのサポートを語る人がいる。他方で、Zuneをつくっている部門ではクロスプラットフォームのサポートは重要ではないと判断する。ジキルとハイド的Microsoftをまたも垣間見ることができた。

マイクロソフトにはすばらしい仕事をしている優秀な人々が数多くいるが、旧いマイクロソフトの重しをハンデとして背負わされてレースに出ている競走馬のようだ。たしかに話題になるだけの善戦はするのだが、苦しい戦いになる。マイクロソフトは明らかに変化の途上にある。残された疑問は、全組織が十分な迅速さで新しいマイクロソフトに変わり、企業や個人が技術との関わり方を急速に変えつつある渦中で生き残ることができるかどうかということだろう。

情報開示:この取材旅行は、マイクロソフト・オーストラリアにアレンジしてもらった。Nick Hodgeに感謝。

[原文へ]

(翻訳:Namekawa, U)

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