FacebookのBeaconから広告主撤退の波、新問題が追い討ち
Erick Schonfeld
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Facebookの広告プログラムBeaconの反発が日増しに強まっている。
まず広告提携先のコカコーラ社がプライバシー問題で怖気をなし、続いてeコマース大手Overstockが撤退、Travelocityも疑いの眼差しを向けている。しかも、プログラム開始時の大手広告提携先の確信がガタガタに揺らぎ出したのは全部オプトアウトからオプトインにBeaconが方針転換した後の話なのだ。
Beaconは広告をソーシャルにしたものである。自分が広告主のサイトで何か買ったり、やったりすると、その購買その他のアクションがニュースフィードでFacebookの友だちに伝わる。プライバシー問題の運動家が目を吊り上げ広告主が動揺しているのは、Beaconがこちらのウェブサーフィンをスパイしてるも同然なこと。それどころか自分が出先で何かするとすかさずそれが知り合い全員に筒抜けになってしまう点だ。
ウェブ行動の追跡を希望するか希望しないか、Facebookはユーザーを締め上げて選ばせたようなものだから批判は2度正しかったことになる。プライバシーグループMoveOn.orgがBeaconを「本日の訴訟」で槍玉に挙げたのも、それが主な動機だったし、あれ以来、Facebookはみんなが参加を選択するよう慎重に繰り返しユーザーに仕向け、最初に懸念された問題の粗方のところは対処してきたが、実言うとBeaconはシステム全体の流れにもっと深刻な技術的問題があるのだ。
あるセキュリティエンジニアの分析によると、Beaconでは提携先が自サイトに訪問したメンバーの情報をFacebookにまとめて転送することになっている。これは「Facebookと情報を共有していいですか?」と聞かれて「いいえ、お断りします)」をクリックしてBeaconからオプトアウトした人も同じ。サイト訪問のデータはとにかく Facebookに流れるのだ。
無論Facebookはオプトアウトされた情報を使って何もしないと明言している。実際これをサーバーから削除してもいる。が、削除はFacebookのサーバー上で行うのであって広告主のサーバーではない。
技術的にはFacebookが削除とパーミッションを管理した方が効率はずっといい。広告主も大体はプログラム参加者と非参加者の選別なんて面倒は背負い込みたくないから、データは全部Facebookに送ってそちらで対処してもらうだろう。
しかしプライバシーの見地からは、この配置は完全に間違っているのだ。
もし仮に僕がニューヨークタイムズ(そういえばここもBeaconのパートナーだったね)に自分の旅行レーティングや、Facebookに保存したNYTimes.comの記事に関する情報をいかなる状況でもFacebookに送ってはならないと指示を出したとしよう。頼んだ先はニューヨークタイムズでも、指示通りデータを処分するのはFacebookの役目なのだ。ニューヨークタイムズの粗探しをするつもりはなくて、同じことはどの広告主にも言える。そもそもこういう種類のデータは絶対送ってならないものなのだ。
外部のサイトでうっかり意図したのとは逆の結果を招く行動を取って、その結果、Facebookに出て欲しくない情報が出た場合、けっきょく誰にその怒りをぶつけたらいいのだ? まあ、自分を責める以外に、だけど。
怒りの矛先が向くのがFacebookだけでないのは火を見るより明らかではないか。きっと加担したパートナーサイトも同罪、という話になるだろう。ことごと左様に消費者の信用とは移り気な魔物なのである。
[原文へ]
(翻訳:satomi)
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