UADA続報~Facebookアプリの“バーチャル”企業連合と架空マネー
Erick Schonfeld
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Facebookにはファニー・マネー(偽造貨幣)がひしめいている。が、情況はますます悪くなっているようで、新会社はバーチャル(仮想)のバリュエーションを根拠に資本調達に駆け回っている。
今週はじめUADAという怪しげなFacebook関連組織結成の動きを伝えた。UADAはFacebookデータ集計サイト「Adonomics」にFacebookアプリ制作関連では最大の企業として名前の出ている会社だが、まだ存在すらしていない。Adonomicsの所有・運営母体はFacebook事業を主力とするVC会社「Altura Ventures」で、ここがUADAを背後で動かしている。つまりAdonomicsを利用して、謎の会社(UADA)を2月29日の立ち上げ前から宣伝しているのだ。
が、UADAは開業はおろか調達すら終わってない。調べてみるとAlturaは目下UADAにシード資本$250K(25万ドル)、Adonomicsにも$250K(25万ドル)調達しようと動いている最中で、これを元手にAdonomicsは親会社KallOutからスピンアウトする気らしい(ついてきてる? AlturaとKallOutは別々の会社だが、おしりはひとつに繋がってるのだ)。
見込み投資家複数に宛てた手紙(全文コピーは米版コメント欄#10)を読むと、UADAは「Facebook開発者の広告不動産のバーチャル企業連合で、そのインストール数は2~4億回、ユニーク数は4000~5000万人、アクティブユーザー数は600~1000万人となります」と紹介されている。
注目したいのは「バーチャル企業連合」という言葉だ。現実の企業大同連合というのはFacebookアプリから選りすぐりのベストなものを買い上げる企業を指すものだ。Facebookアプリは今や1万6000点以上に達しており合併整理は避けられない。そう考えると理に適っているように見える。
ところがUADAは現実には何も買ってないのだ。代わりにUADAがしようとしているのは、Facebookアプリ開発者に自社傘下の“組合”に加盟してもらうこと。この組合がアプリをクロスプロモートし、アプリのネットワーク全体に宣伝活動を行う。単なる“バーチャル”企業連合という形式を謳っているのも道理で、UADAはネットワーク全体から生まれる利益の20%しか回収しないのだ。つまりこれは単なるマーケティングの提携合意に過ぎない。
Altura Ventures社CEO兼UADA暫定CEOのLee Lorenzenの夢はさらに大きい。ただの夢である。この男はシード資本$250K(25万ドル)も調達してないうちから、もう5月24日までにシリーズAラウンドで$3M~$6M(300万~600万ドル)調達できるとアテ込んでいる。そればかりかIPOも全部プランに織り込み済みで、UADA加盟の開発者は全員IPOの際に現金・株をもらうのと引き換えに、奇跡か何かのように収益分配比率の逆転に合意し、今度はUADAが80:20のうち80%をもらう番になる、という。うまい話である。有望投資家宛ての書簡をよく見ると「UADAメンバー各位との最終契約」はまだ1件も取れてないとはっきり断り書きがあるが、そこにさえ目をつぶれば。
僕が特に気に入ったのはこの下りだ。Lorenzenは千里眼か?:
この企業は月間10億~15億ページビューを一手に管理し、広告収入の取り分は20%をベースに回収しますから、操業第1日目から黒字になるでしょう。…IPO時点で企業収入は$30+M(3000万ドル)を、利益は$20+M(2000万ドル)を突破し、Facebook上の人気トップのアプリの過半数の広告不動産全てに対し長期の権利を保有することに。このプラットフォームを拠点にUADAは、メインストリームのソーシャルOSに向け部門別キラーアプリ(つまり出会い系、ギフト、買い物、カレンダーなど)を買収・構築していきます(これはWindowsでMicrosoft Office Suiteが謳歌しているポジションに相当します)。
みんな、これが次代のマイクロソフトだ!その1%が今ならたった$25K(2万5000ドル)で我がものに!
…そういえば言い忘れたかもしれないが、LorenzenがUADAとAdonomics向けに調達したがっている計$500K(50万ドル)の金は、「KallOutのIP(知的所有権)をこれらの事業に転化し、KallOutの事業資金として役立てる」という。そうだ。UADAでもAdonomicsでもなくKallOutの事業に遣うのだ。
では、残されたUADAはどう機能するのかと言うと、これはUADAとAdonomicsの両社にLorenzenとKallOut社員が「エンジニアリングと管理のサービス」を提供する。それも月額たったの$100K(10万ドル)で(横取りした50万ドルの資本金とは別途)。実際は何もしてないのに、もう株主からキャッシュを搾り出す相談である。
UADA投資ご案内の招待状がFacebookの受信箱に届いた人に僕からのアドバイスはこうだ。黙って削除し、それ送ってきた人間は誰彼かまわず友だちリストから外しておこう。
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(翻訳:satomi)
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