Mozillaの幹部、 Firefox 3について大いに語る―Microsoftのオープンソース支持については懐疑的
Mark Hendrickson
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今日(米国時間3/26)、MozillaはブロガーのグループをMountain Viewの本社に招いてフリー・ディスカッションを行った。テーマは主に来るべき(現在公開ベータテスト中の)Firefox3だった。
CEOのJohn Lillyは冒頭、来週の月曜でMozilla Organizationはスタート以来満10年を迎えることを指摘した。 LilyはMozillaが2003年にAOLからスピンオフして独立の団体となった当時を回想して、「われわれはささやかなプロジェクトに過ぎず、てんやわんやの混乱状態だった」と述べた。比較的最近の2005年になって初めてMozilla CorporationがFirefoxとThunderbirdの開発を統括するために組織された。が、その頃になっても世界中のブラウザーがいっせいにアップデートをかけてくる「恐怖の時間帯」になると、サーバーをクラッシュさせないために技術者は必死だったという。(この問題はその後解決された)。
最近、世界では150人の社員がヨーロッパ、デンマーク、中国、日本など6つの組織に分かれてMozillaプロジェクトのために働いている。社員技術者と外部の一般コミュニティーとが分担する作業の比率はそれぞれ60対40程度だ。Mozillaのもっとも成長著しいマーケットはやはり中国とロシアで、ことに中国での伸びは1年前に比べて6倍にもなっている。Mozillaの全世界でのユーザー数はおよそ1億6千万人あまりと推定されている。
Lillyとエンジニアリング担当副社長のMike Schroepfer他数人のMozilla社員はFirefox 3についての説明にかなり長い時間を割いた。Firefox 3の開発は3年前から進められており、現在公開されているのはベータ4だ。ベータ5が来週リリース予定で、これが最後のベータ版で、その後は4月下旬か5月にRC〔リリース候補〕版が公開される。Firefox 3最終製品版の出荷は今年の上半期が予定されている。6月かあるいはもう少し早まることになるかもしれないとのこと
Firefox 3はインターネットを「オープンで対話的な状態に保つ」というモットーをさらに前進させるのが狙いだという。リリース時点で50の言語をサポートする予定。これはIE7がリリース当初は1つの言語しかサポートしなかったのと対照的だ。Firefox向けに開発されたエクステンションの約50%が現在FF3で作動する。5月頃にはさらに互換性が高められるという。Firefoxコミュニティーの2万人のメンバーが最新のビルドのFF3をテストしており、毎日平均150ものバグ・レポートが送られてくる。ベータ・テスターの間で特に要望が強かったのが「home」ボタンをメインボタンのエリアに戻せというものだった。(Mozillaはやむなく要望に従った)。
Mozillaは FF3にはいくつか主要な新機能があることを強調した。「スキンのネーティブ化」によって、FirefoxはすべてのOS(Windows、Mac、Linux)で自然な表示になる。通称「すごいバー(awesome bar)」と呼ばれる高度な機能を備えたアドレスバーが用意され、オートコンプリートがサポートされる他、過去のブラウンジング履歴からマッチするものを検索することもできる。またヒストリー機能を含めてFirefoxのコアとなる多くの機能が新しいコードに書き換えられた。以前は2週間前までがデフォールトだった履歴検索の範囲だが、FF3では6ヶ月前までの履歴を瞬時に検索することができるようになった。またパスワード管理もより緻密になり、パスワードを記録するかどうか、サイトにログインした後で決めればよいことになった。
FF3はまたセキュリティーも大幅に改良されている。新しいアンチ・マルウェア技術が導入され、悪意あるプログラムに感染させようと試みるサイトにユーザーがアクセスするのを防止する。悪意あるサイトの判別はクライアントにダウンロードされた危険なソフトウェアのブラックリストに基づいて行われる。さらに進歩したSSL証明書の処理によって本当に信頼されたサイトにアクセスしているのかどうかを簡単にチェックできるようになった。
パフォーマンスに関しては、Mozilla側ではFF3はJavaScriptの実行速度についてもメモリー消費量についてもライバルを超えていると主張している。またSSLで保護されたサイトについてことに効果を上げるキャッシュ技術も開発中とのこと。
ここで最近Microsoftが互換性とオープン規格のサポートを公に表明したことについて質問が出た。Mozillaはこれに対して「Redmondの怪物のこの点における過去の記録は芳しくない」と述べ、さらに「CSS2.1 (10年前に制定された規格)をいまさらサポートするといっても新味はない。しかもMicrosoftは次世代のJavaScript規格の制定に関してなんの協力もしていない。 CSS3の実装もほとんど行っていない。オフライン機能を定めた新しいHTML5規格はMozilla、Apple、Operaが揃ってサポートを決めているにもかかわらず、Microsoftは参加していない」と批判した。
最後に、iPhoneのオーナーはこの夏iPhoneでFirefoxを使うという夢は諦めたほうがよいようだ。SDKライセンスはFirefoxのようにコードを解釈して実行する機能を明示的に除外している。しかしMozillaでは携帯版のFirefoxを出荷する計画を捨てていない。ただしどの携帯キャリヤのプラットフォームを使うことになるかはまだ不明だ。
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(翻訳:Namekawa, U)
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