2006年6月30日

Mpire 買い物客に価格変動グラフを提供

Marshall Kirkpatrick

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オンラインのショッピング・分析サービスのMpireに初の特選ショッピングガイドが本日(米国時間6/29)登場。ホーム&ガーデン専用カタログはZillowがスポンサーに入り、ベビー&キッズ専用ガイドの方はJudy’s Bookがスポンサーとして協賛している。MpireではeBayやCraigslist、Yahoo!、Overstock.comの決済情報をデータマイニングし、価格動向や入荷量を検索することができる。こうした情報にスポンサーを付けて、ニッチな買い物情報をよりスタイリッシュなデザインで見せたのが、このショッピングガイドだ。

Mpireは、シアトルに本社を置く従業員16人の新会社として今月スタートした。チームの顔ぶれは面白く、会長兼CEO Matt Hulett氏はExpedia企業旅行部門元プレジデント。筆頭投資家にはeBay事業開発部門元シニアディレクターのJ. Richard Rock氏、顧問にはSecond Lifeの母体Linden Lab社の創業者兼CEOPhilip Rosedale氏が加わった。錚々たる顔ぶれに大型事業への期待が高まる。

僕が気に入ったのはMpireが提供する価格変動グラフだ。検索タームに付随して余計なものが出てこないよう検索を洗練させたら情報はかなり役に立ちそう。今回のガイドに限ってみれば、そこまでは達成できないようだ。例えば注目アイテムのウェーバー製グリル(アメリカ製のバーベキューグリル)をMpireのカタログで見てみるとなかなか良い価格が低価格平均プライスとして表示されている。しかしいざクリックすると、イーベイに出品されているグリルのカバーや取替え部品、その他諸々の製品名が含まれているだけのアイテムが検索結果に並んでいる。グリル本体の値段だけでなく、こういうものの値段まで勘定しているせいで実際の価格より随分安く表示されていたというわけだ。

Mpireはオンラインのお買い物商品を対象に実質市場価値に基づく役立つデータを提供するサービス、というのが同社の説明だ。一部の商品は確かにその通りなのだが、今回のガイドについてはその通りに機能していない。今一番の人気アイテムはStyxコンサート記念Tシャツ、というが、こうした無名の商品の実質市場価値はMpireが立派に提供してくれても、スポンサーの特選ショッピングガイドが紹介しているような一般的検索タームはどうかな、というのが僕の感想だ。

低価格のものが優先されるので検索結果はeBayオークションが独占している。Craigslistの検索結果はページに統合されておらず、検索したい人のためにCraigslist専用のシンプルな検索インターフェイスが用意されているだけだ。

アイデアはいい。役立つ情報も集められるはずだが、それは腕まくりして何度も検索絞り込みにトライするか、比較的単純で分かり易い商品を探した場合の話。検索結果を元に作ったカタログを、キレイに編集するのは難業だ。複雑なデータをシンプルなインターフェイスに加工する、これもかなり骨の折れる作業であろう。全体としてアイデアはいいのだが実用は今一歩、ということで。

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