MSN、かつてなくDiggライクなサービスを実験中
by Marshall Kirkpatrick on 2007年2月20日

先週、明らかにDiggに触発されたとみられるサイトがローンチした。まずYahoo!、次にDellである。Diggは「話題に投票する」というモチーフを発明したわけではないが、こうしたパラダイムを広める点で最も重要な役割を果たしてきた。Live.comを追跡するのにとても便利なサイトLiveSideによると、ヨーロッパのMiscrosoftサイト3ヶ所では、これまでのどの大物よりもDiggの考えを取り込んだものをベータ中だという。

MSN Reporter」というサービスがオランダベルギーノルウェーでテスト中だ。ユーザーは、ウェブ上のあらゆるドメインのリンクを投稿できる。サイトにはかなりのトラフィックがあり、2ヶ月間のベータで月間100万ビジターに迫っている。

MSN Reporterで特筆すべきことが2つある。1つは、このソーシャルニュースの実験がすでにMSN本体のコンテンツで活用されていること。例えばnl.msn.comのトップページにはMSN Reporterのトップニュース4つが掲載されている。AOLのトップページにNetscapeのトップニュースが載ることなどおよそ考えられない。雑多に広がるWeblogs Inc.ネットワークから記事を集めてAOLに載せるための編集だけでも大変な手間だ。MSNがソーシャルニュース記事をメインサイトのトップページに載せるというのは重大視すべきことなのだ。

MSN Reporterのもうひとつの大きな一歩は、DiggクローンといわれるYahoo!やDell、AOLのNetscapeらと違い、MSN Reporterのユーザーは、完全にMSNから監視されることなしにページのリンクを投稿できるし、ユーザーがそのサイトを見る時にMSNドメインに縛りつけるような努力をしていないこと。Reporterは、ビッグプレーヤーの少なくとも1社にとって、みんなが思っているほどコンテンツの囲い込みが金科玉条ではない、ということを示す重要なサインだ。Diggは、ユーザーに外部サイトへのリンクを貼らせてもトラフィックは稼げるということを見せてくれたたマーケットの重要なリーダーだ。こうしたサイトにとって収益化はまだ大きな課題ではあるが、MSNは少なくともヨーロッパではこのアプローチで有意義な実験をするつもりがあるようだ。

MSN ReporterとDiggにはもちろん違うところもある。いちばん大きい違いは、記事にネガティブ投票もできることと、詳しいユーザープロフィールがないこと。Diggがトップユーザーのおかげで勢いづいていたことは間違いない。最近までトップユーザーたちは、サイトに掲載されていた名前と記事のリストが自慢のたねだった。

こうした違いはあるものの、2004年のDiggのローンチによって起きたシフトは(つまりソーシャルニュースへの容易なアクセスと人気)、1997年のSlashDotや2003年のDel.icio.us、2005年のRedditの時にはなかったもの。 MSN Reporterがこの3ヶ所のベータから進めてMSNのトップページに載ることになれば…、MSNはソーシャルニュースパラダイムを大きく取り込んで活用した最初のメジャープレーヤーとして歴史に名を残すことになるだろう。

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