インターネットから無料で音楽を手に入れる方法はいろいろある。BitTorrentとMP3Sparks(以前のAllofMP3)に加えて、音楽検索エンジンの利用もそのひとつの方法だ。一部のユーザーにとっては特にこの検索エンジンはほとんど完璧なオンデマンド音楽配信であり、楽曲のコレクションの源となっている。
われわれが注目しているサービスだけでもSeeqPod、Songza、Skreemrがある。
この3つのサイトは、ウェブ(の一部)を検索して索引づけし、アップロードされた音楽ファイルを探し出す。ユーザーはアーティスト名ないし曲名で検索できる。検索エンジンはMP3その他、DRMなしの音声ファイルのメタデータを検索して、マッチしたものを結果として返してくる。
RIAA の課すさまざまな規制に従っているLaLaやImeem、Pandora(その他多くの)サイトとは異なり、 音楽検索エンジンは著作権使用料を誰にも一切支払っていない。楽曲自体が検索エンジンのサーバに置かれることは決してないので、著作権侵害を問われにくいのだ―この点に関してはさらに後述する。
3つのサイトの中では、Seeqpodがもっとも実用性がある。ここには800万の楽曲の索引が置かれている。自動スペルチェッカーが用意されていて、よくあるスペルミスを訂正してくれる。ユーザーはプレイリストを作ることができる。Seeqpodにはまたエンベッド可能なプレイヤーがある。さらにユーザーが再生している楽曲のミュージックビデオがないかどうか検索する機能もある。ちなみに、Seeqpodはもともとローレンス・バークレー国立研究所のプロジェクトだった。
Songzaもユーザー・プレイリストとエンベッドできるプレイヤーをサポートしている。
Skreemrは上の2つに比べると、機能は最小限で、検索のヒット率にもムラがある。しかし1つだけ、他のサイトにない機能がある。楽曲をダウンロードできるサードパーティーのサーバーへの直接のリンクが表示されるのだ。つまりユーザーのハードディスクに楽曲を取り込むにはマウスの右クリックひとつですむ。
4番目のサイト、 フランスのDeezerは訴訟に直面して、運営のモデルを変更した。
著作権? くそくらえ!
言葉を飾っても始まらない―これらの検索サイトを通じて利用される楽曲はほとんど100%が著作権を侵害してそこに置かれたものだ。しかし、その楽曲をホストしているサーバーは検索エンジンとは無関係なサードパーティーのものだ。このためRIAAや諸国の同様の著作権団体は、特に目障りな大規模な著作権侵害者を槍玉に上げる以外、事実上ほとんど打つ手がない。つまり検索エンジンそのものに対してはどうすることもできないのだ。
検索結果に著作権を侵害しているリンクが含まれていても、検索エンジンには影響はない。現在のアメリカ法の下ではRIAAはこれを止めさせることはおそらくできないだろう。
現在の判例では検索エンジンに有利な解釈が積み重ねられている。この点について私は今晩、Perfect 10 v. Googleの訴訟でGoogleの弁護士を務めたAndrew Bridgesと話をした。この事件では、Googleが検索結果に画像のサムネールを表示したことは著作権の侵害にならないと判示された。
Bridgesは同様の議論が音楽の検索結果にも当てはまるだろうと言った。 (ただし、彼は「個別の案件に関しては詳しい状況次第で結論が変わってくるおそれがある」と警告している)。
Bridgesによれば、それでも著作権侵害を幇助した責任を問われる可能性はあるという。ただし現在までにアメリカでは著作権侵害に関して幇助責任をはっきりと論じた判例はまだないそうだ。成文法でも幇助についてはなんら規定がない。
というわけで、現在、検索エンジンは著作権を侵害している楽曲ファイルへのリンクであろうと自由に表示することができるし、ストリーム配信することさえできる。著作権を侵害しているファイル自体が検索エンジンのサーバーに置かれることさえなければよいのだ。これはDeezer、Seeqpod、Skreemrにとっても、そのユーザーにとっても良いニュースだ。
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(翻訳:Namekawa, U)




