ソーシャルメディアの小悪党「Subvert and Profit(S&P)」がまた騒ぎになっている。同社は広告主がDiggのフロントページに出るようサポートするサービスを提供している。Diggユーザーの多くがこれで身を滅ぼし、Diggサービスにとっても悩みの種となっている。同社ではちょうどUser/SubmitterやSpike the Voteのようにユーザーにお金を払って記事をDiggしてもらい、その記事がフロントページに出るよう計らう。広告主から徴収するサービス料はDigg1回につき1ドル。このSubvert and ProfitがDiggをコントロール下に収めたと判断したのだろうか、今度はeBayが最近買収したStumbleUponでも同じサービスを展開しようとしているのだ。
DiggもS&Pから流れてくるユーザー約100人を一時アクセス禁止処分にした時期がある。ただ、こうしたアゲ・サゲを商うサービス各社にとって一番のハードルはDiggではなく、(Diggの)ユーザーなのだ。ファウンダーのRagnar Danneskjoldによると、同社にとって一番頭が痛いのは自分の記事を(Digg=掘るのではなく)「埋める」ユーザーをどうするかという問題なのだという。これまでにもDiggのユーザーたちは会社(Digg)のために、かなりの献身をしてきた。 例えばSpike the VoteがeBayで売りに出された時には、Diggのファンの一人がこれを1200ドルの自腹で買い取ってドメインをそっくり会社(Digg)に渡しているのだ。Michael ArringtonがDiggとこの問題を語った内容はTalkCrunchで読んでいただける。
Digg禁足からしぶとく立ち直ったS&Pは、これまでに計120件を超える記事を取り扱い、サブミットされた記事の3件につき2件はフロントペー ジに送り出していると豪語。今は新サービスとして、フロントページに出なければ全額返金する“サービス完全保証(Money back Guarantee)”の有料プランも200ドル前後の水準で開設できないか検討を進めている。フロントページに出る足切りラインの60~100Digg まで投票が集まるよう、広告主に代わってS&Pサイドがタイトルと解説を練り上げる、そんなプランを考えているようだ。
RedditではなくStumbleUponを選んだ主な理由はなんなのか?S&Pがブログの概略説明で幾つかその理由を挙げているが、まず目をつけたのがStumbleUponが安定したトラフィックを供給している点らしい。StumbleUponはユー ザー数260万人、現存ソーシャルメディアサービスの中でも最速のスピードで急成長中のサービスのひとつだ。さらに(上げ下げの)ゲームが格段に容易なこと、これもポイントだ。つまり“thumbs up(サムズアップ=丸)”に投票したのが誰か、他のサービスほどアケスケに素性は表に出ない。
Digg同様、S&Pは(StumbleUponでも)プラス票1回につき1ドルの課金を予定している。S&Pの計算では、これはクリック辺りの単価支払いレート(Pay Per Click=PPC)が大体0.004ドルとなる勘定。Diggに80ドル払ってヒット2万件を確保する広告主と同じ効果が得られるという。ただし、これら2サービスから流れてくるトラフィックの質については論争に終わりがないのも事実。
因みに同社によるとStumbleUponでは1票か2票入れば500人かそこらのビジター数は確保できるものらしい。そんなに少なくて済むんなら広告主がサイトを自分たちで投票してアゲればいいだけの話ではないかと、つい思ってしまうのだが。
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