オンラインで何かを売ろうとすると、それが物理的なモノであれサービスであれ、誰かがクレジットカードで支払う限り2~3%(+$0.30)の取引手数料をとられる、というのはよくご存じだろう。この手数料が醜い姿を現すのは、PayPalやGoogle CheckoutやAmazon Flexible Payment Serviceのどれを使うときも変わらない。こうしたサービスのほとんどが、クレジットカードから請求される手数料をそのまま回してくるからだ。
Visaの元社員らが設立したスタートアップNocaが提供するオンライン支払いサービスは、カード会社をバイパスすることによって、取引手数料を事実上なくそうとしている。なにしろ毎年米国だけでもオンライン取引手数料に支払われる金額は$5B(50億ドル)にのぼる。オンライン販売業者は特に利幅が小さいので、この手数料をほぼ回避することができればオンライン販売業者にとって非常に大きな恩恵になるはずだとNocaは考えている。現在Nocaでは、消費者に対しても、もっと使いがいのある安全な購入体験を提供して、取引にかかわるどちらの立場の人にもアピールするサービスにしようとしている。
Nocaは最終的にはあらゆる規模のオンライン支払いに対応することを目指しているが、まずはじめは、小額支払い、特にFacebook経由の小額支払いにターゲットを絞っている。テストのために、NocaがOneClick PayとHelpYourWorldという2種類のFacebookアプリケーションをスタートさせた。
前者は友人に手軽に送金する方法を提供するもの。左に画面イメージにあるように、デジタル小切手を誰かに送るイメージだ。実際、登録に際してはクレジットカード番号のかわりに、銀行番号と口座番号を入力するのだが、これが大きな障壁になる(こんな番号を覚えていたり、ポケットに小切手帳を入れている人がいるかい?)。それでも同社では、クレジットカード情報のかわりに小切手情報を使う方が安全性が高く、ID盗難の危険は小さいと、強く言っている。さらにNocaでは、小切手情報のかわりに、オンラインバンキングの認証情報を入力できるようにする方法も準備中だ。
後者のFacebookアプリケーションHelpYourWorldは、Nocaの小額支払いシステムの好事例になるだろう。このアプリケーションは、さまざまな大義について1回につき$1の寄付を求めるものなので、Nocaが手数料(特に$0.30の固定料金)を取らないことが、大きなメリットになる。Nocaでは、他にも同じような小額支払いのニーズのある多くのFacebookアプリケーションが、このAPIを使って支払いサービスを実装することを期待している。
消費者にとってのメリットについては、Nocaではキャシュバックプランやマイレージ、希望の慈善団体への寄付など強力かつ柔軟なインセンティブを提供することを約束している。Nocaはさらに、このサービスがPayPalなどの他サービスよりもずっと簡単に使えて、他よりもずっと使い勝手のよい取引履歴も利用できると強調している。
長期的には、Nocaはクレジットカード会社そのものに近くなって、銀行と直接パートナー契約を結んでユーザーにクレジットを提供するようになるのだろう。そうすれば、ユーザーはクレジットで買っても同じ特典を受けられ、かつ、店からは標準の手数料を取らないで済ますことができる。Nocaはこの手数料を寡占によるテラ銭のようなものだと考えている。Nocaでは、収益アップのために、ユーザーデータを活かして、カスタマイズした広告や商品キャンペーンをターゲット配信することも計画中だ。
CrunchBase:PayPal
CrunchBase:Facebook
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(翻訳:Nob Takahashi)





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