Odeoのファウンダー、投資家から自社を買い戻す
by Michael Arrington on 2006年10月27日

従来の形でのOdeo は消滅した。2005年2月の発足以来、同社はCharles River Venturesと多数のエンジェル投資家から$5M(500万ドル)を調達、プライベートなべータテストを経て2005年7月にサービスをローンチした。

それから1年とちょっと経ってOdeoは iTunesを初めとするライバルとの競争に直面している。ファウンダーのEvan Williams は同社がいろいろ誤りを犯したことを公に認め、サービスをひとつ閉鎖し、別のサービスを立ち上げた。ともかく最近のOdeo はあらゆる面で失速の兆候を見せていた。

ビジネスの内容を大幅に変えて新しい資金調達をする[という通常の戦術の]代わりに、Odeo は投資家を放り出して独立の道を歩むことにした。Evan Williams は Biz Stone と全てのOdeo 従業員と共に新会社 Obvious Corp を設立、この新会社が Odeo, Inc. (Odeo と Twitter の両サービスを含む) の全資産を投資家や他の株主から買い取った。Evan は私はOdeoの資産を自分で買い取る決心をした。Odeo とTwitter は新会社の一部となり、新しい構造、新しいモデルの下で出直すと語った。

買収価格は明らかにされていないが、おそらくベンチャーキャピタルから調達した$5M(500万ドル)を少し超える額と見られている。Evan によるとベンチャーキャピタリストとエンジェル投資家には全額whole (つまり 投資額分が返還される)、一般株主(共同ファウンダーのNoah Glass を含む) には多少の利益が出る額” を支払ったという。

で、新しいモデルとは?Evan はこう言っている。

ウェブ業界では私の知っている相手は誰も彼も、いつかスタートアップを始めることを目標にインターネットの巨大企業で働いているか、あるいはそうい う巨大企業に買収してもらうことを目標にスタートアップで働いている。もちろん隣の芝生はいつも魅力的なのが常だが、私はウェブ企業を運営する道はその2 つの方法以外にもあると信じている。Obvious は私が長年やりたいと思っていた「サービスの実験室」となる。細かい点はもちろんこれから詰めていかなければならないが、おおまかなアイディアとしては、 「こういうサービスがあったらいい」と思いついたら、自由に実行に移して実際に提供してみる会社だ。素早く安上がりに、自前のチームで開発を行い、それぞ れのサービスがテクノロジー、人材、トラフィックの面で相乗効果を上げるようなモデルを考えている。[大企業に]買収されるというより、むしろ、われわれ は自分たちのサービスから収益を上げ、協力してくれる人々と分かち合うことを目標にしたい。時によっては独自の新しい組織を作り、それに外部からの投資を 仰ぐのが賢明ということもあるかもしれないが、この会社はインキュベータを目的にするわけではない。

さらに詳しくは Evan のブログ記事を参照。

われわれの Odeo に関する記事はここ(英語)(日本語)に。

[原文へ]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/odeo-put-up-for-sale/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Odeo、売りに出る

    [...] Evan Williamsは〔現在Google傘下の〕blogger.comの基礎となるPyra LabsをMeg Hourihanと共同で創立した起業家だ。Williamsの新しいスタートアップOdeoはこのところ苦境に陥っていたが、ついに売りに出された。Odeoは一般ユーザー向けのオーディオサービスだが、昨年は経営上の問題が異例なほど大きな話題になっていた。Williamsは率直に判断の誤りを認めて10月に投資家から会社を買い戻した。このサイトは十分なトラフィックを集めており、WilliamsはOdeo一式の売却に相当の値段がつくはずと考えている。Williamsによれば、先月は684,951の訪問者があり、ページビューは3,012,921、最近はこの数字が重要になってきているようだが、Flashが1,523,963回再生されている。報道によればOdeoはAdSenseから運営に必要な収入を得ているというが、システム開発はTwitterのローンチ以来中断している。Twitterはサンフランシスコのベイエリアのウェブマニアにファンが多いSMSサービスになっている。Evan Williamsのもう一つの会社AudioBloggerは昨年11月にDead Pool入り.。Odeoに近い筋によると、同社は一年以上前から、設立当初の目的から離れて別のタイプのメディアを目指すようになっていたという。ブラウザをベースにした音声メッセージサービスというのは、EvocaやMyChingoなど多数の会社が実現に向かって努力をしている分野だ。ユーザー投稿ビデオ同様、収益化が難しい。ユーザーの活動にそれぞれ金の動きが発生するSMSはまた別の世界だ。この分野では革新の余地が十分にあり、Twitterのチームがマイクロフォーマットの利用など、これに取り組んでいる。Odeoについていえば、Williamsは「何かを売ろうとしているからといって、必ずしもそれがダメになったからということを意味しない」と述べた。実際、彼はOdeoには価値があると考えている。昨年、Williamsは投資者からOdeoを買い戻すために推定$5M(500万ドル)を支払っている。Odeoのために誰かがかなりの金額を払う気になるかどうか、払う気になったとして、Odeoをどう運営していくか、興味深いものがある。[原文へ] obvious corp. Odeo [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20080711odeo-giving-it-another-go/ TechCrunch Japanese アーカイブ » 再スタートするOdeo

    [...] Odeoのファウンダー、投資家から自社を買い戻す [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20100902nailed-it-not-our-first-twitter-post-circa-2006/ 2006年の最初Twitter記事を振り返る―私に先見の明…がなかった件

    [...] 後知恵で考えれば、私が当時Twitterについて少々理解不足だったことは明らかだ。否定的な意見をコメント欄に投稿してきた読者も同様だ。もっともコメント欄の投稿者には単に悪口を言いたいから悪口を言う連中も多いのだが。そしていちばん的外れだったのは、〔のちにTwitterに改名した〕Odeo社の投資家たちだ。彼らはTwitterに見切りをつけて投資した資金を取り返すという愚行を演じた。 [...]