2008年3月7日

Kulabyteの新テクノロジー、クウェートから生中継「Operation MySpace」でデビュー

Michael Arrington

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来週開催されるクウェートのアメリカ軍兵士のためのコンサート「Operation MySpace」(下にアホらしいPRビデオを貼っておいた)についてはたくさん報道されているが、それらはみなPussycat Dolls、Jessica Simpson、Disturbed、Filter、DJ Z-Trip、Carlos Menciaという出演メンバーに関するものだ。

しかし私の見地からすると、いちばん興味があるのは、アメリカ本土へのウェブ生中継を可能にした技術だ。このコンサートはFlashプレイヤーを利用して、高解像度のライブ・ストリーミング・ビデオとして配信され、誰でも見たい人間が見ることができる。これは簡単な仕事ではない。もちろんネットワークTV局ならこういうことができるのは当然だ。しかしその場合はテレビでしか見ることができない。ケーブル自体とケーブルの両側(ユーザーのテレビの上に置かれた端末も含めて)のネットワーク全体を所有しているので、ケーブルTV局でも可能だ。高解像度のビデオ・ストリームをインターネットに流せるようにリアルタイムでエンコードする技術というのはやっと実用化されはじめたばかりだ。しかも一部のソリューションの場合、ユーザー側に特別なハードウェアが要求される。

MySpaceによると、このストリームは480ピクセル (848×480)で、VP6 コーデック(新しい H.264コーデックは、利用できるFlashプレイヤーの数がまだ十分でないため採用が見送られた)が利用できるほとんどのFlashプレイヤーで視聴できる。このフォーマットははハイエンドビデオのローエンドといったところだ。これ以上高い規格ではユーザー側の帯域幅が飽和してしまう。このストリームは常時1.5Mbpsの伝送容量を必要とする。 これはアメリカの一般家庭の接続速度の上限に近い。普通のMySpaceTVやYoutubeのビデオの接続速度はたった400kbpsである。しかもこういったビデオはライブではなくプログレッシブ・ダウンロードで配信されている。

すべてKulabyteのテクノロジーが可能にした

クウェートからアメリカのユーザーのコンピュータにビデオが中継される道筋はこうだ。クウェートの米軍基地でビデオが撮影され、通信衛星にアップされる。クウェート上空からMySpaceのあるロサンジェルスまでは見通し距離ではないので、ストリームはいったんアメリカ東海岸で受信され、再度アメリカ上空の衛星にアップされてからロサンゼルスで受信される。

この時点で、サードパーティー、テキサスのKulabyte社がいちばん困難な部分を引き受ける。つまり動画データをVP6で、音声データをMP3でリアルタイムでエンコードしてFLVフォーマットに変換する。Kulabyteは独自に新しく開発した「TimeSlice 」と呼ばれる技術をこの「Operation MySpace」でデビューさせる。

KulabyteはFlash用にパッケージされたストリームを世界的なコンテンツ配信ネットワークのAkamaiに渡す。Akamaiが見たいユーザーすべてにストリームを送り届ける。

こうして結局、MySpaceのユーザーはクウェートで行われているコンサートの模様を、高解像度のライブ中継でインターネットで見ることができる。必要なのは普通のFlashプレイヤーだけで、特別なハードウェアなどは一切必要とされない。一般のユーザーは気付かないだろうが、これはささやかだが新しい歴史の1ページである。

このコンサート見たければ、 myspace.com/operationmyspace で3月10日(月)、太平洋時間午前 11時から中継が予定されている。

[原文へ]

(翻訳:Namekawa, U)

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