Orbiousで、極秘文書の流出がリスキーに
by Michael Arrington 2007 年 8 月 7 日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

メールで信頼できる筋から極秘情報が舞い込むことほど、うれしいことはない。会社合併の契約書のこともあれば、幹部のみに宛てられた社内メモのこともあるし、新製品紹介のPowerpointも。いずれにしても、それを作った人が誰にも読んでほしくないと思っている限り、すばらしい記事になる可能性が高い。

弁護士や会計士が個人宛に送る書類に、個別の印をつけて追跡できるようにするようにしていると言われて久しい。文書が外部に漏れると、固有の印をもとに誰が転送したかがわかるようになっている。理屈の上では見事なシステムなのだが、手作業によるものなので、これを管理してあらゆる変更を追跡するためには膨大な時間がかかる。個別文書の追跡は非常に困難なので、誰かが「文書には固有の印がついている」と言ったとしても、実際にはそうどないことがほとんどだ。みんなの恐怖心を信じて、文書の機密が守られることを期待するしかない。

(私にとっては)悪いニュースがある。こういう文書を作って追跡することがずっと簡単になり、したがって誰かに転送することがずっと危なくなったのだ。Orbiousという新しいスタートアップのおかげで、ワープロソフトやメールソフト用のソフトをダウンロードして何度かキーを押すだけで、必要な処理ができるようになった。このシステムでは、シソーラス[類語辞典]を使って受取人毎に固有な文書を作って、誰にどの文書が送られたを追跡する。やり方はこうだ。

以下の一文は、ある好戦的な上場企業の買収劇(架空ではあるがありそうな状況)に際して配布された極秘文書から抜き出したものだ。

Salaries will be paid as usual on the 15 of September. [給与は平常どおり9月15日に支払われる]

DocsTrackerを使うと、以下のような文が作られて、この回覧文書の配布先の「シグニチャー」が作られる。

Salaries will remain paid as usual on the 15 of September. [給与は平常通り9月15日に支払われる]
Salaries will be paid like usual on the 15 of September. [給与は平常と同様9月15日に支払われる]
Salaries will be paid as expected on the 15 of September. [給与は予定どおり9月15日に支払われる]
Salaries will be paid as normal on the 15 of September. [給与は通常どおり9月15日に支払われる]

この情報からだけでも5人までの宛先と対応付けることができ、文書はどこまでも追跡可能になる。対応付けのプロセスは知らされない(受取人には、自分の文書が変更されたものかどうかを知らせる必要がない)。

Orbiousは現在プライベートベータ中なので、興味があれば同社のページで申請してほしい。

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