Parakey、投資家たちは冷遇された?
by Michael Arrington 2007 年 9 月 26 日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

7月にFacebookがParakeyを買収した際、設立間ないスタートアップ企業(である)Parakeyの株主たちは、シャンパンのボトルをポンポン開けてお祝いムードに浸っているものと誰もが思った。買収額がどのようなものであれ(金額は明らかにされていない)、売り主がParakey株の代わりにFacebook株を取得したのであれば、この先莫大な財産になる可能性が高いからだ。

だが、今回のケースはそうでは無いようだ。今回のディールに詳しい二つの情報筋によると、今回の買収は、「$4M(400万ドル)以下」が現金で支払われ、投資家たちは投資額のほんの2倍にあたる金額を手にしたことになる。一方、ParakeyのファウンダーであるBlake RossとJoe Hewittの二人は、Facebook社員としてFacebookに参加することで、現金報酬の代わりにかなりのFacebookストックオプションを受け取ったとされる。

Parakeyの主要投資家はSequoia Capital。しかし、2006年12月に完了した$2M(200万ドル)台の投資ラウンドには多数のエンジェル投資家も参加した。投資家たちは、資金調達完了直前の2007年半ばに買収について知らされた。RossとHewittが受け取った株数も含めディール内容は全て投資家たちに明らかにされた。

ファウンダー達が投資家達とは異なるはるかに実入りのよい報酬を手にしたことについて、一部投資家達は自分たちへの報酬は投資額の2倍に相当する現金であったことと比較し不満を抱いたのは明らかだ。彼らが欲しかったのは、Facebook株の取得、あるいはParakeyを独立の事業体として維持し、今後予想されるより大きな金額へ換金できるチャンスだったであろう。しかし、「評判・世間体」というのがシリコンバレーではものを言う。「気難しい投資家」というレッテルを貼られるのを避けるために、投資家たちは同ディールを妨げないという決断を下した。もっとも、今回の件で後味の悪い思いが残ったのは確かだ。

Facebookの新アプリに出資したいという投資家たちが列を作っているとは言えども、人気のソーシャルネットワーク/プラットフォームのみを視野に入れているスタートアップ企業にはおそらく投資しないだろうと一部の投資家たちは話している。Facebookがこれら一部のアプリケーション・ディベロッパーたちに「fbFund」を通じて直接関与していることを、投資家たちはより警戒している。Facebookは最も才能のあるディベロッパーたちを(スタートアップ企業から)引き抜いて、これら企業各社と投資家達を後に残すかもしれない。

シリコンバレーやその他の場所で、続々誕生するスタートアップ企業に投資を行うベンチャーキャピタリストに同情するというのはなかなか難しい。しかし、ベンチャーキャピタリストの資金があってこそ、システムはスムーズに機能する。もし、投資家達が抱えたリスク(大半のスタートアップ企業はすぐに失敗し、投資に対する報酬というのは回収できない)に対して公正なリターンが見られないようあれば、念入りに調整されているマシンでもゆっくりときしみ音を立てながら停止するということになりかねない。

今回のケースで、投資家に対する扱いが不公平だったかどうかは不明だ。結局のところ、投資家達は、6ヶ月間の投資で、2倍の金額を取り戻したのだから。しかし、Parakey買収は、他者が今後を検討する上で重要なデータとなるイベントだった。Facebookがドアをノックしたからといって、関係者全員が大金を手にする給料日を迎えるようになる、というわけでは無い。

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