PaypalはPaypal Storefront Widgetをリリースした。このウィジェットをエンベッドするだけで誰でも自分のウェブサイトにオンラインストアを設置することができる。
この「Storefront」ウィジェットは、TシャツであろうとCDであろうと、自分のサイトでどんなアイテムでも手軽に販売を始めることができるeコマースのプラットフォームだ。
このウィジェットには(右の画像参照)次のような機能が含まれる。
- ウィジェットで販売されるアイテムの一覧のサムネール画像を掲載したインデックス・ページ
- 大きな画像入りで販売する個々のアイテムを紹介する製品ページ
- ウィジェット内に設置されたショッピング・カート
- ウィジェットでの販売の条件や注意事項のページ
ユーザーはコントロール・パネルから「売り切れ」や「閉店しました」などの告知を一括して管理できる。また共有機能も標準で提供される。つまり訪問者は、ウィジェットのソースのhtmlコードをコピー&ペーストするだけで、自分のサイトにもそのウィジェットを表示することができる。
私はローンチ前にPaypalと話してみたが、「このウィジェットは主としてブログやSNSサイトをターゲットに考えている」とのことだった。 PaypalはSixApartと提携して、ソースコードをコピー&ペーストしないでウィジェットを直接TypePadを利用したブログにエンベッドできるようにしている。もっとも他のブログ・プラットフォームを使っているユーザーにしてもhtmlソースのどの部分がウィジェットのソースなのか、それをどこにペーストすればいいのかを知っていれば簡単にエンベッドできるのは他のウィジェットの場合と同様だ。
当初このサービスには若干の制限が加わる。たとえば、現在ウィジェットのサイズは一つしかなく、支払い通貨はアメリカ・ドルのみ。しかしPaypalはプロジェクトがスタートした後、ユーザーの要望に耳を傾けて、将来いろいろなオプションを付加していく予定という。
Paypalではこのウィジェットにさまざまな可能性を期待している。たとえば、 MySpaceにページを持つバンドが自分たちの楽曲をページ内からシームレスに販売するなどの利用法だ。これはときおりブログで見かける「寄付してください」ボタンの代わりにも利用できる。Paypalでは過去に提供したいくつかのエンベッド可能なショッピン・オプションはユーザーの使い勝手の点で理想的というには遠いものだったことを認めている。その点、今回のStorefrontウィジェットは誰でも簡単に使えるというシンプルさに重点を置いて開発された。
私は、このウィジェットをを自分でセットアップしてテストしてみたが、使い勝手のよさという点ではPaypalは間違いなく成功していると感じた。サンプルに入っているアイテムのドロップダウン・メニューによるナビゲーションなど、ユーザーが利用を始めるガイドとして確かに役に立つ。
このウィジェットはどちらもウィジェット内で取引を済ませるという点でTailgateに似ている。ただしPaypalウィジェットの場合、他のPaypal利用の取引と同様、実際の支払いはPaypalサービス自体で行われるため、高い安全性が確保されていることだ。ウィジェットは最後の支払いの直前まですべての取引項目をカバーする。これは通常、高価なオンライン・ストア・ホスティング・サービスで提供されていたような機能だが、Paypalのウィジェットは利用にあたって一切が無料だ。もちろん、Paypalは取引自体については通常と同じ手数料を徴収する。
私が最初にPaypalのStorefrontウィジェットのことを聞いたときの印象は「なんだ、この手のウィジェットがまた出たか」というものだったが、実際に目の当たりにしてみると、今のウィジェット・マーケットでユニークな存在であり、かつ仕上がりも上出来だ。これは何かを販売したいユーザーに間違いなく歓迎されるだろうが、それにとどまらず、従来はコストの高さや技術面がネックになって販売を考えていなかったウェブサイトやSNSのユーザーにも広く利用されるようになりそうだ。
Crunchbase PayPal
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(翻訳:Namekawa, U)




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