写真とビデオの保存・共有サービスPhanfareは、2005年の初めからデスクトップ用クライアントをWindows用にもMac用にも提供している。これがすばらしいツール – なのだが、どうやらみんなはオンラインでアクセスしたいらしいことに同社は気付いたようだ。今日(米国時間10/16)、Phanfareはデスクトップクライアントの簡易版をウェブで提供開始した、その名はMy.Phanfare。リッチインターネットアプリケーション、即ちwebアプリとデスクトップアプリの中間のようなもので、重要な処理はクライアント側でやるというやり方を支持する興味あるケーススタディーだ。
Phanfareでは、保存用、ウェブ用の写真、ビデオは10分間(最大1.5GB)までの長さのものを容量無制限に置くことができて、料金は月額、年額、終身でそれぞれ$7、$55、$300。CEO Andrew Erlichsonの元の会社のFlashbaseは2000年にDoubleClickに買収されている。競合は多く、資金豊富なSharpcastやハードディクスのMaxtor/Seagate系のFabrikなどもいる。Phanfareのデスクトップクライアントは、スムーズな作業の流れを重視していて、それを実現できていた。わかりやすい写真の一覧表示での高速コメント入力から、バックグラウンドの一括アップロードまで、デスクトップのPhanfareは、ウェブサービスがふつうはやらないか、できないことをやってきた。強力で気の利いたシステムだったが、それだけでは足りなかった。
Phanfareのウェブページは一貫してシンプルで広告はなく、公開された写真やビデオ、音楽に合わせたスライドショーなど置かれている。オンラインストレージは安全で、ローカルのキャッシュは高速に再構築できる。それでも、ユーザーは外出先など複数の場所から、ブラウザーでアップロードしたいのだということがわかってきた。同社によれば、ユーザーはあまりにもブラウザーに慣れすぎていて、デスクトップクライアントを使うのに、間違ってブラウザーからログインしようとすることがよくあるという。
いまやウェブベースの写真共有サービスは大流行だが、Phanfareが言うには、ほとんどのサービスのユーザーが写真を見せる相手は15人以内で、ほとんどの人はデスクトップの写真整理アプリを使うのをやめないそうだ。デスクトップクライアントがないと、オフラインで写真を見られないし、パソコンから自動的にアップロードもしてくれないし、とにかく作業の流れが遅い。とはいえウェブにバックアップされなければ、ファイルはディスクと同じくらい危険だ。
力仕事をデスクトップに任せて、ウェブのスピードを活かすというのはいいコンビだ。いいものはさまざまな視点から始まるというのはどの会社もわかっていることだが、Phanfareの新たなウェブへの取り組みは、どんなに良いデスクトップクライアントであっても、もはやそれだけでは十分でないということをはっきりさせるものだ。
