ニッチな分野にスタートアップが我も我もと乗り込んでくる時には、何がしかその分野に問題がある証拠と見ていい。オンラインの招待サービスもそんな分野のひとつ。ずっとここ10年はEvite1社の独占だったが、ここにきてそれこそ何ダース分もの新サービスが改善に名乗りを上げている。MyPunchBowl、Amiando、Invitastic、MadeIt、 Socializr、iPartee、Renkoo、ImThere、Skobee、Zvents、Zoji、Windows Live Eventsなどだが、更に先週一般公開となったサイト「Pingg」が加わった。もしかしてパーティーに出遅れ気味かもしれないが、Pinggは驚くほど多くの招待状サイトが見落としている基本の基本からスタートしている。共同ファウンダー兼CEOのLorien Gabelは「当社は招待状こそが大事なのだ、というアプローチを採用しています」と話している。
Pinggでは、招待状が来ても、ディナー会場ひとつ確かめるため広告がうるさいサイトをクリックスルーしていく必要がない。全情報はあるべき場所、つまりメールの中にある。Pinggの招待状は豪華極まりなく、招待状1枚ごとにデザインに細心の気配りと注意が払われている(ディナー宴会、赤ちゃん、結婚、食事、旅行、エコなど約45種類のテーマから選べる)。招待・画像・イベント詳細もすべてメールの中なら、出欠の返事(RSVP)もメールからできる。
無論、招待状には専用のサイトへのリンクもあって、そこに飛ぶと写真・地図・動画・登録ギフト・決済オプションも存在する(イベント後援に協力したい時とかに使えばいい)。メール、サイトの利用は無料で、印刷した招待状のはがき郵送は切手代込みで1枚$1.50、ゲストの携帯電話へのテキストメッセージ送信は20件$1.50の有料で使える。Pinggが他サービスと違う理由についてはGabelがこちらのブログ記事で解説している。
有料の印刷はがきとSMSメッセージ送信に加え、Pinggではアフィリエイト契約も各種組み込んでいる。 予めPinggが招待状用に用意した画像が気に入らないユーザーは、ストックフォト「Fotolia」(日本語版)から直接Pinggに好きな写真が取り込める(自分の画像を無料でアップロードしてもいい)。ギフト登録は目下アマゾンにリンクしており、これまたアフィリエイトの小遣い稼ぎになる。もうじきチケット発券のサービス、プロ&有力ユーザー向け有料サブスクリプションも始める予定。ただし広告はやはり方程式の外の外で、これについてGabelは「(広告は)イベント気分を台無しにするものですから」と話している。つまりディナー招待状の隣にダイエット商品「Weight Watcher」の広告が見たい人なんか誰もいない、ということだ。
Pinggのサイトにはこれ以外にも、招待客リストの管理やイベント情報エキスポート専用ツールなどニッチな小道具も備わっている。幹事は招待状作成の時、自動リマインダと感謝状メッセージの予約設定も可能。出欠回答(RSVP)にはイベント収容人数に制限を加えたり、同行ゲスト・招待状転送を認めるオプションもある。
Pinggの拠点はニューヨーク市(CEOとマーケティングVPはClickable、First30Days、インディーの映画会社「PalmStar Entertainment」とオフィスを共有している)。開発デザインチームはトロントにある。共同ファウンダーのGabel兄弟とCTOのMatt Harropはカナダ人だ。
2007年1月に自らの持ち出しの50万ドルの出資を元手に同社を創設し、2007年3月にはTheGlobe.com共同ファウンダーStephan Paternotの投資を動かす「Actarus Funds」が初期段階のリードを務めたエンジェル投資ラウンドで80万ドルを調達した(Paternotは現PalmStar経営者)。1.0マネーが少なくとも今は、こうした優れた用途に役立っている。
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(翻訳:satomi)





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