FacebookのPlaxo買収の噂は事実無根(今のところ)
Michael Arrington
2 comments »
Plaxoが売りに出ているのは事実だ。なんでもPlaxo側の言い値は$100M(1億ドル)以上ということで、Plaxoはシリコンバレー中に「2億ドル以上の買収の申し出があった」と触れ回っている。Revolution Partnersという投資銀行があちこちの買い手になりそうな大手企業に売り込みを図っている。
ここに来て、新しい買収の噂が出ている。Facebookが買い手だというのだ。VentureBeatは「この買収が成立するのは確実だと証言する情報源がある」としている。しかしわれわれの情報源(と常識)によれば、そんな申し入れがされたというのはありそうにないし、まして成立したなどとはとうてい考えられない。FacebookがPlaxoに関心を示したとしても、他の数多くの企業と同様、通り一遍の興味だったにすぎまい。
その証拠に少し数字を検討してみよう。報道によると、2006年のPlaxoの売り上げは$5M(500万ドル)だったのが、2007年には$10-$12M(1千万-1200万ドル)と倍増、2008年の売り上げ予想は$20-$25(2千-2500万ドル)とされている。Plaxoの月間訪問者はたった180万(Comscoreによる)、Facebookの1億ページビューの2%にも足りない。現在の成長率だと、Facebookは1千万のユニーク訪問者が毎月増加している。これをPlaxoと比べてみよう。Facebookは6日ごとにPlaxo全体と同じくらいの新しい訪問者を加えている。 しかもComscoreによると25%のPlaxo訪問者はしすでにFacebookのユーザーだという。
Plaxoのユーザーがサイトを訪れる回数はFacebookのユーザーの場合より少ない。Facebookの1億のユーザーは毎月420億ページビューをもたらしている。これに対してPlaxoの月間ページビューはわずか1100万と、ほんの一部に過ぎない。ついでに計算すると、Facebookは10-15分ごとにPlaxoの1月分のトラフィックを生み出している。
比較するとこれほど小さい相手をFacebookはどうして噂の$200M(2億ドル)とかで買収しなければならないのか?
今までにも不可解な買収劇は行われてきた。しかしFacebookのPlaxo買収は事実ではない(少なくとも今のところ)。Plaxo自体は価値ある資産だ。専門職のユーザーを多く抱えるSNSで新しくPulseのような優れたサービスをスタートさせている。Pulseは一種の「反-Facebookニュース・フィード」で、Facebookだけでなく広くSNS一般からニュースフィードを集めてくるサービスだ。まだPlaxoのような資産を持っていない相手にとってははPlaxoは大きな価値があるだろう。しかしFacebookはすでにPlaxoと比較にならないほど巨大な資産を築いている。
[原文へ]
(翻訳:Namekawa, U)
タグ: Facebook, Plaxo【関連記事】




2008年 2月 15日 at 2:06 am
2008年 5月 15日 at 10:54 am