Plaxoは先頃新しくバージョン3.0を出したが、これは単なるAJAXの皮をかぶせただけのものではなかった。一時は悪名高きスパマーだったPlaxoも、今や「ウェブ上のアドレス帳」を超えた存在へと成長した。新バージョンは、コンタクト情報だけでなく、Flickrやカレンダーなどの情報もシンクロナイズできるようになり、Plaxo Pulseを通じて毎日最新のフィードが追加される。Plaxoは、多くのサイトに続き、長期計画に目途がつき次第OpenIDプラットホームをサポートする計画で、アドレス帳からハブへと変わろうとしている。
Facebookは自身の「ソーシャルグラフ」(コンピュータサイエンスの術語で、ソーシャルネットワークの背後にあるデータ構造のこと)について繰り返し語っている。これは、Facebookプラットホームの中刻を成し、Facebookのアプリケーションとユーザーを関係付けるコンテクストを提供するものだ。唯一問題なのは、まだ比較的クローズドであること。アプリケーションはFacebook内側にあることも、APIを通じて外側にあることもある。いずれにしても、ユーザーを所有しているのはFacebookだ。
PlaxoはFacebookとは違って「ソーシャルネットワーク」ではなく、「ソーシャルグラフ」を形成する中核そのもの。Plaxoは1500万ユーザーのコンタクト情報をアクセスすることができ、そこには電話番号とメールアドレスだけでなく、まさにソーシャルグラフを作り上げるユーザー同志の繋がりも含まれている。
Plaxoは「ソーシャルグラフ」を独り占めにしようとしているのではない。コンタクト情報の「スイス」になるべく、新サービス(Yahoo、MSN、AOL)の相互利用に焦点を当てはじめている。OpenIDを採用することによって、ソーシャルグラフ参加の摩擦は減る。
Facebookほどワクワクさせるものではないが、Plaxoも着実に進むべき方向に行っている。Plaxo Pulseはウェブ上のバラバラのサービスを結びつけるが、これはニュースフィードのようにFacebookのコンテンツだけをまとめるものとは違う。Plaxoはまだ、プラットホームを情熱あふれる開発者たちに公開していないが、ウェブ上の既存アプリケーションにリンクを貼ることについては静かに力を入れてきている。現在、ソーシャルフィード、メール、コンタクト、ビジネス向けカレンダーアプリケーションなどとシンクロナイズするための一本化したインターフェースを提供している。これがもっと多くのアプリケーションとさらに深く統合するようになるのも遠いことではない。
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