ベゾスに聞く、KindleのQ&A
by Erick Schonfeld on 2007年11月20日

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アマゾンKindle発表会のライブブログ更新後、ジェフ・ベゾスを会場でつかまえて1対1で気になる質問をぶつけてみた。以下がそのQ&A。:

Q: どんな人がこの端末を買うと思います?

ベゾス: ヘビーな読書家だね。一度に3冊も4冊も本を広げてるような人。全部持ち運ぶのは重くて大変だし。ものすごく多忙な人。旅がちな人も支持者でしょう。端末はコンピュータ使うのも面倒だというぐらいの人にも使ってもらえるようデザインしました。アプライアンスに近いですね。

Q: これ、ビーチに持ってきます?

ベゾス: イエス。Blackberryみたいに使いますね。砂には埋めませんけど、風で四方八方ページ飛ばされながら砂浜で新聞読むのに比べたら、ずっといいでしょう。

Q: ウェブで無料で読めるのに、わざわざ全く同じ新聞やブログのコンテンツを端末で読むのにお金払うと…本気で思います?

ベゾス: 新聞記事が全文引っ張ってこれる-新聞とブログですけど、こんな便利で素晴らしいことはないでしょう。ワイヤレス配信のコストをカバーするには購読料は払わなくちゃならない、それはみなさん分かってくれると思います。ブログは月99セント、カフェラテの3分の1ですよ? それで自端末にブログを常駐させておけて尚且つ常時更新できる、そんなワイヤレスの利便性が手に入るんですから、ね?  [編集メモ: TechCrunchのようなブログは月額購読料$1.99。こんなものにお金払う人いるとはやっぱり思えないんだけども…予想が裏切られることを願ってます]

Q: 他サービスにもオープンにする気持ちはありますか? 僕が例えばAmazonのeブックを他の端末でも読みたいと思ったら自分のタブレットPCとかiPhoneでも使えるように。

ベゾス: 原則、それはすごく良いアイディアですね。[編集メモ:今回は特に発表はなかった]

Q: DRM(デジタル著作権管理)の撤廃についてはどう思われます?  楽曲ダウンロードのサービスはDRMフリーで公開しましたよね? デジタル楽曲でそれが正しいことなら、デジタル書籍で何故やらないのですか?

ベゾス: こうしたのは、出版社に選択の余地を与えるため。出版社はまだDRMフリーの書籍を出すところまで準備はできていない。ミュージックのレーベルとは何年も一緒に仕事を進めてきてDRMフリー楽曲でいこう、というところまできた。こればかりは出版社次第です。[出版各位に編集から一言: 人がどう書籍を楽しむか、その手法に制限を加えることでミュージック関連会社と同じ過ちを犯さないように。]

Q: アマゾンにとって今回の動きはどれほど重要性があるものでしょうか? どれぐらい時間を置いたら成否が占えるとお考えですか?

ベゾス: 本事業には多額の投資を行いました。意義という点では、これまで当社が手がけた中で最も大きな意義をもつ事業に入る可能性もあります。過去に取り組んだ事業も成果が実を結ぶまでには何年も何年もかかりましたが、うちはとても、気が長いんです。

[原文へ]

(翻訳:satomi)

  • http://jp.techcrunch.com/archives/kindle-first-impressions/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Kindle: まずは触ってみた

    [...] Amazon Kindleのプレス会見(今日ライブブログをお届けした)の参加者全員が、この電子ブックリーダーを1台づつもらった。Jeff Bezosのインタビューを待つ間に、いろいろといじってみた。私の第一印象は以下のとおり。FCCの写真で見たほどにはださくないが、たしかに不思議なレトロ感がある。1970年台最先端の特大電卓を思わせる。本物の本よりもずっと軽くて持ちやすい。裏側の大きなグレイのパネルがバッテリーのカバーになっていて、SDカードメモリのスロットはラバー仕上げで、そこに古代からのさまざまなアルファベットの文字や記号が刻まれていて、初めて文字が書かれた書字板をさりげなくあしらっている。画面の文字以外はすべて白色で、これはデバイスが周囲に「溶け込んで」画面の文字以外のものに気を取られないため、ということなのだろうが、オリジナルiPodの白の後追いのようでもある。Kindleは言うなれば「本のiPod」で、Amazonのオンライン書店がiTunesの役割を果たす。Kindleを使うには少々慣れが必要だ。テックオタクにアピールするつもりなのか、活字中毒者向けなのかわからない。多分後者なのだろう(以前の記事[の原文]へのBezosのコメント参照)。両者が相応れないというわけではないが、このデバイスは読読体験を新しくしようというものであって、オンライン読者にとって当たり前のことをたくさん盛り込んだものではない。それが欠点になるのかもしれない。本にメモを書き込んだり、マーカーで塗ったりできるのだが、それを誰かと共有することは決して簡単ではない。あと、Amazonアカウントを共有しているのでない限り、誰かにこの電子ブックを貸すのは諦めた方がいい。デジタル著作権管理システム(DRM)によってデバイスの貸し借りは禁止されている。画面は驚くほど読みやすい、ただし灯りは必要(ふつうの本と同じ)。ふつうのコンピュータの画面ではなく、モノクロのE-Ink画面だ。スクロールホイールで、画面右端のデジタルバーを上下されることができる。これがブラウザの右側にあるナビゲーションスクロールバーと同じかと思ったのだが、実際にはページをめくることはできない。そのためには「Next Page」と「Previous Page」ボタンを押さなくてはいけない。これにはちょっとイライラした(しかも、単にスクロールするよりも遅い)。さらに、この「Next Page」ボタンが左右両方にあって無駄に感じる。携帯電話などのソフトキーのようにカスタマイズすることもできない。キーボードのレスポンスは私の指についてこない(CrunchGearのPeter Haも同じ意見)。タイプした文字が画面に表れるまで、かなり待たされる。かなり、といってもミリ秒単位のことだが、それても遅れは明らかだ。少なくとも私は、デバイスがキー入力を認識する早さ以上に入力することはできない。本来、読むための機械ではあるが、ウェブを見たり、メモやコメントも書けるのだからタイプする場面はあるはずだ。このデバイスのよいところは、電子ブックを買ってから読むまでがスムーズなことだ。Amazonの本や、電子新聞、電子雑誌、ブログの有料購読などをデバイスから直接買うことができる。デバイスにはSprint EVDOカードが内蔵されている(WiFiはない)。AmazonはEVDOのデータアクセス権をSprintから卸して、Kindleと共にWhisperNetとして再販している。つまり高速データ通信がデバイスに「無料」でついてくる。おかげで、何を買うのも購読するのもスムーズだ。この部分は実にうまくいっている。しかしこのためにAmazonは前金でかなりの負担を強いられているはずだ。私のSprint EVDOのデータプランは月額$60。これは消費者価格。もちろん、Amazonははるかに安く交渉できたはず。それでも、Kindle 1台につき月に$10だとしても、この通信費を回収するためだけに本の10冊も売らなくてはならない。おそらく、もっといい条件なのだろう、何しろこのデバイスは「ダウンロードして読む」という使い方であって、常時接続するものではないから。結局Kindleは大してバンド幅を使わないことになるのかもしれない。みんなが毎日新しく本をダウンロードするとは思えない。Amazonが月額$1で契約できているとすれば話はわかる。それなら客1人当たり本が1~2冊売れれば年間のワイヤレス通信料をカバーできる。Amazonは、ワイヤレス通信にいくら払っているかについては何も語っていない。デバイス単位でSprintに支払うのだとすれば、Kndleがバカ売れしない限り問題ではない。電子ブックリーダーのほかに、実験的な機能がいくつか付いている。ひとつが、このテバイス用にカスタマイズされた限定版ブラウザーで、あらかじめAmazon.com(本ではなくデジカメが欲しければ、Kindleショッピングページのトップから買うことができる)、Wikipedia、Google、BBC News、Yahoo Finance、Weather Underground、Yellow Pagesなどがブックマークされている。BloglinesなどのURLも自由に入力できる(ただし、Google ReaderにはJavascriptが必要で、Kindleのブラウザーがサポートしていないのでダメ)。ちょっとKindleをハックしてみた。New York TimesのRSSフィードや、TechCrunchなどのブログのフルフィードをこのブラウザーで無料で読むことができる。購読料を払ってダウンロードしなくてもよい。Kindleがどこかのパブリッシャーに購読料をもたらすことには大きな期待はできない。それでも、こうして使えるウェブブラウザーが付いているということは、購読したフィードの中のリンクをたどれるということだ。さらに重要なのは、本の著者にリンクするという世界が広がること。これから本には引用文献だけでなく、リンクを付けることができる。電子ブックの形式を活かせる著者が、興味を持った読者のためのハイパーリンクを入れるようになれば、書籍全般としてウェブの文化と密接にかかわってくる可能性がででくる。本を読む、という行為が最終章では終らなくなる。むしろ、ウェブの情報の世界全体への入口にもなることができる、今のブログやオンラインニュースと同じように。もうひとつクールな実験が「Ask Kindle NowNow」[今すぐKindleに聞け] 。どんなことでも質問すれば、人間の研究者が答えてくれる。これは、AmazonのMechanical Turkというサービスを利用している。「Kindleについて最初に書いた人は誰ですか」と聞いてみたところ、数分後の回答で、2007年9月11日のEngadgetの記事が「早い記事」として紹介された。この記事はたしかにKindleのGoogle検索で上位にでてくるが、New York Timesがこの記事を9月5日に載せている(これも初めてKindleのことを書いた記事ではないかもしれない)。というわけでNowNowはいい線は行っているが、ベストの回答はくれなかった。しかし、タダにこれ以上何を望もうか。Kindleは電子ブック分野にとって間違いなく一歩前進だ。ただし、今年のクリスマスでの大ヒットは期待できない。これはAmazonの長期戦略だ。現物の本を郵送しなくてすむためなら、どんなものでもするし、デジタル販売のマージンはおいしすぎる。デバイスの話ではない。デジタルブックをネットに流すことだ。今後、新しいKindleがでてきることは間違いない。そして、この1号機にはすぐに古風な趣を感じるようになるだろう、あの初代のデカイiPodと同じように。CrunchBase:Amazon[原文へ](翻訳:Nob Takahashi) Amazon kindle [...]