ポッドキャストのサイト統計と広告を専門に扱うRadioTailが、今週末カリフォルニア州オンタリオで開かれるPortable Media Expoの開催に合わせて、ポッドキャスターなら誰でも無料で使えるポッドキャスト用のサイト統計トラッキングサービスRippleをリリースした。無料サービスでポッドキャスターを引き寄せ、同社が広告を営業・配信するRadioTailにサインアップしてもらうのがねらい。ウェブベースのダイナミック広告配信機能の利用を希望しないポッドキャスターも、サイト分析機能は無料で好きなだけ使うことができる。
オンラインのマルチメディア配信用広告と分析機能は最近注目の分野だが、比較的新しい分野なので形成はこれから。大企業をターゲットに大儲けを狙う企業もある中、RadioTailはその外観、名前、動作からして明らかに大衆向けである。ポッドキャスターが作るポッドキャスターのための統計情報トラッキングサービスといったところかな。
同社はVenture Voiceというポッドキャストの黒幕Greg Galantが立ち上げた。GalantはこれまでにもCNN.com、Newlight Venture Capitalを遍歴してきた男。新会社の顧客リストには既にBusinessWeek、Nikon、Palm、McGraw-Hill Construction、Microsoftなど錚々たる顔ぶれの出版社や広告代理店が名を連ねている。
ポッドキャスティングのサイト統計情報サービスは山ほどあるが、RadioTailはRippleと共同でちょっと覚えておきたい便利な新機能を盛り込んでいる。サービスは各ファイルのダウンロードのレベルに応じてリダイレクトするという単純な構造だが、配信側が望めばホストの変更も可能。RSSエンクロージャーのダウンロードに加え、さらにトラック専用ブラウザも起動する。リスナーに関する情報は一切要求されない。
Rippleの統計は1時間に1回更新される。リスナー位置分布ほか各種詳細情報をRSS形式(ここが肝心)で提供してくれるほかHTML表示モードを使えば(ライバルはFlashのところもあるけど)印刷はラクラクだ。統計閲覧用ダッシュボードを見ると、情報表示の形式がズラッと異様にたくさん並んでいる。同社は情報のテクニカルな活用度とダイレクト広告営業ポテンシャルの向上を図るべく現在鋭意努力中ということだ。
表計算フォーマットのエクスポートは機能一覧に入っているんだが、残念ながら構築はこれから。今はまだ利用できない。同じく、Rippleサービス無料版ではフルダウンロードvs.部分ダウンロードのトラックもできない。RadioTailの広告提供サービスの方なら、音声ファイルを最後まで再生したリスナーが全体の何%か見ることができるのだけど。
ポッドキャスト用サイト分析の同業他社としては、ハイエンドの大手出版社がターゲットのPodbridge、Podtrac (RadioTailと似ているが機能の組み合わせが異なる)、ホスティング・サービスのLibsyn 、RSSベンダーのFeedBurnerがある。業界で今どんな問題がキーなのか、快く相談に乗って的確なアドバイスをくれたFeedia.netのみんなにこの場を借りて感謝したい。
今週末のPortable Media Expoでは、Adam CurryのPodshowに新ラウンドの資金調達が発表になるという噂もあったが、このニュースはもう報道済みのようだ。PodshowはAラウンドで$8M(800万ドル)を調達済み。今回の調達額は$15M(1500万ドル)で、投資家の名前はまだ明らかにされていない。話を過小評価する懐疑派もいるが、これはポッドキャスト産業が大きく成長する方に賭けている企業がいる動かぬ証拠だろう。これ以外にもオンラインのラジオ広告業界がらみの非常に興味深い発表も来週に予定されている。
成長中の経済には尻尾(テール)があるし、そこはちゃんと分析が必要。RadioTailの無料サイト統計情報サービスはポッドキャストを配信する多くの人にフィットするサービスになりそうだ。

[原文へ]




