ReelTime、またもや失敗確実な映画ダウンロードがローンチ
Michael Arrington
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オーストラリアに本拠を置くReelTime.tv (シアトルのReelTime.comと は別) は新しい映画ダウンロードサービス RealTime DTO(download-to-own[買取ダウンロード])を今週スタートさせる予定。このサービスはオーストラリア限定で、「DVDに合法的に焼け る最初のサービス」と銘打っている。(これは正確でない。下記参照)。
James Bannan はReelTime の幹部John Karantzisとのインタビューの記事を今日早く発表した。このサービスは現在のところWindows専用で、少なくとも1社のハリウッド大手スタジ オ―ユニバーサル―と配信契約を結んでいる。ユーザーが購入した映画は3種類の異なったファイルとして提供される。 1つはパソコン用、 1つはポータブル機器用(Plays4Sure DRMを使用)、そしてもう1つのファイルがDVDに焼くためのもの。この最後のファイルは、購入後30日間に限って3回だけDVDにコピーできる。その 後は無価値なものとなる。新作はAUD$33.99 ( ほぼUS$26.50に相当)。
米国では MovieLink と CinemaNow の2社がそれぞれ DVD に焼く機能を実験中で、どちらもユニバーサルと契約している。この2社と、さらにいろいろな映画ダウンロードサービスに関して、さらに詳しい情報は、ここ や ここ のわれわれの記事参照。
ReelTime の値段は法外に高過ぎる。その点を別にしても、このサービスには多々問題がある。ユーザーは、コンテンツを多様な機器で、モバイル機器やDVDで普通のテ レビで見たいと考えている。ReelTime はこのような要望に答えるため、それぞれに異なるDRMを施した3種類のファイルを(ちなみにどれもiPodでは再生できない)を提供することとした。 ReelTime が問題解決のために努力したことは認めるが、それぞれに制限のある3種類のファイルを提供するというのは正しいアプローチとはいえない。ダウンロードだけ でも大変な手間がかかる上に、[ローカルでそんな巨大な]ファイルを扱わせるのはユーザーに負担を強い過ぎる。
映画会社は音楽産業を襲った運命を避けようとして、ほとんどありとあらゆるスタートアップと契約を結んでいる(この記事の表参照) 。数百億ドルに上るDVDとDVDレンタル市場の一部にでも食い込もうという夢を抱いているのだが、同時に大手DVD販売業者を怒らせないような高い価格設定をしなければならず、ファイルはDRMで完全にロックされているありさまだ。
しかも高い値段をものともせず、DRMで機器の選択が制限されていても気にしないというユーザーはごく少数だ。その狭いマーケットに多数のサービス がひしめき合うのだからマージンはカミソリの刃のように薄くなってしまう。Apple ともう1、2社は生き残りに必要な市場シェアをなんとか確保できるかもしれない。他の連中はパイプドリームを追っているにすぎない。そういう会社への投資家も同じだ。BitTorrent が広く普及しているかぎり、他の不細工なアプローチには成功のチャンスはまったくあるまい。
【日本語版コメント】パイプドリーム=実現の可能性のない手前勝手な夢想。Wikipediaによると19世紀末、英国で阿片をパイプで吸引するのが流行ったことが語源とのこと。
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