「SalaryScout」は、ローンチしたばかりの給与比較サイトで、以前紹介したPayScaleとほぼ同じ機能に加えて、ウェブの新サービスではお決まりのソーシャル機能が追加されている。いい意味で軽量感があるサイトだ。もっともらってもいいんじゃないか、とか同じような仕事をしている人と比べてどうなのか、というのはほとんど誰もが知りたがっていること。この種のサービスに需要があることは間違いないが、サイトのほとんどは使うのが面倒な上に、有料会員にならないとロクな情報は得られない。SalaryScoutがいいのは簡単なところだ。SalaryScoutのメンバーは、仕事内容、職場階層でのポジション、給付金など、職に関する情報をいくつか匿名で提供する。量はそう多くはない。自分の情報を出すのと引き換えに、他の人たちの詳しい情報を見ることができる。
他のメンバーのプロフィールを見て、インチキだというフラグを付けたり、コメントを付けたり、検索結果をRSSフィードで購読したりできる。RSSのサポートは、SalaryScoutが データベースが大きくなるまで価値がない、というソーシャルサービスがよく陥いる状態にならないための手段のひとつだ。 たった今、自分にあった検索結果があまり多くなくても、ぜんぜんなくても、将来誰かがSalaryScoutに出すであろう、条件に合ったものをフィードしてもらえるわけだ。なければないで、害はないし、実に簡単に将来のサイトをモニターできる。
他の給与比較サイトでは、いろんな付加価値を付けようとした挙句にナビゲーションが悪くなってユーザーは頭に来ている。SalaryScoutは簡単に使えて、ぼくがこれまでに試してみた比較サイトよりも見た目もずっといい。
収益化する道はいくらでもあるだろうが、まず考えられるのが広告と集めたデータの販売。サイトを作ったBen Thomasがこのサービスを副業として続けるのであれば、本業(素性は明らかにされていないので、何かはわからないが)をやりながらでもちょっとした稼ぎにはなるに違いない。こういうサイトのやり方は好きだ。派手な宣伝もせず、本格的なビジネススタイルも取らず、サイトも肥大化せず – こういう小さなサイトが多くの情報を提供することはまずないけれども – 気軽に利用するのはいいものだ。ライター職についてRSSを購読してみたので、みんながどんなことを書いてくるのか楽しみだ。何が出てくるかわからないけ ど。SalaryScoutが給与比較サイトのCraiglistになれる可能性はあるかもしれない。Craiglistが始まった頃の原動力になったヒッピーたちが給料を比べることなんかに興味があるとは思えないけど、やってみなければわからない。Web 2.0なるものの中でも、こうした簡単な部品、ユーザーのコメント、格付け、×フラグ付け、RSSフィードなどが進化してきたのには理由があるはずで、 SalaryScoutが証明してくれたように、いいデザインの上に、すべてを組み合わせれば、しっかりとしたウェブサイトが作れるということだ。
これに関連して、最近ローンチした個人向けのファイナンスサイトWesabeに興味のある読者もいるかもしれない。




