Salesforceは今夕(米国時間4/9)、「Apex Content」と呼ばれる新しいコンテンツマネジメントプラットフォームをローンチした。 このシステムでユーザーはオフィス文書、HTMLファイル、音声/ビデオファイル、メールファイルなど不定形のデータを利用したアプリケーションを構築し、さらに他のSalesforceのアプリケーションと統合・連携させることができる。
Apex ContentはもともとKoral Technologiesで開発されたが、Koralは2007年3月にSalesforceに買収された。ちなみに、Salesforceは自社のアプリケーションを開発する企業を買収する癖がある。たとえば去年はAppexchangeのアプリケーションが気に入ったのでKeiden Corporationを買収している。
今日私はSalesforceのプロダクトマネジメント担当副社長、Woodson Martinと話をしたが、Salesforceはこのプラットフォームを作るにあたって、市場にあるエンドユーザー向けウェブアプリケーションの最良の機能を取り入れるよう努力してきた強調していた。ユーザーがドキュメントをタグ付けして企業内で共有・管理するContentExchangeという最初のアプリケーションでこの高度な機能の多くが実現されている。
プロジェクト単位でユーザーはドキュメントをアップロードし、ダウンロードし、共有することができる。バージョン管理、タグづけ、評価、コメント、メタデータに基づいてユーザーに適切なドキュメントの候補を提示する機能などが組み込まれている。ユーザーはタグ、作成者などに応じてRSSフィードでドキュメントの配信を受けることができる。Salesforceの示すサンプルには、社内のSOX法に関連した文書すべてに目を通したい法務部門のユーザーに対して、そのような文書が新しく作られるたびに自動的に配信される、という例が挙げられている。
個々のプロジェクトにはさらにシステマティックな処理ルーチンを設けることが可能である。ユーザーが定型的な文書の回覧を受けて処理する、同一の文書に複数のバージョンを作ることがきる。また文書のフローの過程で必要になる処理内容(承認、仕事の割り当て)を独自に定義する、などが可能。またこのシステムはSalesforceのCRMアプリケーションと連動して、ユーザーが既存のCRMの記録をドキュメントに添付することもできる。
このシステムのAJAXインタフェースは比較的シンプルで、ファイル検索、コンテンツの投稿、フィード配信の管理、レポートの作成、ダッシュボードといった機能がそれぞれタブから利用できる。「コンテンツ」タブにはファイル検索のためのシンプルなファイルリスト、タグクラウド、最近の活動といった内容が表示されている。ファイルリストはファイル名、ファイル種別、フィードの有無、最終更新日時、タグクラウド中から選定したタグといった条件によってソートできる。このシステムには、ファイル中のテキスト全文だけでなくすべてのメタデータを検索する機能が標準で備わっている。ファイルにマウスカーソルを乗せるとメタデータ(タイトル、評価、タグ、説明等々)がプレビュー表示される。Salesforceではさらに高度なファイルプレビューシステムを開発中だが、現在はPowerPointのスライドショーをFlashベースで表示する機能が実現されている。
ContentExchangeはウェブベースのスタンドアローンの企業内コンテンツマネジメントシステム (ECM)だ。ということはMicrosoftのSharepointを始めとして、ECMのDocumentum、Hummingbird、IBM、FileNet、CorelLightning、Oracleといった企業・製品が真っ向からライバルとなる。Oracleは昨年11月、$440M(4億4000万ドル)で Stellantを買収している。しかしUnified Enterprise Content Management白書で示されたような複雑なシステムが一般的な市場で、ドキュメント管理をタグで行うというSaleforceのシンプルなアプローチはかなりユニークなものといえる。料金体系はまだ発表されていない。
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