“YouTubeの文書版”Scribdが30万ドルを調達
by Nick Gonzalez on 2007年3月7日

scribdlogo.png文書共有サイトScribdが今朝(米国時間3/6)プライベートベータの試用期間を終了し、Y Combinatorから入った1万2千ドルの立ち上げ準備金に加え、さらにエンジェル投資家から30万ドルの資金を調達した。Scribdは早い話が“テキスト版YouTube”である。アップロードした文書にタグやコメントをつけて共有できるソーシャルネットワークだ。サイトで扱うファイル形式は.doc、.pdf、.txt、.ppt、.xls、.ps、.litなどある。

もちろん何から何までYouTubeのコピーというわけではない。デザインの基本ルールはかなり見習ったが、ダウンロードとアップロードが可能なファイル形式を幅広く柔軟に取り入れたり、分析トラッキングで差別化を図ることで文書サービスならではの特長を出している。

文書の表示・埋め込みはhtml形式と、あとあまり一般に利用されていないがpdfより動作は速いFlashの文書フォーマットでもできるようにした。文書は.pdf、.docs、.txtでダウンロードできるほか、Scribdが提供するNuanceベースのテキスト・トゥ・スピーチのパッケージを使えば.mp3ファイルに変換・保存も可能。これだと自分の文書をブリティッシュアクセントの震える声(サンプルはこちらでダウンロード視聴できる)で読み上げてもらって音声で保存することができるのだ。

同社のプライベートベータ版にはありとあらゆるタイプの文書がアップロードされた。例えばこちらは猿でも分かるデート&ナンパ術だし、こちらはちょっと怪しいVisual C++21日速習法。Scribdではこれらの投稿文書から得票数・閲覧数・ロケーション・紹介リンクなどの分析情報を生成し、それをユーザーに提供している。

ソーシャルネットワークではこのところ新サービスが続々と出揃っている。フォト、動画、音声などコミュニケーションの媒体も様々だが、ひとつのメディアを独占すればそれでビジネスモデルが安泰かというと決してそうではないようだ。それは音声に特化したOdeoが今会社を売りに出していることを見ても明らかだ。文書関連のソーシャルネットワークでは、ユーザー生成コンテンツやユーザーがアップロードしたコンテンツのサービスよりも書籍を扱ったサービスが先行している。Scribdはユーザーに何か新しいことを始めさせてくれるサービスだが、これにみんながどこまでついてこれるか、結果が出るのはまだ先の話になりそうだ。

関連記事ではSlideShareの過去エントリも是非ご参考に。

[原文へ]

  • http://labo.tgl.jp/modules/wordpress/index.php?p=81

    [...] ȥڡ Scribd TechCrunch Japanese >> YouTubeʸǡScribed30ɥĴã [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/scribd-growing-like-youtube/ TechCrunch Japanese アーカイブ » できたてのホヤホヤだが、Scribdは大成功かもしれない

    [...] 2週間とちょっと前、われわれは「文書のYouTube」ともいうべきScribdのローンチを伝えた。このサイトはその時点でかなりのトラフィックを集めていたが、たいていのスタートアップと違って1日、2日でトラフィックが急激に落ち込んでしまうことはなかった。Scribdには毎日10万近くのユニーク訪問者がある。現在までに8600のユニーク登録者があり、1万2千の文書がアップロードされている。(うち35%は匿名)。Scribdチームによると、トラフィックは米国内からと国外からがほぼ半々となっているという。(約半分が英語以外の文書)。ことに目立つユーザーとしてはBuilder (こと、Bill Allin)がおり、113の文書をアカウントにアップロードしている。その中のひとつ、「なぜ知的な人間は不幸になる傾向があるのか 」は大きな反響を呼び、Diggにも載ったし、Adam Corollaのモーニングショーでも紹介された。Scribdは小規模なスタートアップが事業を立ち上げる際のお手本といっていい。サービスは本質的にバイラルな性格を持ち、ユーザーインタフェースはばかばかしいほどシンプルだ。投稿も閲覧も匿名でできる。投票システムにより、面白い文書は上位に表示されていっそう他のユーザーの目にもとまりやすくなる。また、このシステムはGoogle検索と相性がいいらしく、多くの文書が検索結果の上位に表示されている。やはり著作権者からの苦情は出ている。Scribdに対してはすでにDMCA法に基づく削除要求が25件出ている。どのケースでも文書はただちに削除され、問題は友好的に解決している。それでもかなりの量の著作権侵害の文書がサイト上に残っており、ScribdはWilson Sonsini Goodrich & Rosati 法律事務所(YouTubeも契約している) に著作権問題の法的処理を依頼している。ただしYouTubeに比べるとScribdはこの種の問題にもっと容易に対応できそうだ。ビデオコンテンツと異なり、多数の個人によって書かれる文書の量は圧倒的に大きいので、違法なアップロードに頼る必要性はずっと少ない。しかもテキストベースの文書の著作権侵害は、マルチメディアコンテンツの場合に比べて発見が容易だ。近くScribdは文書をエンベッドする際のサイズを調整可能にしたり、文書の公開範囲をグループに制限するなどの新機能を追加してユーザーインタフェースの改良を図る。下に載せたのはScribdの社内データによるローンチ以来のトラフィック。この内部データはAlexaの数値とおおむね合致している。 Scribdはベンチャーファンド、Y Combinatorが投資している会社のひとつで、ファウンダーはTrip Adler、Jared Friedman、Tikhon Bernstamの3人。[原文へ] scribd Y Combinator [...]

  • http://designworks.seesaa.net/article/36893529.html DesignWorks

    テキスト版YouTube「Scribd」…

    Scribdとは簡単に説明すると“テキスト版YouTube”で「アップロードした文書にタグやコメントを付けて共有することができる文書共有サイト」です。 Scribdは2006 年9月にTrip AdlerとJared Friedm…

  • http://jp.techcrunch.com/archives/openfloodgate-online-publishing-with-control/ TechCrunch Japanese アーカイブ » OpenFloodgate: 管理の行き届くオンラインパブリッシング

    [...] 「Openfloodgat」は、コンテンツ制作者がウェブで作品を公開できる、という意味で「Scribd」と似ているが、はるかに管理が行き届く。このサイトはStanford Technology Venture PartnersのExcecutive Directorで、Stanfordの企業家ネットワークの助教授も務めるTina Seeligによるプロジェクトだ。2週間前にベータ版から正式リリースとなり、ユーザーがアップロードしたさまざまな物語や詩歌、写真、レシピなどが揃っている。アップロードされた作品は、ランクを付けたり、PDF形式でダウンロードしたり、他のユーザーがコメントしたりすることができる。 [...]

  • http://isoamu.exblog.jp/5145072 イソムラ式

    Next YouTube ~動画でなく文書を投稿~…

    「百式」さんに紹介されていた『Scribd』

    YouTubeは「動画」を投稿するが、こちらは「文書」を投稿するというもの。
    YouTubeは多くのBlogで普通に使われるようになっているし、私自身も投…

  • http://jp.techcrunch.com/archives/scribd-rocking-along-rumored-financing/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Scribd快調、資金調達のうわさも

    [...] Y Combinatorから資金を得ているScribdの最初の投資ラウンドが、おそらくRedpoint Venturesから調達し、完了しようとしている。Scribdはいわゆる「ドキュメントのためのYouTube」。Omによると、この資金調達はすでに完了したということだが、われわれの情報筋によると完了は来週とされている。噂されているバリュエーションは$10M(1000万ドル)と非常に高め。しかし、アントレプレナーにとっての最近のトレンドは、高額の投資オファーを受けた際には(そのオファーを)受け入れる、というものになっている。 [...]

  • http://www.ebook2forum.com/2010/04/sharing-is-publishing/ ソーシャル・パブリッシングとは何か?:共有即出版 : EBook2.0 Forum

    [...] Scribdは、弱冠23歳のトリップ・アドラー (John R. Adler III)が2007年、サンフランシスコで創業した。パロアルト生まれながらハーヴァード大学で生物物理学を専攻。サーフィンやサキソフォン、ゴーカートなどにも非凡な才能を発揮した彼が Scribdの着想を得たのは学生時代、著名な神経外科医の父親との会話の中であったらしい。学術論文の出版の難しさを知った彼は、文書共有サービスのアイデアを実現するために共同創立者の2人とともにケンブリッジ市にある Y Combinator を訪ね、支援の獲得に成功する。サービスの立上げは2007年だが、使い勝手のよさからすぐにトラフィックが上昇。2008年にはソーシャルメディアのトップ20にランクされる。 [...]