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連続TVドラマ「Prom Queen」が間もなく始まる。このドラマ、放送はMySpaceで配信する。ニューメディアの未来図なのだろうか、放映時間は1話90分秒×全80話もある。広告も異様に多く、番組開始前のプレロールに、放映後はポストロール、そして番組中は小道具に広告主の製品を使うプロダクト・プレースメント、といった調子。たぶんCM対コンテンツの比率で見た場合、CM比率は過去最高なんじゃないかとさえ思えてしまう。番組制作予算はたった10万ドルで、ハリウッドでは四捨五入の誤差程度のケチな額だ。
CMに目をつぶっても「Prom Queen」を見たいMySpaceユーザーが十分な数に達すれば、たぶんこれが皮切りになってウェブには似た番組が五万と登場するだろう。広告はきっとレベニューシェア(利益折半)になるだろうから、大手ポータルはどこもこういった番組の売り込みに愛想を振りまき、いい番組が出てくればユーザーは広告を残らず消して80話つなげて700MBのファイルにまとめてbittorentに掲載して、また裁判が始まるわけだ。
この「Prom Queen」にはDisney元CEOのMichael Eisnerが自分のスタートアップ企業Vuguruを通して制作費を提供している。そのEisnerがNewTeeVeeのインタビューで知的所有権保護について大いに熱弁を振るっている。「Viacomの[対Google/YouTube]訴訟は勝算が高いと思う」とし、みんな自分の作品にはちゃんと報酬を払ってもらうべきだ、と。
それも大事なメッセージだけども、先日Clown Co.のエントリでも書いたように、それは株主用にとっておくべき言葉だろう。ユーザーが求めているのは作品を台無しにするCMが極力入っていない魅力的な作品なのだ。
ユーザーエクスペリエンス(UE)について彼は一言も触れていない。ユーザー生成型コンテンツ(UGC)の掃溜めから精髄が生まれようとしている。それがハリウッドのプロフェッショナルたちにとって本物の脅威になりうるという点については何も語らない。彼にとってニューメディアは単なる「技術的進歩、配信と公開の専門的なこと」に過ぎない。彼の考える旧メディアは「ギリシャ神話とシェイクスピアとユージン・オニールと(お茶の間番組の)Happy Days」がひとつになった創造の場ということだ。旧メディアの人間は「物語の動機、人物設定、大団円に持ち込むツボ、登場人物同士の利害をどう展開していいか熟知している。見る人を笑わせ、泣かせることができる人々」だと彼は語る。
シェイクスピアと「Happy Days」のスタッフたちが新しいことにチャレンジするのは結構なことだけども、彼は今この瞬間にもコンテンツ製作・配信分野を揺るがしている時代の変化を軽く見すぎていると思う。これまでと違って、視聴者は自分でコンテンツを作ってYouTubeから何百万人という視聴者に簡単に配信することができるのだ。その中にはHollywoodが作ったものより優れたコンテンツもあるし、そういったものの制作には10万ドルとかからないのだ。
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>>その中にはHollywoodが作ったものより優れたコンテンツもあるし
例えば、どれですか?
教えてくれよ
優れているコンテンツって?