ウェブの動画はキラーアプリでも、帯域数食いなところがネック。雑誌フォーブズの推計によると、AkamiやLimelightなどコンテンツ配信ネットワークは配信業者に1分大体1セントの料金を課金しており、これが大手配信業者相手だと1分1セントの半額か10分の1といった割引き料を適用するらしい。昨年YouTubeの配信動画数は1日1億本を超え、 配信コストは月推定$1M(100万ドル)を下らないとされた。
この問題に対処するため、より質の高い動画を低価格で提供したい動画配信各社の間では今、P2Pを活用して帯域数負荷をユーザーに肩代わりしてもらおうという動きが起こっている。そしてこれまでのところ、デスクトップ動画再生プレーヤーのVeoh、Joost、 Babelgumがその中心。今回紹介する動画プレーヤーの新顔Slapvidは自分のブラウザでP2Pが使えるアプレットだ。
SlapvidはFlashの動画プレーヤーを組み入れたJavaのアプレットとして動作するので初回はこの300Kbのアプレットに承認を与えなくては使えないのが残念だが、それでも110%ブラウザ専用プラグインを使うのに比べたらユーザーからの働きかけはさほど必要とされない。 アプレットはバックグラウンドで作動し、プレーヤーに表示される動画の配信はそこで管理する。
まず動画をスタートするとプレーヤーが直接中央の動画サーバーに繋がり、動画の触りの部分だけバッファーとしてダウンロードしてくれる。これで、P2Pが始まるまでの時間を稼ぐというわけだ。さらにリクエスト中は同じ動画を再生しているピア(個人ユーザー)3~5人のリストがサーバーから送られてくるし、動画再生中アプレットはさらに別のピアを探し、64KBひと塊で動画ビット数を受信してくれる。 ピアから答えがなければ、ただ中央サーバーから動画はストリーム配信される。
このピア技術のすごさを一般の人にも分かってもらおうと、SlapVidではYouTubeの人気の動画Top25を5分で流す独自のflashプレーヤーを開発した。各動画のショートクリップをひと繋ぎにしたもので、気になる動画が出てきたら掌マークをクリックするとその動画が通しで見れる。ただ中央サーバーの帯域数の問題があるのでピア技術は一部ユーザーのサンプルでしかオンにならず、それ以外のユーザーが見ている動画はすべてYouTubeからの動画ストリームである。ピアのアプレットが欲しい人は、TechCrunch読者のためにベータ版のアカウント100個を用意したので、そちらにご応募されたい。「続きを読む」に動画プレーヤーの現物をあげておくのでご参考に。
SlapvidはY Combinatorが出資するスタートアップ。カーネギーメロン大の卒業生4人が作った会社だ。
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