Facebookで広告プラットホームのトップを狙うベンチャーは多い。Lookery、FBExchange、RockYou、Cubicsなどだ。SocialMediaもF8プラットホームができてすぐにAppsaholicという広告ネットワークをスタートさせて、早期参入を果した。これまでは、一部の選ばれた会社だけがこのサービスを通じて広告を販売してきたが、今度はセルフサービス方式によって誰でも利用できるようになり、中にはかなりの収入を上げているデベロッパーもいる。
AppsaholicはLookeryのようにバナー広告を出すわけでもなく、また既存の広告ネットワーク経由で利用できるわけでもない。Appsaholicでは、他のFacebookアプリケーションに対して、アフィリエートサイトのネットワークへのクリックスルーを販売している。
FB Exchangeの「リンク交換モデル」と似ているが、追加機能(レポート)もあるし、使い方も簡単そうだ(FBExでは別途申告が必要だが、AppsaholicではPayPalが使える)。ユーザ報奨型などの別のモデルも計画中だ。
しくみ
デベロッパーはメンバーになると、Appsaholic上で自分のアプリケーションを追跡して、アプリケーションに埋め込み用コードを追加する。コードを埋め込むと、アフィリエートのアプリケーション上にペイドリンクを表示するiFrameが追加される。リンクをクリックすると、SocialMediaのライブオークションで最高の「AdRank」の広告デベロッパーにジャンプする。AdRankは、提示されたクリック単価に広告アプリケーションの嗜好度を掛けて決められる。嗜好度は、アプリケーションのクリックスルーレートとネットワーク内での増殖度に基づいて計算される。考え方としては、高品質のアプリケーションには広告料を安くして報いようというもの。こうすることによって、悪質なアプリにスパム的に使われることを防いでいる。
例えば、アプリケーションの嗜好度が60でクリック単価10セントで入札したデベロッパーのAdRankは6になる。広告はAdRank順に配信されるので、AdRankを上げるために入札額を上げることもできる。現在のクリック単価は10~20セント。Appsaholicが収益の12~30%を取る。
いくらになるか
大した金額ではないようにみえるが、このプラットホームで大金を稼いでいる人もいる。クリックスルー率は0.2%~3.0%あたりで変化しており、アプリケーションへの訪問者1000人あたり、$0.60~$3.00程度が支払われている。SocialMediaのSeth Goldsteinは楽観的で、レートはまだ上がるとみている。
同社は成功例のひとりとしてGreg Thompsonを挙げている。ThompsonはOntario州Londonの契約プログラマーで、Facebookの人気アプリであるMy Aquariumの作者として知られている。このアプリケーションのユーザー数は220万人。Thompsonは、SocialMediaの広告を流し始めてから1日もたたないうちに$500以上稼いだという。VideoEggの1000人当たり広告コストは$8.50を超えることもあるが、Thompsonによれば品揃えが少ない。過去3カ月にThompsonはFacebookの広告全体でおよそ10万ドルを売り上げている。
SocialMediaは、広告ネットワークのこれまでの収益を公開している(右の表)
これから
Facebookは今のところどのアプリケーションも叩いてないが、自前の広告プランははっきりと打ち出している。またFacebookは、インストール方式から契約方式へ転換していて、ユーザーがアプリケーションを見つけやすくなり、おそらくアフィリエートのリンクの必要性はあまり高くならない。Facebookがアプリケーション内広告と直接対決するつもりなのかどうかはわからない。Facebookの手の中で商売をするのはリスキーだが、Facebookも、MySpaceがデベロッパーたちに見離されていったのを見れば、強すぎる態度がどんな結果を招くかわかるだろう。
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