ほぼ一年ほど前に、無料楽曲ダウンロードサービスを発表した SpiralFrogを覚えているだろうか?カナダのユーザーを対象に徐々に招待状をリリースした後、われわれもプライベートベータの招待状を受け取った。
SpiralFrogはもともと、Universal BMGの一部の楽曲をサイト上の広告収入共有と引き換えに無料ダウンロード提供することで合意した際に注目を集めた。その後、EMIとも契約してから、多数の小規模レコードレーベル企業とも契約、提供楽曲数の合計は700,000を超えた。しかし、いま、われわれは同サイトの無料システムの内容について僅かばかりだがより詳しく知っている。
SpiralFrogでの楽曲は、すきま広告*1(インタースティシャル広告)を通じての広告収入によるものでもない。あるいは、ユーザーがあらゆるところで任意に利用できるところから、ある意味無料といってもよい。その代わり、ユーザーは30日間無料のメンバーシップを利用して、DRMありの楽曲(WMA)をリースする(あるいはAmazonで購入可能)。楽曲を再生するためメンバーシップ、楽曲のリース期間とも、アンケート(年間コンサート回数、楽曲をどのようにして見つけるかなど)に回答することで更新できる。こうして集められたデータは全て、サイト上により的確な広告を掲載するための統計として利用される。。
*1) すきま広告(インタースティシャル広告):あるページから移動するときに、次のページが表示されるまでの間にでてくる広告のこと
システム全体をセキュアにするため、ダウンロードプロセスをDRMコントロールによってすみずみまで固めている。まず、最初にユーザーは、ダウンロードマネジャーを入手しなければならない。それから、Windows Media Player 9.0以降のものをインストールしていることが必須。このシステムは何となく煩わしいし、さらにMicrosoft DRM利用しているためWindowsマシンのみで動作するという。もっとも、Microsoft DRMはすでにクラックされているのだが。さらに、楽曲はWindows Media Playerのみの再生で、ポートできないようになっているという条件付きだ。しかし、その他のDRMの設定とは異なり、SpiralFrogさえ設定していれば、ダウンロードできるコンピュータの数に制限は無いようだ。
いったん、システム設定が完了すれば、ユーザーはアーティストを検索し、楽曲/動画を個別にダウンロードできる。楽曲はダウンロード・マネジャーで順次整理され、ユーザーのSpiralFrogフォルダーにアーティスト/アルバムごとにローカルに保存される。ユーザーにより多くの広告を見てもらうようにするため、コンテンツはひとつひとつユーザーがサイトを見ている間にダウンロードされるなど、システムにより意図的に制限されているようだ。SpiralFrogを利用して、私は多数の楽曲をダウンロードし、問題なく再生できた。しかし、初期ベータユーザーの中にはトラブルがあるものもいたようだ。
SpiralFrogがサイト上の広告と楽曲のアフィリエイト販売無しでビジネスを維持できるかどうかは分からない。その他多数のサービスは、無料ダウンロードでは無く、DRMなしの路線を選択している。Blogmusikも最近フランスで合法化路線を選択。しかし、US法廷と音楽産業は、遥かに揺さぶりをかけにくい。しかし、楽曲のリース期間を制限することにより、一度ダウンロードした楽曲を聞き続けてもらうようあれこれと手を加えることはできる。今のところ、(合法的な)無料楽曲ソースが欲しい場合には、シンプルなオプションの一つかもしれない。
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