子供のころにペーパードルに熱中した経験を生かして、スカンジナビア生まれのLiisaは人形や人形の衣装やアクセサリーの絵を描いてGeocitiesにアップロードし始めた。その個人のホームページが次第に成長し2004年にはPaperdollHeavenとしてスタートした。
現在はStardoll.comという名前になっているが、このサイトは2006年2月にIndex VenturesからシリーズAのラウンドで$4M(400万ドル)を、同年6月にはほかならぬSequoiaからシリーズBのラウンドで$6M(600万ドル)のベンチャー資金を調達している。
これはゼロから出発して大金持ちへというサクセスストーリーで、その点でもStardollは注目に値する。また現在この分野は非常に成長が速い。われわれの先週のZwinkyの記事を参照のこと。
Stardollは一から十までお人形とその衣装についてのオンラインサービスである。
Stardollでは、ユーザーは自分で独自の人形をデザインすることもできるし、豊富な「セレブ人形」のコレクションの中から好きなものを選ぶこともできる。ユーザーは選んだ人形にバーチャルファッションを着せて楽しむわけだ。それぞれの「セレブ人形」は独自の洋服や靴、アクセサリーなどのワードローブ一式をどっさり持っていて、さらに毎週新しい「セレブ」とそのワードローブがお目見えする。
ユーザーにそれぞれページが割り当てられ、自分の人形を飾って公開することができる。ユーザーページには、ゲストブック、日記(ブログ)、友達リスト、アルバムなどの機能も揃っている。
大半のユーザーは10歳から17歳の女の子なので、オンラインでの安全確保がきわめて重要な問題となる。Stardollではユーザーの匿名性を守るために何層もの予防措置を講じている。ユーザーが本名や住んでいる地域のような個人情報をページ上で不用意に明かすことがないようシステム作りがされている。
このサービスに加入すると、当初まず25「スタードル」のバーチャル通貨が支給され、この通貨で人形のアクセサリーを購入することができる。アクセサリーは1「スタードル」から35「スタードル」で、ユーザーは1米ドルで10「スタードル」を追加購入することができる。
現在、Stardollでは毎日6万から18万点のアイテムが売れている。
このサイトを支えているストックホルムのチームは今や40人にまで成長し、ロサンゼルスにオフィスを開設する準備を進めている。アメリカでのマーケティングを推進するために、Disney’s Kids Networkの執行副社長だったMatt Palmerが雇われている。
Stardolには714万4,735の登録ユーザーがあり、毎日2万人の新しいメンバーが加わっている。月間ユニーク訪問者は550万人。
ヨーロッパ生まれのサービスだけあって、サポートする言語は、フランス語、イタリア語、スペイン語、ハンガリー語、ポーランド語、そしてドイツ語ユーザーのために、専用の.deドメインでのサービスが最近ローンチされている。トラフィックの30%は米国から、50-52%がEU地域内から来ている。
こういったサイトはすべてのユーザーの関心を引くわけではない―特にテクノロジー系の仕事をしている男性読者にはおそらくまったく興味がないだろう―が、統計数値自体がこのサービスがターゲットとするユーザーの間で確固とした成功を収めていることを物語っている。なによりも投資者の中にあのSequoiaが含まれているということを見るだけで、特に天才でなくてもこのサイトが成功した証だと気づくはず。
さらにこのサイトの成功は、いろいろな意味で励まされるメッセージだ。
Web 2.0の次代のチャンピオンを目指して資金調達に奮闘することに疲れ、意気阻喪することもあるはず。Stardollは「小さく産んで大きく育てる」ことが時には可能であることをわれわれに示してくれている。

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